みなさんおはよーございます!
昨日も『ブログ楽しみにしてます!』なんて言われて
ものすごく調子に乗ってるゆっきぃです!
今年はどんどん調子に乗ろうと決めてます!笑
もはやいつまで続くか全く見えなくなってる『私にのコト』シリーズ。
こうなったらとことん細かく書いてやる!と開き直りはじめてます!
よかったらお付き合いください。
さー
さっそく続きいきましょー
コバ君とのデートの約束をした夜。
お布団の中で、日々なるべく見ないようにしていた
自分の中にある感情がどんどんと明るみになっていった小娘ゆっきぃ。
コバ君とお別れをしたら誰ともお付き合いをするのは辞めようと
心の中で密かに決めていた。
デート当日。
コバ君は朝から大はしゃぎ。
「ゆきえー!おはよーー!ええ天気やでー!」
私はそんなコバ君を見て目を細める。
(別れを告げたらコバ君はどうするだろう?)
今日の夜にはもうきっと告げているのだろう。
考えると胸がぎゅっとなる。
でも、今はそのコトは考えずにコバ君との最後になるであろうデートをたのしもう。
ドライブが始まる。
コバ君は景色のよさそうなところを選んで私を連れて行ってくれる。
紅葉が綺麗だ。
「ゆきえにこの紅葉を一回みせたかってん。一緒に来られてよかったわぁ。」
「ほんとに綺麗だねぇ。ありがとう~」
「まだまだいっぱい一緒にいきたいとこあんねんでー。次行こか?
それともドライブはもうええか?ゆきえはどうしたい?」
いつもコバ君はこうして私にどうしたいか聞いてくれる。
どんな時もだ。
でも私は本音で答えられない。
いつも。
「うーんと。じゃもう少しドライブしよっか?疲れない?だいじょうぶ?」
「ぜんっぜんへーきやで!じゃ次行こ!」
コバ君はいろんな所に連れていってくれながら観光案内のように
たくさん説明してくれる。
自分の生まれ育った兵庫県を自慢するように、素敵な場所にたくさん連れて行ってくれた。
とある大きな公園に着いた時、コバ君は車をピタリと止めた。
今までの楽しそうに話していたコバ君とは全く違う表情。
「どうしたん?だいじょうぶ?疲れたん?」
私はドキドキしながら聞く。
コバ君は長い沈黙のあと、ため息をつきながらハンドルに顔を伏せる。
私も黙る。
「はぁ~……なぁ?ゆきえ。何か話しがあるんやろ?そうなんやろ?」
ハンドルに顔を伏せたままコバ君は聞いてきた。
心臓がバクバク音をたてる。
急な展開に私はしばらく何も言えなかった。
コバ君は気づいてたんだ。
気づいてたのにこうやって明るく私をドライブに連れて来てくれたんだ。
「うん…話しがあるんだ…」
「やっぱりそうか…なんもないよって言って欲しかったけどなぁ…
それで?なんなん?ええ話しではなさそうやもんなぁ…」
「うん…あんな………ふぅ~…」
あれだけ決心したのになかなか言い出せない。
心臓はずっとバクバクいいつづけてる。
急にコバ君が隣にいなくなるコトに恐怖を感じはじめる。
やっぱり1人になるのが怖いんだ。
ずっと隣にいてくれたコバ君がいなくなるのは怖いんだ。
やっぱり言うのはやめようか…別れを言い出すのは辞めておこうか…
そんな考えが頭をかすめる。
でも次の瞬間、これから1人になった生活を思い浮かべてる私がいる。
(あぁ…1人の生活…孤独かもしれないけど…自由で楽しそう!!)
やっぱり私は冷たい人間だ。
こんなに緊張しながら私の言葉を待っているコバ君を前に
1人になった生活を思い浮かべて『楽しそう!!』とウキウキしはじめている。
いまだハンドルに顔を伏せたまま、全身で緊張感をあらわにしているコバ君をみて
私は急に冷めはじめる。
そして告げた。
「別れたいねん。」
「なんでなん?なんで別れたいん?」
顔をあげたコバ君は泣いていた。
ボロボロ涙を流して泣いていた。
「なんで……うんと…私はやっぱり誰かといると自分のやりたいコトをトーンダウンしてしまうんや。だから1人になりたいんや。」
「そっか……でも俺は納得できひん。だって…どんなゆきえでもそばで見ていたいんやもん…一緒におりたいんや…」
ボロボロ泣きながらコバ君は別れたくないと訴える。
私はそんなコバ君をみてどんどん冷め始める。
とことん私は冷たい人間だと思い知る。
「もう一緒におられへんねん。私は1人になりたいねん。ごめんやで。」
「ほんまに?ほんまにもうあかんのん?1人になった方がゆきえは自由に生きられるん?」
「そうやねん。コバ君にはたくさん支えてもらったしたくさん甘えさせてもらったと思ってる。感謝でいっぱいや。でもなぁ…これからは1人でやりたいねん。ほんまにごめんやで。私なんかよりええ女いっぱいおるよ。コバ君にぴったりのええ女いっぱいおるって。私なんかやめとき。」
「ちがうねん!ゆきえがええねん!俺はゆきえがええねん…ずっと一緒におろうって言ったやんか!」
こんなに感情を表に出すコバ君を見たのは初めてだ。
でもやっぱりダメだ。
私はどんどん冷めていき、こんなことを思っていた。
『めんどくさい。』
「コバ君…もうやめよう…もう無理やねんって…」
私の態度を見て、もう修復は無理なんだとわかったコバ君はやっと泣き止み
こう言った。
「あきらめられへん…ゆきえのコトどうしてもあきらめきれへんねん。
でもゆきえが一人になりたいなら家から出ていく。ほんまは絶対嫌やけど。
だから…家からは出ていくから…でも別れなくてもええやんか!」
しつこく食い下がるコバ君。
こんな私のどこがいいんだろう?
こんな醜い冷たい私のどこがいいんだろう?
もういいや。
なんだかもうどうでもよくなってきた。
家から出て行ってくれて一人で暮らせるようになるならそれでいいや。
もうこれ以上『別れよう』と言い続けてもコバ君の返事は変わらないだろう。
「わかった。コバ君がそんなに別れたくないならええよ。
とりあえず別々に暮らしてみよう。」
「うん!うん!そうやで!別々に暮らしてみたら、ゆきえもやりたい事トーンダウンせんでもようなるかもしれへんやんか!俺ゆきえのことずっと応援するし!」
この人はほんとにこれでいいのだろうか?
そして、私はほんとにこれでいいのだろうか?
コバ君とはお別れするつもりだったのに、結局お別れが成立しないまま
別々に暮らしていくという結論に至った。
「お互いが独立していかなアカン時期がきたってことや!また新たな二人の関係性が生まれてくるんやって!離れたらあかんねんって!」
コバ君はにこにこしながら私に言い聞かせる。
そうなのかなぁ…
なんか違う気がするけど…
まぁ今はこれでしょうがないのかなぁ…
お別れのデートだったつもりなのに、その後続行したデートはコバ君の力説により
『新たな二人の門出デート』になっていた。
「これからゆきえがどうなっていくか楽しみやな!俺もがんばるぞー!
そばでゆきえのこと見させてな。頼むわ。」
「うん…ええよ。」
デートが終わり、家に着く。
「明日荷物まとめて出ていくからな。今日だけここにおってもええか?」
「うん。ええよ。」
「ありがとう。」
いつもならすぐにいびきをかき始めるコバ君。
その夜はまったくいびきが聞こえなかった。
結局私はコバ君に職を変えるコトも、ラウンジでホステスとして働くコトも
言わなかった。
「私のことなんにも知らないくせに!」の事実をもっと増やしたかったのだ。
その時の私は、自分がなぜそんな風にしてしまうのか理由はわからなかった。
ただ「私のことなんか誰もなんにもしらないんだ!」という事実をもっと作りあげたかった。
明日から一人の生活が始まる。
そしてラウンジでホステスとしてデビューする。
どんな毎日になるのか?
私はワクワクしていた。
さて、いよいよ夜の世界へ入っていきます!
楽しみでしょ?
小娘ゆっきぃ、この後どーなる?
つーづーくー