一昨日の通夜、昨日の告別式を滞りなく終えることが出来ました。
とっても温かく、笑顔溢れる&ときどき涙、な時間でした。
父のことを好いてくれる人たちばかり、そして父が好きだった方たちばかりの斎場は、とっても素敵な空間だった。
姉が作った写真パネル。
これを来てくださったみなさんに見てもらいました。
左が父と母の結婚式、真ん中は父が大好きな釣りをしていて大笑いな写真、右がほんの少し前の父と母の後ろ姿。(←めっちゃいい写真じゃない?)
素敵な夫婦だな。
父の写ってる写真をみんなで持ち寄って、姉ががんばって作りました。
姉は父のことがすっごくすっごく好きだったのでね。
みんないい写真で見てるだけで泣けてくるわ。
私は通夜の時、少しだけ涙を流した。
それは悲しかったわけではなく、父の圧倒的に強くて深い、広い、優しさを改めて感じたから。
私の父は強く、深く、広い、そしてお茶目な、優しい優しい人でした。
それを改めて実感したら泣けてきてね。
あぁ…私が『優しいってどういうことだろう?』ってずっと考えてきた答えがこんなに身近にあったんだなぁってわかってね。
そしたら涙が出てきたんだよね。
こんなところに答えがあったよ。
私は父のような優しさはまだ持ち合わせていないけれど、そんな人が私の父だったのかと思うと誇らしくてね。
通夜が終わった後の会食?っていうの?の時間は終始笑いの絶えない時間でした。
そこかしこで笑い声が聞こえる。
そして一番笑っているのが私たち家族でした。
そして次の日の告別式。
式が始まり読経の時間、母も姉も兄も泣いていました。
姉の旦那さんも娘(26歳)も息子(21歳)もワンワン泣いていました。
私はその姿を見てほんの少しだけ泣きました。
ほんの、ほんの少しだけ。
式が終わり、棺にみんなでお花をたむける時間。
棺の中の父の横には紙コップに入った大好きだったサッポロ黒ラベルのビールが入れられ、口元には大好きだったタバコ(マイルドセブン)が置かれました。
そしてたくさんのお花をみんなでたむける。
あっという間に父はお花に囲まれました。
「こんなにお花に囲まれるの初めてでしょー?やったねー!」
私は父の遺体に向かって話す。
ほんとは父はそこにはいないのだけれど。
みんなが父の遺体に向かって話しかける。
「お父さーん!よかったねぇ。」
「ありがとう。大好きだよ。」
「寝てるんでしょ?起きてー!」
「お疲れさま。ゆっくりしてよー」
私はそのみんなの言葉を聞いていました。
その時。
私は身体がのけぞる様な言葉を聞きました。
「また一緒になろうねぇー」
泣いている母が、父の遺体に向かってそう言ったのです。
私は「えぇ?!」と身体をのけぞらせました。
まさか母の口からそんな言葉が出るとは思わなかった。
そしてその言葉を聞いた姉が泣きながらこう言いました。
「私もまたお父さんの子供にしてねぇ」
その言葉を聞いて、姉の娘(私にとっての姪。26歳)が号泣でこう言いました。
「えぇ?!そしたら私もまた仲間に入れてねぇー」
私はその言葉たちを聞いて涙を流しました。
我が母ながら、なんて素敵な素直な人だろう。
我が姉ながら、なんて優しく愛らしい女性だろう。
我が姪ながら、なんて純粋な娘なんだろう。
そしてそんなことを言われる父は、なんて幸せなんだろう。
ほんとにびっくりしたんだ。
私の家族なんだけどさ。(←自慢。笑
その後、来てくださったみなさんに感謝の気持ちを伝え、お見送りをし、全てのことが滞りなく終わってから家族みんなで父が帰りたがっていたお家に集まりました。
父と母の思い出をみんなで笑いながら聞いたり、家族みんなの面白話しを笑いながら言い合ったりしながら時間を過ごす。
この2日間、私たちは泣いてる時間よりも大笑いしている時間の方が圧倒的に長かった。
母も姉も兄も、それに義兄も義姉も、そして私の旦那さんである亮一さんも、全てとーーーーっても優しい人たちだ。
参列してくださったみなさんもとーーーーっても優しい人たちばかりだった。
みんなが美しかった。
みんなが優しかった。
人間って美しくて優しいんだって改めて実感した2日間でした。
昨日の夜、わが家へ帰ってきてから私はそらさんとお風呂に入りました。
もちろん大笑いしながら。
そしてクイズ大会をしました。
「そらちゃんは丸いものクイズ出すねー」
「じゃあママは『ママは今何を考えてるでしょう』クイズ出すねー」(←どんなクイズだよ笑)
お互い何問かのクイズを出し合ったころ、私はふと思いついたクイズをそらさんに出しました。
「じぃじ(父)が死んで、ママは悲しいでしょうか?!悲しくないでしょうか?!」
私はこの2日間ほとんど笑っていたので、そらさんは私をどう見てるのだろう?と思ってのクイズです。
さぁ、そらさんはどう答えるか?
「うーん…」
少しだけ考えて、そらさんはこう言いました。
「悲しい!」
おぉ!
そうか!
私はてっきり「悲しくない!」と答えると思っていたので驚きました。
「正解!」
思わず答える私。
かな…しいのか?私。
「なんで?なんで悲しいって答えたの?ママ、ずっと笑ってたしふざけてたでしょ?」
そらさんに聞いてみる。
「え?だってママちょっとだけ泣いてたでしょ?だからだよ。」
見てたんだね。
ほんの少しだったのに。
「うん。でもね…」
「正解!」と言ってしまったけれど、私が泣いたのはただ悲しかったからな訳ではないということをそらさんに伝えたくて言葉を繋ぐ。
うまく説明できないかもしれないけど。
そらさんがわかるかどうかわからないけど。
「あれね、ただ悲しかったんじゃないんだ。じぃじってね、すっごく優しい人だったんだ。あ、すっごく厳しい時もあるんだけど、すっごく優しかったの。なんかそれを感じてたら泣いちゃんたんだ。ただ悲しいって感じじゃなかったんだよね。」
そらさんはじぃじが歩いてる姿を覚えていません。
じぃじと会話をしたことを覚えていません。
覚えているじぃじの姿は車いすか寝ている姿だけだし、ほとんど話せない状態の時の姿だけ。
だからそらさんはじぃじがどういう人だったのかわかっていません。
「ふーん。そうだったんだぁ。でもそらちゃんそういう人好き。」
大人のような口調で言うそらさん。
「え?そうなの?」
聞き返す私。
「うん。たまに厳しい時もあるけど、でもすっごく優しい人ってそらちゃん好き。」
ほんとに大人みたいな言い方をするそらさん。
ほんとにわかってるのかな?と思い、私はこんなことを言ってみました。
「そうなんだ。でもさ、その『厳しい』って『優しい』から厳しいんだよ。わかる?」
するとそらさんはこんなことを言いました。
「あー、わかるわかる!そう言う人ってさ、なんていうか…えっと…『優しい』と『厳しい』が混ざってる?みたいな?感じだよねー。そらちゃんそういう人好きー!」
うおーーーー!!!
そらさんすげーーーー!!!
7歳?!ほんとに7歳?!
7歳でこんなこと言える?!
「ちょっと!そらちゃんほんとに7歳?!なんで?!なんでそんなことわかるの?!すごくない?!ちょっと!!」
全力で訴える私。笑
そんな私にそらさんはボソッとこう言いました。
「ほんとに7歳だよぉ~(;'∀')あはは(;'∀')」
そしてそらさんは補足でこんなことも。
「ただ厳しいだけの人ってすぐわかるよねぇー」
…ほんとに7歳なんですか?
そらさん…
すげー…
私の父があの人でよかった。
そして改めて思う。
私が幸せに楽しく過ごすことが、何よりの親孝行なんだなと。
私が私を大切に扱うことが、何よりも父が望んだことなんだろうなと。
これはこの世にいる全員に当てはまることなんだと思う。
だってみんな同じ人間なんだから。
貴方が幸せに楽しく過ごすことが何よりも大切なこと。
貴方が貴方を大切にすることが何よりも大切なこと。
それが『優しさ』だよ。と私は思う。
私たちは相も変わらず元気です。
2月の募集もまた始めます。
こんな私たちによかったら会いに来てくださいねー。
2記事に渡っての父の話し、読んでくれてありがとうございます!
感謝!!
ではまた。