藤山家においでよ

横浜のパワースポットと化した藤山家。施術、お料理、お話し会などを通じて『幸せに生きる』を実験、研究しています。

いろんなことがたくさん詰まっている毎日をもらっているんだ。と彼女は言った。

 

台風。

すごかったですね。

めちゃくちゃ怖かった…。

藤山家はお陰さまで何事もなく、みんな無事です。

でも怖かった。

自然の畏怖を改めて感じた日でした。

 

被害に合われた方もかなり多いようですね。

偽善的だなぁと思うけれども、書かせてください。

被災されているみなさん、無理せず焦らず身体を労わりながらどうか毎日を生きてください。

身体が元気ならなんとかなる。と私は思っています。

ふんばれ。きっと大丈夫。いや、絶対大丈夫。

 

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家のかわいこちゃん。(夏♀2歳。めっちゃかしこい。)

 

台風の勢力が治まってきた頃(土曜日の夜ね)、私たち家族はお布団に入りました。

今回の台風は大きくて強くてやばいよ!と私たちが言っていたのを聞いて&テレビの報道を観て夕方一泣きしたそらさん(娘8歳。鬼カワ。)は、ホッとした様子で仰向けに寝ながらお話しを聞かせてくれた。

 

「あのさ、そらちゃんはいつもこう思うんだ。」と天井をまっすぐ見つめながらそらさんが話し始める。

 

 

「悲しいことが1つあるでしょ?それで、嬉しいことが1つ、すごく嬉しいことが1つ、苦しいことが1つ、ものすごく楽しいことが1つ…っていう風にいろんなことがたくさん詰まっているのが一日で、それをもらってるわけだよね。」

 

 

楽しいこと、悲しいこと、すごく嬉しいこと、苦しいこと…そんなことがたくさん詰まっているのが1日。

そしてそれを『もらっている』のだと彼女は言った。

私はもうその時点で「おぉ…」と感動していたのだけれど、その後彼女はこう続けた。

 

 

「その、いろんなことがたくさん詰まっている『1日』を毎日“もらい続ける”のが人生でしょ?そらちゃんはもう8年も生きているから、その『いろんなことがたくさん詰まった1日』をもういーっぱいもらってるんだよね。(←ニヤリと嬉しそうに笑いながら。)それでね、そらちゃんはさ、『いろんなことがたくさん詰まった1日』をもうもらいたくない!と思っちゃう人の気持ちがわからないんだよなぁ…。」

 

と。

 

私は最初彼女がいわんとすることがよくわからなくて、「あぁ…そうなんだねぇ。」と曖昧な相槌を打ってしまったのだけれど、よくよく聞いてみると彼女(8歳)はどうやら『自殺』についての話しをしているようだった。

 

「もうこんな毎日は嫌だ!って思っちゃった人がいるとするでしょ?ていうか、そう思っちゃう人っているんでしょ?それでさ、もう自殺したい!とか思っちゃって、でも勇気がなくて自殺できない!っていう人もいるじゃん?そういう人はさ、『もういろんなことが詰まった1日はいりません!』って本気で言うのが先なんだよ。

それを本気で言えない人は自殺なんてできないんだよねぇ。とそらちゃんは思うんだ。」

 

 

彼女がどうしていきなりそんな話しをしたのかはわからないのだけれど、そらさんは『人生』について考えたり話したりするのが好きらしいので常々そんなようなことを考えているようだ。

 

私は彼女の言葉のチョイスがとても好きなのだけれど、『いろんなことがたくさん詰まっているのが1日』とか、『その1日を“もらっている”』とか、『いろんなことが詰まっている1日をもらい続けるのが人生』とか、ほんとに秀逸だと思う。

(しつこいようですが彼女は8歳です。)

そして『自殺』についての考察もなかなかだなぁと思うし、結構深いことを言っています。

 

その『いろんなことが詰まった1日』を本気で「もういりません!」と言えないと自殺は成功しないのだ。と。

そして彼女はそう思ってしまう人の気持ち(本気でいりません!と思ってしまう人の気持ち)が分からないんだよなぁ…と遠くを見つめるのです。

 

 

「そらちゃんはさ、『たくさんいろんなことが詰まった1日』を“もらう”のはどんな感じ?嬉しい?めんどくさい?楽しい?それともちょっと嫌だったりする?」

 

私は遠くを見つめる彼女にそんな質問をしてみた。

すると彼女はこっちをチラッとみてからすぐに天井に目を向けて「うーん…」と考え、

そして少ししてから「楽しいし嬉しいよ。悲しいこととか嫌だったりするけどね。」と笑顔で答えた。

 

私はその答えを聞いて思いついたことを口にしようとしたのだけれど、途中まで口にしてから自分の考えていることにハッと気づいた。

 

「あのさ、楽しいことが1つ、嬉しいことが1つ、それから悲しいことが1つ、苦しいことも1つ…っていうのがたくさん詰まったのが毎日なんだよね?…」

 

の後、私は当初こう続けようと思考していた。

 

 

「その中でさ、楽しいことと嬉しいことに目を向ければいいんだよ。そうしたら楽しいことと嬉しいことが大きくなって、そういう1日になるじゃん!」

 

 

私は上記の言葉を言おうとしたのだけれど、すぐに気付いて思いとどまった。

なんと気持ち悪いことを言おうとしていたのだろう!!と吐きそうになったからだ。

私は常日頃から「悲しいことも苦しいことも悔しいこともなかったことにしないようにしよう」と思って生きています。

ちゃんと見ようとしないうちからなかったことにするんなんて反吐が出る!と思って生きています。

(あまりにも辛すぎることに一時期蓋をするのは仕方がないことなのかもしれない。とも思っていますけれど。)

 

逃避のための『ポジティブシンキング』なんて気持ち悪くて仕方がないと思っているし、綺麗にしておきたいだけの『前向きに生きる』という言葉が嫌いだ。

(前向きも後ろ向きもねぇよ!が一番の前向きなんじゃないかと…)

 

あぁ…それなのにそれなのに…

 

私は一瞬にしてよくある『良い母親が娘にするであろう良い話し』をしようとしてしまっていたのです!

なんという愚かな女なのだろう!

 

私は話しを途中まで口にしてしまっていた手前、なんとか着地をしようと試みた。

 

「あのさ、楽しいことが1つ、嬉しいことが1つ、それから悲しいことが1つ、苦しいことも1つ…っていうのがたくさん詰まったのが毎日なんだよね?…

それでさ…(えーと…えーと…どうやって着地しよう…と必死で考える。)」

 

 

 

「悲しいことも苦しいことも……楽しくなったらいいね!!」

 

 

 

…おぉ…

 

なんという語彙。

乏しすぎじゃありませんか。

(言いたいことはそういうことなのですが。)

8歳の彼女はあんなにもすばらしい表現をしているのに私ときたら。

 

 

着地がなんともフワフワで、ちょっと恥ずかしい気持ちを抱いている私に彼女は笑顔でこう言った。

 

 

「うん。そうだね!」

 

 

…おぉ…

…救われました…

 

 

 

今日も彼女は『いろんなことがたくさん詰まった今日』をもらっているのでしょう。

そして私も『いろんなことがたくさん詰まった今日』をもらっている。

悲しいこともやるせないことも苦しいこともどうしようもないことも、嬉しいことも楽しいことも笑っちゃうようなこともたくさん詰まった1日。

あとどれくらい『たくさん詰まった1日』をもらえるのだろうね。

 

今日も良き日だな。

 

最後まで読んでくれてありがとう。

ではまた。

 

 

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