今日はこの子のこと。
我らがそらさん。
パジャマから洋服に着替えてくださいと私に言われてふてくされているそらさん。
かわいすぎる…
そらさんが南アルプス子どもの村学校に入学してからもうすぐ一年が経とうとしています。
あ、最近私たちを知った方がたに説明しますね。
私の娘、そらさん(7歳一年生)は山梨県にある子どもの村学校という小学校に行っていて、平日は寮生活をしていて週末だけ家に帰ってくるという生活をしています。
南アルプス子どもの村学校についてはこちらをどうぞ。↓
学校が始まったときはそりゃもう泣きました。
毎晩毎晩大泣きで電話がかかってきたんですよ。
もうこの世の終わりなんじゃないかと思うくらいの大泣きでね。(;'∀')
慣れない環境、知らない人ばかりの学校と寮。
弱音を吐きたくても私もパパもいない。
どれだけ不安で孤独だったか。
それでも慣れていくんですね。
今では電話すらかかってこなくなりました。
週末に会っても「ただいまー!」と笑顔で楽しそう。
昨日はそらさんの学校で『発表デー』なるものがありました。
学校でどんなことをやっているかを発表する日です。
(これは年に3回程あります。)
私と亮一さんは朝早く家を出て、車で山梨県に向かいます。
「そらは何をするんだろうねー。」
「合唱は出るって言ってたよー。」
「へー。」
そんな会話をしながら。
これは4月の写真。学校の校舎です。
発表デーではそれぞれのクラスがどんな研究をして、どんな活動をしたのかを発表してくれます。
そらさんは『クラフトセンター』というクラスで『かまど』を作ったんだってー。
で、そのできあがったかまどで実際にご飯を炊いてお味噌汁を作ったんだって。
すごいよね。
どのクラスも楽しそうなこと満載で、しかもいろいろ工夫をこらして楽しく発表を聞かせてくれました。
「へー。すごいなー。」って何回言ったことか。
それぞれの発表が終わり、そろそろ帰ろうかとそらさんを待ちながら校庭をウロウロしている時、一人の女性に話しかけられました。
「あの、藤山さん。」
優しい笑顔の女性が私を呼び止める。
「あ、はい。」
その人は中学生の寮の寮母さん。
そらさんの学校は敷地内に3つの寮が建っています。
小学校低学年の子の寮、高学年の子の寮、そして中学生の寮。
そのそれぞれに寮母さんがいて、みんなとっても優しそうです。
そしてその寮母さんたちはそれぞれに子どもたちの情報を共有しているようで、その中学生の寮母さんもそらさんのことをよく知ってくれています。
「あの、私寮母なんですけど…」
「え?知ってますよー!そらからもよく話しを聞いています。お世話になってます。あははは。」
そんな感じで会話が始まりました。
「あの、面白い話しがあって…」
その寮母さんはNちゃんといいます。
寮母さんを長年やっているようなベテランさんです。
いつもニコニコしているNちゃんは生徒からも人気があるようで、そらさんはN
ちゃんが大好きです。
「え?面白い話し?なんですか?」
私はワクワクしながら話しを聞きました。
「この間そらちゃんがお友達とケンカしたんですけどぉ…」
「え?!そうなんですか?!」
「あぁ、はい。それで、どうしてケンカしたのか話しを聞いてたんですよ。そうしたらね…」
Nちゃんは優しい笑顔で話しを進めます。
「大人とか寮母さんとかはいつもニコニコしていて優しいでしょ?だから私もそうなりたくてお友達が嫌なことを言ってきてもニコニコ聞いてたんだって言うんですよ。」
そらさんが通っている学校には『先生』という呼び名がありません。
『先生』ではなく『大人』と言います。
そして『大人』のことも名前で呼びます。
そらさんは大人も寮母さんもいつもニコニコしていて優しいから、自分もそうなりたいと思っているんだそう。
だからお友達に嫌なことを言われてもニコニコ我慢して聞いていたんだとか。
「でも心の中の『嫌だと感じていること』がなくならなくて、そのうちその気持ちが大きくなってしまって足が出てしまっただっていうんですよ。」
え?!
足が出た?!!
「え?!!そうなんですか?!」
「ええ。そうなんですよ。それで相手の子も蹴ってしまってケンカになってしまったんですけどね。でも…そらちゃんすごいなぁと思ったんですよ。」
「あぁ…ニコニコして聞いてみたけど嫌な気持ちにガマンができなくなっちゃんたんですねぇ…はは…(;'∀')」
「そうなんですけどね、そういう『気持ち』をちゃんと口で説明できることがすごいなぁと思って。ちゃんと自分に向き合ってるなぁって勉強になったんですよ。」
Nちゃんは優しく笑いながら、本気で「すごいですねぇ。そらちゃん。」と言ってくれました。
私の中には『謙遜』という文字がことごとくないので素直に受け取ります。
「あぁ、そうですねぇ。あの子、すごいんですよ。この間もね…」
私は得意げになるでもなく、自慢と言う意味でもなく、本気で彼女をすごいと思っているので先日の出来事を話した。
これね。よかったら読んでね。↓↓↓
Nちゃんは私の話しを聞いて「へぇ!!すごいなぁ…勉強になるなぁ…」と言った。
そして私も「ほんとにすごいですよねぇ。びっくりしちゃいますよ。」と言った。
そして「とても面白い凄い話しだったのでどうしてもお伝えしたくて引き止めてしまいました。ご主人にもぜひ話してくださいね。」とにこやかに言ってくれました。
私はNちゃんのその感性がとても嬉しくて「ほんとにありがとうございます!!」と頭を下げた。
Nちゃんと別れ、さて帰るかーと校庭を見るとそらさんが一輪車を乗り回している。
私はそのそらさんの姿を見て「え?」と首をかしげる。
「あれ?誰だ?」と。
まぎれもなく私の生んだそらさんなんだろうけど、とても信じられないのです。
もう立派に一人の人間で、立派に個性を持っている。
そして自分の考えを持っていて、自分の世界を生きている。
そんな存在のそらさんがとてつもなく愛しくて、とてつもなく素晴しく感じるのです。
親子関係っていうのはとても密なる人間関係なんだな、と思う。
寄りかかりすぎたら重い。
コントロールしようとしたらゆがむ。
上から押さえつけようとしたら、押さえつける方も押さえつけられる方も辛くて苦しい。
親だから。
子どもだから。
そんな言葉が聞こえてきたら笑っちゃえる自分でいたいな。
親であるまえに『私』です。
子供である前に『そらさん』です。
関係性は『親子』だけど、その前に人と人です。
一輪車に乗っているそらさんは『私の娘』なんだろうけれど、その前に『そらさん』でした。
もうすぐ春休みがきて、4月には2年生になるそらさん。
何を想い、何を感じるのか。
少しでも聞かせてくれたら嬉しいなぁと思うのでした。
楽しみだね。
読んで下さってありがとうございます!
ではまた!!
そうそう。
米粉パンの会、誰からも申し込みがなくて淋しいです!!
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美味しいよ♡
3月28日だよ♡
夫婦ブログもnoteでやってます!
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