藤山家においでよ

横浜のパワースポットと化した藤山家。施術、お料理、お話し会などを通じて『幸せに生きる』を実験、研究しています。

そらさんの戸惑い。

 

そらさん、お家生活満喫しまくってます。

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プリキュアパジャマでテレビ見まくりのそらさん。かわゆす。

 

そんなそらさん、夕方になると泣きます。

昨日の夕方もメソメソと泣き始めました。

 

「どうした?なんで泣いてるの?」

 

亮一さんと私のこの問いにそらさんは答えることができません。

 

「わ…うぇ…わかん…ない…」

 

なんだかわかんないけど泣けてきちゃう。

そしてその“泣き”は割と長く続きます。

 

これ。

どっかで経験あるなー、なんかこれ知ってるなーと思っていたのですが、

そらさんが幼稚園で年長さんになったばかり、去年のちょうど今頃もこんなことがあったのです。

 

夕方にメソメソ泣く。

夜寝るときに急にワンワン泣く。

割とそういう日が続いたよなーと思い出しました。

 

「そらちゃん大きくなりたくない」

「そらちゃん大人になりたくない」

「そらちゃんはずーーっと赤ちゃんのままがよかった」

「お姉さんになったとか言わないで!」

 

そらさんは去年あたりからしょっちゅうそう言います。

 

「大きくなったねぇ。」って言われたら喜ばない?子どもってさ。

そう思っていた私は、そのそらさんの言動に割とびっくりしています。

 

 

「大きくなっちゃったらママはそらちゃんのお世話してくれなくなっちゃうんでしょ?」

「そらちゃん、ママとパパとずっと一緒にいたいんだもん。大人になっても一緒にいられるの?」

 

 

自立。

自分の世界を確立する。

自分で考えて決めていく。

依存からの脱却。

親離れ。

親の保護、擁護の世界から全方位自由の世界へ。

 

赤ちゃんから幼稚園年長さんまでの自分と、山梨の小学校へ行きはじめた新しい自分

の変化に戸惑いをみせている。

 

自立って怖い。

自分の足で立つのって最初はグラグラで怖いよね。

 

 

「変わりたくない!変わるのやだ!ママも変わっちゃうの?」

 

泣きながら聞くそらさん。

 

いつも守られてた、いつも近くにいてわからないことや出来ないことがあればやってくれた、パパとママから離れて過ごす。

 

今、そらさんは自分の世界を構築している最中なんだ。

 

「大きくなりたくない!」といくら言っても大きくなってしまう。

日々暮らしていれば、思い出も増えていく。

良い思い出も、悪い思い出も。

“記憶”という機能がついているからね。

 

人の感情に触れることで自分の感情に気付く。

良い感情も悪い感情も。

 

悲しみも苦しみも苦悩も寂しさも、取り除いてあげることはできないんだ。

 

 

昨日、泣いているそらさんにこう言ってみた。

 

「そらちゃん。山梨の小学校を辞めてお家の近くの小学校に行ったって、いろんなことがあるんだよ。辛い事や悲しいことはなくならないんだよ。ずーーーっと楽しいコトばっかりじゃないんだよ。場所を変えたって変わらないんだよ。」

 

そらさんはなんとか寮を辞めたいと思っている。

それはまだ自立への階段を昇り始めたばかりだから。

なんとか逃げ出したい、場所を変えれば“これ”は無くなるだろうと思っている。

だからあえてそう言ってみました。

 

「そうなの?ママもそうだったの?」

 

目に涙をいっぱい溜めてそらさんが言う。

 

「うん。パパもママも毎日楽しそうにしてない?それはさ、悲しい事や辛いことが“無くなった”わけじゃないんだよ。これはぁ~どうやったら楽しくなるかなぁ~?って考えてるんだよ。だから、そらちゃんも寮にいる時間がどうやったら楽しくなるかなぁ~?って考えてみたらいいよ。」

 

それを聞いたそらさん。

パッと目が輝く。

 

「じゃあさ、ベッドのとこにシールをたくさん貼るっていうのはどうお?」

「いいんじゃなーい?あ、でもさ、壁に貼っちゃうと剥がすときガサガサいなっちゃうかもしれないから、ちゃんと大人に聞いてからねー。」

「うん!でもさ、貼ってー剥がせるシールなら大丈夫だよね!」

 

次々とアイデアを話すそらさん。

 

学校でやっていることは楽しい。

でも夜一人で寝るのは嫌。

お家にいたい。

でも学校は楽しい。(「気がする」程度ですが。)

 

6歳のそらさん。もうすぐ7歳。

小さい身体全身で“生きて”ます。

 

戸惑いも苦悩も寂しさを感じることも、貴女だけの財産。

 

なんにもしてあげられないし、気持ちを本当にわかってあげることもできない。

 

 

「失敗したって泣いたって弱音を吐いたって怒ったって大丈夫。

貴女は絶対大丈夫。私と亮一さんはずーーーーーっと貴女が大好きなんだから。

安心して行っといで。」

 

こう言ってあげること、そういう場所を作ってあげることが私の精一杯だ。

 

 

安心して

 

戸惑いなさい。

 

それが貴女の宝物になるからね。

 

 

 

今日もそらさんは元気です。

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