藤山家においでよ

横浜のパワースポットと化した藤山家。施術、お料理、お話し会などを通じて『幸せに生きる』を実験、研究しています。

どうやって生きていきたいですか?どう在りたいですか?私はそんな話がしたいのです。

 

亮一さんがインドでいろんな体験をしている。らしい。

今朝もビデオ通話で話しを聞いていたのだけれど、聞いているだけで「たまらん!!」と身悶える。

 

昨日亮一さんは今滞在しているコルカタの宿から少し離れた場所にある、カーリー寺院に行ったらしい。

私は『カーリー』という女神に今惹かれに惹かれているのでうらやましくて仕方がない。

カーリー女神は怖い。

怖すぎるのだ。↓↓

 

web.kyoto-inet.or.jp

 

その怖さがたまらない。

ゾクゾクするのだ。

 

そのカーリー寺院の真向かいが風俗街っていうところもものすごくゾクゾクする事実だ。

亮一さんは宿で同室になっている男性と一緒にその風俗街に行ってみたらしいのだけれど、これが凄まじかったと言っていた。

(女を買ったわけじゃないよ。風俗街に行ってみたってことよ。)

 

「もうね、今まで見たこともないような光景なんだよ。なんて言ったらいいかわからないくらい。ゆっきぃにも見せたいよ。もうね、すごいよ。現代にこんな光景があるんだ!っていうくらい。」

 

亮一さんは淡々とした口調でこう言った。

 

形容しがたい見た目の女性たち、道で寝そべるやせ細った乞食、汚い格好で座っている子ども、物乞い、そして普通に歩いている野犬とちょろちょろと歩き回るネズミ…

 

カリブの海賊のあの世界にぎゅうぎゅうにインド人を詰め込んだような場所だった、と亮一さんは説明した。

そして亮一さんが言ったことで興味深かったのはこんな言葉だ。

 

「町の入り口とか見るとさ、見るからに『危険な場所』なんだよ。

こんなとこ入ったら絶対ヤバいって!って思うような場所なの。きったねーし。これはあんな所に行ったら危ないことがあるに決まってるでしょ?!!みたいな所なんだよ。」

 

亮一さんがこう言ってるくらいなんだから、相当な場所なんだと想像する。

私は「うん!うんうん!!」と興奮しながら話しを聞く。

私の興奮をよそに亮一さんはこう続けた。

 

「でもさ…入って行ってみるとね、何にもないんだよ。何にも起こらないの。

どこにも危ないことがないんだよ。それがなんとも言えないというか…すごいんだよ。

何にもないんだよ。ほんとに。」

 

形容しがたい姿の女が(多分カラダを売っている女性だよね)ぼーっと座っている。

その周りをきったない子供が遊ぶ。

やせ細った乞食らしき人が倒れている。

物乞いがそこかしこにいる。

野犬がウロウロしていてネズミが普通にその辺にちょろちょろいる。

道を挟んだ目の前には大人気のカーリー寺院に人が押し寄せている。

(参拝するために行列ができるんだって)

 

混沌。

雑多。

猥雑。

 

そんな中に身を置いてみても『何も起こらない』ってところがすごい。

 

私は亮一さんの話しを聞いていて、インドという国の“寛容さ”を感じたのです。

『受け入れる』なんて言葉が重たいくらい、『受け入れる』よりももっとそれ以前の感じ。

“あるがままをそのままにしておく”大きさや凄みを感じたんだ。

 

「ゆっきぃにもぜひあれをみて欲しいと思ったよ。すごいよ。インド、すごい。」

 

亮一さんは淡々とした口調でこう言った。

「すごいんだよ!!!ほんと!すごいんだよ!!!」みたいに興奮していない。

どうやらジワジワと侵食しているんだろうな。

 

たまらんな。インド。

 

 

先日、そらさんが寮から帰宅してきてやっとそらさんといちゃいちゃできるぅー!と思っていたら、彼女は私の実家に泊まりに行ってしまった。

私の実家は母と兄家族が暮らしている。

母と私の兄と兄嫁と娘の美心(みこ)さん(8歳。そらさんほどじゃないけど可愛い)。

そらさんにとっては従妹に当たる美心さんとそらさんはとても仲が良い。

お誕生日も1か月違いで、生まれた時からしょっちゅう一緒にいる間柄だ。

 

私は土曜日のお昼頃にそらさんを車で送り、日曜日の夕方実家に迎えに行った。

 

私の家族はみんな仲が良い。

姉家族もずっと町田に住んでいて、すぐにみんなで集合する。

みんな町田界隈に住んでいてどこにも出ていこうとしないような家族だ。

(海外なんて行こうともしないんだよ。変なの。)

私の親や姉兄にとって、私はものすごく異端児で変人らしい。

ましてや結婚相手が亮一さんだ。

どうにも理解できない夫婦だそうで。

私は自分の家族のその閉塞的な部分と親密さがすごく窮屈で家出をした。(のだと気づいたのは最近だけれど。)

どうにも私のこの感じを伝えられなかったし、伝えたところで分かってくれるとも思っていなかったから。

過去の私は「私とはこういう人間なんだよーー!」と親姉兄に全力で見せるやり方が『家出』しかなかったのかもしれない。

お陰で「どうやらゆきえは私たちとは違う人種なのかもしれない。」という認識が生まれ、『理解不能な変人らしい』という評価を頂いたのだけれど、いつの間にか「結婚して子供を育てているんだからそうは言ってられないでしょ?」という思いに変換していったみたいだ。

 

結婚して子供ができても変わらない、いや、ますます変人っぷりに拍車がかかっている(ように見える)我が子とその夫。

母親はその困惑をたまに私に見せる。

 

そらさんを迎えに行ったその日、しばらくは談笑していた私たち。

(母と兄嫁と私。)

 

「それでりょーちゃんがインドでさぁ…」

 

私が亮一さんのあれこれを面白おかしく話していた時、母がこんなことを私に言った。

 

「ねぇ。りょーちゃんはどうしてインドに行ったの?なんで?どうしてインドなんかに行ったの?」

 

言い方にすでにトゲがある。

私はそんなトゲには引っかからないので、笑いながら、でも真剣に一応答えてみた。

 

「インドって予測がつかない国だからね。そういうところに身をおいて、自分がどうするか?とか日本では味わえないようなことを体験してみたいんじゃないのかなぁ。私も行ってみたいよ。」

 

実際はもうちょっと詳しく話したけれど、だいたいこんな感じの言い方をした私。

その話しを眉間にシワを寄せながら聞いていた母はいきなりテーブルに突っ伏した。

 

「わかんない!ほんっとにわかんないーー!なんで?なんでそんなことを体験したいの?お母さんにはわからないわよー」

 

私の母は少女みたいな面がある人だ。

母性も強いけれど、いつも父に守ってもらっていた箱入り娘のような面がある人だ。

毎日が平和で家族みんなが笑っていてくれればそれでいい。と思っているし、波風が立つことを本気で嫌がる人だ。

相当な怖がりだしね。

 

「ねぇ。ゆきえってほんとに変な子よねぇ?そう思うでしょ?」

 

一緒に話していた兄嫁に言う母。

 

「えー?まぁ変わってるよねぇ。あははは。でも楽しそうでいいじゃんねー」

 

兄嫁はとてもほがらかで、ちゃんと“違い”を認めてくれる女性なので笑って答えてくれる。

でも母はどうしても納得がいかないもんだからこう続けた。

 

「ほんとにどうしてこうなったんだろうねぇ。ほんとに私とお父さんの子かなぁってよく思うのよぉ。変な子ねぇ。ほんっとに変な子。お姉ちゃんもそう言ってたわよぉ」

 

そしてこともあろうかこんなことを言うのだ。

 

「そらのことが心配よぉ。どうなっていくんだろう?って。」

 

↑わりと酷くないですか?

 

私は母のその言葉を聞いて瞬時に…

 

 

 

大笑いをしました。

 

 

「あっははははは!そうだよねぇー!心配だよねー!わかるわかる!私も心配だもん!あはははは!」

 

 

私は家出をしている時に『親離れ』ができたんじゃないかと思っています。

(『親離れ』とは「親の人生と私の人生はまるで違うのだ」とちゃんと理解することだ思っています。)

そしてどんどん『家族』とか『親』という観念から解放されていきました。

『親』というのはただの観念。

『姉兄』だってそうだ。

 

そこには『母』という肩書を持ったただの1人の女性の人生が繰り広げられているだけだし、そこに何を観るのか?は私の問題。

そんな理解が深まれば深まるほど、「親だからって関係ねー」という思いが強くなっていたし、そうそうに『家族ドラマ』の舞台から降りたような気がしている。

舞台に上りたいときは上るし、観ていたいときは観るし、そこは私の自由だと思っている。

 

だからこそ母のあの態度と言葉を聞いても笑い飛ばせたのだけれど、その後驚愕の事実が判明することになった。

帰りの車中、私にモヤモヤが募る。

そして頭の中で「もっとああ言えばよかったのかなぁ…」や「あのいい方はないんじゃないの?」や「どうしてわかってくれないんだろう…」の言葉がぐるぐると巡るのだ。

 

挙句の果てにはそらさんに愚痴を言ったりして。

 

「ねー!ばぁばがね、ママのこと変な子って何回も言って、こんな子に育てられるそらが心配だ!なんて言うんだよぉ。だからママちょっとだけ悲しいんだよぉぉ。もー!」

 

44歳の女が8歳の子にいう言葉じゃねーな。

 

「え?ばぁばがママにそんなこと言ったの?いつ?そらちゃん聞いてなかったよ!大丈夫だよ。ママは変だけどそれがいいんだから。ね?そらちゃんはママが変わっちゃったら嫌だよ。大丈夫大丈夫。」

「ばぁばはひどいよ!今度そらちゃんがばぁばに言ってあげる!ママが悲しんでたよ。だからそんなひどいこと言わないでって。あと、そらちゃんは変なママが大好きなんだよって。

 

…うん…

あー…『変』は『変』なんだね…

うむ…

f:id:yukiukix:20191112142621j:plain

なんだ?この可愛い生き物は?

 

 

私は全力で私を慰めるそらさんに「…ありがとう…がんばる…」と謎な返事をして気持ちをおさめようとした。

が、それからしばらくの間、もやもやが続いた。

 

もやもやしている自分を観る。

ジッと観る。

 

そこには「お母さんにわかってもらいたいのー!」と言っている自分がいた。

 

驚愕だ。

ショックだった。

なんということだ。

 

家族や親というものはこんなにも引力が強いのか?!!と驚愕だった。

 

でもすぐになんだか自分が可愛く思えたんだ。

「お母さんにわかってもらいたい!」と思っている自分って、なんといじらしいのだろう。と。

そして思ったんだ。

その思いをなんとかしようとするのはやめよう。と。

そのままにいておこうと思ったんだ。

慰めないし理解しようともしない。

観る、だけ。

 

そのままをあるがままにしておこう。と。

 

 

今、亮一さんからLINEでインドの凄まじい写真や動画がたくさん送られてきた。

すごい。

もうほんとにすごい。

わけがわからなすぎて、諦めるしかないような画像がたくさんだ。

『理解』なんてまったく不必要な言葉にしか思えない。

 

 

私が伝えたいことを書くね。

よく聞いてね。

 

今幸せではない原因を全て過去のせいにするのはやめようね。

親からの愛情不足?そりゃそういうこともあるだろうね。

でもあなたの今幸せじゃない原因はそこにはないよ。

過去を言い訳にするのはやめようね。

あるがままがただ起こっているだけなんだから。

トラウマ解消?

過去生を探る?

使命を知る?

そんなことどうだっていいじゃない。

そんなことより話さない?

これからどうやって生きていきたい?

あなたはどう在りたい?

今のあなたの状況は“たまたま”そうなっているだけだよ。

 

 

長い文章を最後まで読んでくれてありがとう。

ではまた。

 

 

 

 

整体、セッション、お悩み相談(性のこと、パートナーのこと、摂食障害のこと、施術に関すること、なんでも聞きます!)、執筆、などなどお仕事承ります!!

料金などは要相談で!

私にお仕事をくださーい!

 

 お問い合せ・お申込み:メールフォーム