藤山家においでよ

横浜のパワースポットと化した藤山家。施術、お料理、お話し会などを通じて『幸せに生きる』を実験、研究しています。

亮一さんはインドへ、そらさんは山梨へ、そして私は横浜に。~藤山家 それぞれの冒険~

 

昨日の深夜、亮一さんがインドへ向けて出発いたしました。

 

22時過ぎ、私とそらさんは亮一さんを車で最寄り駅まで送りに行ったのだけれど、車に乗り込む直前になってそらさんが泣きだした。

「そらちゃん急に寂しくなってきちゃった…泣きそう…」と言い始め、クッションに突っ伏すそらさん。

私はその姿を見て、ずっと我慢していた涙が溢れた。

「う…わかる…だってママもだもん…」と言いながら、二人でポロポロと涙を流した。

亮一さんは私たちの姿を見ながら「大丈夫だよぉ…すぐ帰ってくるよぉ。ね?今泣いたらママが車で事故おこしちゃうよぉ…」と困ったように言っていた。

私はなんとかすぐに涙をおさめたのだけれど、そらさんの涙は止まらない。

ポロポロと大粒の涙を流しながら「だって、一か月半とか帰ってこないんでしょ?うえ…だってもっと長く帰って来ないかもしれないんでしょ?…うぇ…うえーーん!!」と言っていた。

車の中でも泣き続けるそらさんの隣で、亮一さんが一生懸命慰めているのが愛しかった。

 

駅に着いて、いってらっしゃいの抱擁をする私たち。

 

「ゆっきぃ。じゃあ行ってくるね。」

 

そう言う亮一さんに抱き着いてキスをする。

 

「うん。いってらっしゃい。楽しんできてね。できるだけ毎日連絡頂戴ね。いい旅を。」

 

私は泣きそうになるのをこらえながら、この言葉を言うのが精いっぱいだった。

 

「パパ…いってらっしゃい…うえ…」

 

大泣きのそらさんが亮一さんに抱き着いている。

一生懸命「いってらっしゃい」を言っている姿が健気だ。

そんなそらさんに私は「楽しんできてね!は?」と促した。

なんとなくそらさんにその言葉を口にして欲しかったからだ。

そらさんはしゃくりあげながら「たの、しんで、きてね、パパ、」と亮一さんを見上げて言った。

健気だ。

亮一さんは「うん。ありがとう。行ってくるね。」と優しい笑顔で言い、駅の階段を降りていってしまった。

 

「さあ。帰ろうか。帰って泣こう。」と私が言うと、そらさんは「うぅ…まだ、泣いて、いいの、?」と私に聞いてきた。

私は「もちろんいいよ!だってママはまだ泣き足りないもん!」と大きな声で言い、車を発進させた。

 

帰りの車でもそらさんは大粒の涙を流した。

私も泣きたかったけれど、車の運転があるからまだ泣けない。

こらえた私、偉い。

 

部屋の戻るとなんだかシーンとしているようだった。

さっきまで亮一さんが読んでいた本が無造作に置いてある。

明日からしばらく亮一さんはこの場所にいないのかと思うと途端にこらえていた涙が溢れてきた。

 

「え?あれ?なんか寂しいなぁー!」

 

こう口にした途端、私はわんわん泣いた。

そらさんが泣いている隣でわんわん泣いた。

そらさんもわんわん泣いた。

 

「寂しいよぉー!わーーん!」

「そらちゃんだって寂しいよぉー!わーーーん!!」

 

おいおいわんわん泣く私(44歳)とそらさん(娘8歳)。

まるでコントの様だ。

 

しばらく泣き続けた私たちは、いつしか涙が止まっていた。

そらさんは気分転換のために『おかしなガムボール』を観はじめ、私は今の様子をFacebookにあげた。

2人とも泣きはらした顔でなかなかひどい顔をしていた。

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そらさんはひどくないか。可愛いな。ひどい顔をしていたのは私だけでした。

 

さっきまでわんわん泣いていたとは思えないほど『おかしなガムボール』を見てケタケタ笑っているそらさんを見て、私も笑う。

淋しさは消えていないけれど、ケタケタと笑えるのだ。

人は淋しさが消えていなくても笑えるのだ。

 

前回亮一さんがアジア一人旅に行った時も感じたのだけれど、今回もまたさらに感じたことがある。

私は亮一さんと結婚するまではいつだって送り出される立場だった。

“送り出される”というよりか“勝手にどこかに行ってしまう”奴だった。

男性とお付き合いしていても、勝手に決めて勝手にどこかに行ってしまう。

親元からも勝手に飛び出して、勝手に決めて勝手にどんどんどこかへ行ってしまうやつだった。

必死に何かを模索していた私は随分傲慢であまり誰も、何も、顧みないやつだった。

でもいつだって待っていてくれる人がいて、いつだって私の毎日を心配してくれている人がいた。割とたくさん。

私はそれになかなか気づかない愚かなバカ者だったのだけれど。

 

私は亮一さんが旅に出ることで、そらさんが山梨の学校に行くことになって、やっと送り出す立場の人の気持ちを知ることができた。

そして旅立つ人も勇気が必要だし強いけれど、待っている人もまた勇気が必要で強さが必要なのだと知った。

私は私の弱さをとことん知りたいし、私の強さもとことん知りたい。

踏み出す強さと待つ強さ。

私はどちらも持ち合わせていたい。

いや、きっともともと持ち合わせているのだろうから知りたいのです。

 

私は今自分が味わっている淋しさも孤独感も見逃したくないし、待つことには勇気がいるということもとことん味わいたい。

そしてその中でどれだけ私は笑えるのかを知りたいのです。

 

旦那さんがインドに旅に行ったくらいでなにをギャーギャー騒いでるんだ、なんて言わないでね。

私にとっては大冒険。

インドを旅する亮一さんも大冒険だけれど、待っている私も大冒険なのです。

そらさんは毎日大冒険しているしね。

 

今日から平日はそれぞれの場所で大冒険をしている私たち家族。

インド、山梨、横浜で、それぞれの冒険をしている藤山家です。

 

さて。

私は何を思い、感じ、知っていくのだろう。

楽しみだな。

淋しいけどね。

楽しいよ。

 

 

最後まで読んでくれてありがとう。

ではまた。

 

 

 

 

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