亮一さんがインド旅から帰ってきてもうすぐ2週間になります。
元気に無事に帰ってきてくれました。
亮一さんの旅のあれこれや、私の毎日のあれこれをブログに綴ろうとしていたのですが、なんだか書けない毎日を過ごしておりました。
で、今やっと書きたくなってキーボードを打っているのだけれど
「やっぱりいいなぁ」と感じております。
私はこうやって文章を綴っている時間が好きです。
カチャカチャとキーボードを打っていると凪いでくる。
わちゃわちゃとしていた思考がスーッと凪いでくる。
この時間がたまらなく好きだなぁと改めて感じています。
こうやって自分の『好き』を確認する時間って大事だよなぁ。
さて。
旅から帰ってきた亮一さんが素敵なブログを書いてくれました。
私たち夫婦がno-teでやっている夫婦ブログをまだ読んでいらっしゃらない方はぜひ。
ぜひぜひ。亮一さんの綴る文章はとてもいいですから。↓↓↓
旅から帰って来た亮一さんはなんだか大きいです。
“場”がデカいんです。
ますます変人っぷりに拍車がかかり、ますます素敵です。
インドという国ははかりしれないなぁとよく思うようになりました。
私も行ってみたい。
さて、話しはガラリと変わります。
今藤山家には冬休みに入ったこの方が毎日いらっしゃいます。↓↓
ヤバい…。激かわいい…。
我らがそらさん(娘8歳。身悶える。)。
そらさんは夏休みや冬休みの長期のお休みの時に近所の公立学校の学童的な場所にお世話になっています。(横浜市ではキッズとよばれている子どもを預かってくれる場所があるのです。)
数日前、私はキッズに行くそらさんの為にお弁当を作っていました。
そらさんはお弁当の時にデザートがないと嫌だと言います。
「ママ!レザートいれた?!」と。
そらさんは『デザート』をずっと『レザート』だと思っているのでこう言います。
私はそんなそらさんが可愛いので絶対に訂正しません。笑
「レザート入れたよ。」と真剣な顔でいつも答えます。
数日前のお弁当作りの時、私はレザートを準備しておくのをすっかり忘れていました。
何かなかったかなぁとキッチンをゴソゴソ探していると、1つのリンゴを発見しました。
でも私はお弁当のレザートに(←もういいか。)リンゴを入れることが好きではありません。
なぜならリンゴの色が茶色に変色するかもしれないからです。
「リンゴかぁ…。どうしよっかなぁ…。」
美味しそうな真っ赤なリンゴをジッと見ながら私は考えました。
なるべく変色しないようにするための方法は知っています。
切ったリンゴをしばらく塩水に浸けておくのです。
そうすると酸化を少し防ぐことができて茶色く変色することを少しだけ防げます。
でも私は頭の中でこう呟いていました。
「うーん…どうしよっかなぁ…」
なぜなら私は塩水に浸けたリンゴが嫌いだからです。
私はこの時過去のことを思い出していました。
私の母親はよくお弁当にリンゴを入れてくれました。
うさぎの形に切ったものや、小さく食べやすく切ったものを。
そしてそのリンゴがもれなく塩水に浸けてあったのです。
「もー!お母さん!!リンゴをなんで塩水に浸けるの?!あれ嫌いなの!塩の味がするんだもん!!」
私は母親に何度もそう言いました。
でも母親は必ずこう言います。
「えー。だって色が変わっちゃうんだもん。塩水に浸けておけば色が変わらないでしょ?」と。
私は当時「色なんか変わったっていいじゃん!」と思っていました。
そんなことより美味しく食べたいんだ!と。
私は塩水に浸けたリンゴの味が嫌いです。
変色したっていいじゃん!と思っています。
「まぁ…これしかないからしょうがないかぁ…」
私は手に持ったリンゴを見つめて呟きました。
そしておもむろに半分に切り、その半分をもう一回半分にしました。
皮をむき、芯を取りました。
それを食べやすい大きさに切りました。
そして小さなボールにお水を入れ、ほんの少しだけ塩を入れました。
私はほんの少しの塩がお水に溶けるように小さなボールにスプーンを入れてぐるぐると書き混ぜました。
さっき食べやすい大きさに切ったリンゴを小さなボールの中にいれました。
「少しだけ浸けておこうかな…」
私は小さなボールの中のリンゴをジッと見てそう言いました。
私は塩水に浸けたリンゴの味が嫌いです。
変色したっていいじゃん!と…
…思っていたんです。
そんな私が薄い塩水にリンゴを浸けました。
私は私がやっていることに驚き、その心情をじっと観察しました。
そこにはこんな思いがありました。
お弁当を食べる時間に茶色く色が変わったリンゴが出てきたらそらさんがガッカリするかもしれないな。
お友達に茶色くなったリンゴを見られたら恥ずかしいって思うかもしれないな。
茶色くなったリンゴを見て「美味しくなさそう…」って思うかもしれないな。
だからちょっとだけ塩水に浸けておこう。
私は私が一瞬のうちにそんなことを思って薄い塩水を作っていたことに驚いた。
と同時に、もしかしたら私の母親もこんな気持ちだったのかもしれないと思ったのです。
(もしかしたら違うのかもしれないけどね。)
「塩水に浸けないでよ!美味しくないからぁ!」と言っていた私。
「でも色が変わっちゃうからぁ…」と少し薄目の塩水に浸けてくれた母。
あんなにリンゴを塩水に浸けないで!と言っていた私が我が子のお弁当にいれるリンゴを薄い塩水に浸けている。
私はこの事実に「ふふふ」と笑ってしまった。
リンゴを塩水に浸ける。
その中に『想い』がつまっている。
その行為の中に『愛』があった。
こうやって何十年も経ってわかることがあるのだなぁ。
ほんの些細な行為の中にあるものに。
いつだって、どんな瞬間にだって、ざぶざぶと『想い』は溢れているのだなぁ。
そんなことを感じたのでした。
丁寧に生きるってこういうことなんじゃないかな。とまだまだ未熟で稚拙で不甲斐ない私は思っていたりします。
今日も丁寧に生きよう。
すぐに雑になるからね。
もうすぐ今年が終わりますね。
あなたはどんな時間を過ごしているかな。
焦らずゆっくり丁寧にいこう。
忙しくてもゆっくり丁寧に。
最後まで読んでくれてありがとう。
ではまた。
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