藤山家においでよ

横浜のパワースポットと化した藤山家。施術、お料理、お話し会などを通じて『幸せに生きる』を実験、研究しています。

藤山家、冒険の始まりの一週間。~南アルプス子どもの村小学校入学。そらさんと私たちの試練~②

 

さて、昨日の続きです。

 

 

↓昨日の記事こちら

yukiukix.hateblo.jp

 

入学を祝う会が終わり、記念撮影も和やかに行われ、はぁ~やれやれとそらさんが帰りのお話を聞いているお部屋にお迎えに。

 

 

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子ども達手作りの祝う会プログラム。素敵!!

 

 

 

廊下?というか、職員室前の広場?的なところでそらさんが出てくるのを待っていると、この学校を作った、理事長である「Hさん」がウロウロしていた。

 

私は「あぁ…さっきそらさんが毎日寮で泣いていたって言っていたなぁ。今はケロッとしてるけど、土日でもんのすごく泣いちゃって、『学校行きたくない!』なんて言われたらどうしたらいいかHさんに聞いておこうかなぁ…。」なんて一瞬考えました。

 

でもすぐに「まぁでも、そらさんは『学校行きたくない!』は言わないかー。

だって楽しそうだし。ま、言われたらその時考えましょー!Hさんも忙しいだろうからさー。」とその『きいてみようかなー』の考えを打ち消しました。

 

そう。

そらさんは毎日寮で泣いていたそうです。(;'∀')

朝も夕方も夜も。

日中の授業?の時は楽しくやっているみたいだけど(日中もたまに泣いちゃうとも言っていた(-_-))でもすぐに淋しくなって泣いちゃうんだと。

 

私も亮一さんもそらがそんなに泣き続けるなんて思ってなかったのでびっくりだった。

 

なのですこーし嫌な予感がしていたのです。

 

「ママー!!」

 

満面の笑みで駈けてくるそらさん。

 

うーん…

元気そうだし、ま、大丈夫でしょ。

 

寮に忘れ物をしていたのを思い出し、そらさんと亮一さんと一回寮に戻る。

さっきはいなかった寮母さんのFちゃん(すんごく優しい女性です。)がいたのでご挨拶をする。

 

「テレホンカード持たせてなかったのに、TELかけてくださってありがとうございます!!」

 

「いいんですよー。そらちゃんねぇ、がんばったねぇ。すごく疲れてると思うから、いっぱい抱っこしてあげてくださいねぇ。」

 

ほんと優しいんです。

 

「すっごく泣いてたそうえすねぇ。(;'∀')他の子も泣いてましたか?」

F「いやぁ~、今年は少ないですねぇ。結構泣いてたのがそらちゃんとUちゃんかなぁ。(^.^)」

 

え?!

二人?!

 

「そうなんですかっ?!二人かぁ…(;'∀')」

F「大丈夫。最初にたくさん泣いた子は後からケロッとしますよー。(^.^)

みんなそれぞれ違うから。この後から泣いちゃう子もいるしね。

それにそらちゃんはTELした時ちゃんとお話ししてましたよね?

話せなくなっちゃうような子もいるから。だから大丈夫って思いましたよー。(^O^)」

 

その時トイレにいっていたそらさんがもんのすごい笑顔で私のもとに帰ってきた。

 

F「そぉーんな笑顔ができるのっ?!もー可愛い!!ちゃんと元気に月曜日学校来てよ!!待ってるからねー!」

 

Fちゃんはそう言いながらそらさんのほっぺを両手で挟んでむぎゅむぎゅーと愛でたのです。

 

私はその光景を見て、

あぁ…Fちゃんが寮母さんなら大丈夫だなぁ…

優しくしてくれてるんだなぁ…としみじみ思ったんだよね。

 

さて、帰りの車の中。

 

亮一さんがそらさんに何気なく聞いた。

 

「そらー、毎日泣いてたんだって?」

「そうだよ。すんごいいっぱいないたよ。」

 

そらさんは学校でもらったおもちゃで遊びながら適当に答えている。

 

「へー。でも学校嫌にならなかったの?」

 

さぁそらさん。なんて答える?

 

 

「めっちゃ嫌になった。なんでこの学校選んじゃったんだろう?っていっぱい思ったよー。(-_-)」

 

 

ほへ?

マジで?!

 

私はそらさんのその言葉を聞いてドキッとしたのです。

なんか嫌ぁ~な予感がするんですけど…('Д')

 

その後はみんなでふざけたり、私とそらさんは寝てしまったりしながらお家に帰りました。(亮一さん、運転お疲れさまです!!)

 

笑顔で話すそらさん。

笑顔で遊ぶそらさん。

 

そんな姿を見て、さっきの嫌ぁ~な予感はどこかへ行ってしまってました。

 

そらさんとの入浴タイム。

いつも二人で入るときはたくさんお話しをします。

いろんな話しをしていると、そらさんは引きつった笑顔でこんなことを言い出しました。

 

「そらちゃんさ、なんであんな学校選んじゃったんだろう?って毎日思ったんだよ。

なんで寮になんか入っちゃったんだろう?って。もう辞めちゃいたいなとも思うんだよ。」

 

うひゃーーーー!!

キターーーーーー!!!( ゚Д゚)

 

なんて言おう?

こうゆう時ってなんて言う?

うーーん…

 

「そうなんだねぇ。そらちゃん、ほんとによく頑張ったよねぇ。そうかぁ。」

 

うぅ…

とりあえずこのくらいで次の感じを待とう。

 

「こんど学校行くの月曜日でしょ?」

「うん。そうだよ。今日と明日はずっと一緒であさってにまた学校行くよー。」

「そうか…。お休みしたいなぁ…。」

 

どひゃーーーー!!( ゚Д゚)

もうですか?

 

その後もそらさんは「もう嫌だ。」や「行きたくない。」や「お休みしたい。」を若干泣きそうな顔で、でもかろうじて泣かないくらいの複雑な表情で繰り返した。

 

私はどうしたものかと思いながらもいろんな言葉をかけていました。

 

「淋しいよねぇ。最初はみんなそうだよー。なにやったってそうなんだよー。

ママだってそらちゃんがいないの、すんごい淋しいけどさ。でもまだ始まったばっかりだもん。もうちょっと頑張ってみようよー。」

 

↑下手くそかっ!!( `ー´)ノ

 

そらさんは何を言っても「でも」とか「だってさ」とかを繰り返す。

 

「やめちゃいたいって思うんだ。お休みしたいな…」

 

私の顔色を伺いながらそんな言葉を繰り返す。

私は表面的な言葉や遠慮してる言葉じゃダメだな、となんとなく思い、肚にグッと力を入れた。

 

「今休むのは絶対ダメだよ。そんなことしたら怖くなって行けなくなっちゃうよ。

今辞めるのもママは絶対許さない。そんなことしたらそらちゃんに自信がなくなっちゃうよ。だからそれだけはママは絶対ダメって言うよ。」

 

肚に力を込めてグッと言葉をかけた。

それをみてそらさんはびっくりしたのか泣き出した。

 

「ママ、今辞めたらずっと許さない?ずっと怒っちゃう?」

 

はぁ…ほんとムズい…(/_;)

世の中に『絶対』なんてないし、私の意見が正しいなんて保証は全くないんだから。

さっきのグッと肚に力を込めて言った言葉だって、“それ”が正しいなんてわからないんだから。

 

「うん。そうだね。“許さない”っていうのは“ママは悲しい”って意味なんだけどね。

だってさ、まだ始まったばっかりだし、最初は慣れないのが当たり前だもん。

ここで辞めちゃったり休んじゃったりしたらそらちゃんにとってなんにもよくないってママは思うんだもん。」

 

「うん…(/_;)でもさ、なんであの学校に行かなきゃいけないの?(/_;)」

 

うわぁ~…('Д')

マジで困るわぁ~('Д')

 

「すんごく良い学校だって思ったからだよ。他にあんな学校ないよー。そらちゃんだってあの学校が良いって思ったんでしょ?自分で行きたい!って決めたんでしょ?」

 

ほんとにめちゃくちゃ良い学校だし、あんな学校他にはないって思ってる。

でも…絶対!絶対!そらさんにとって良いことなのかどうかは誰もわからないんだよねぇ。

 

「うん…(/_;)でも、そらちゃんはお泊りが嫌なんだよぉ~(/_;)」

 

泣き始めるそらさんを見てるとものすごくグラつく。

軸がぶれ始めるのがわかるんだ。

 

なんだかんだでなだめすかし、「二人とももう少し頑張ろう!」という結論でお風呂からあがる。

 

が…

 

お風呂からあがるともう一人泣きつける“パパ”という存在がいるのです。

 そ「パパ…(/_;)今辞めたらママが許さないって…(/_;)うえっ…うえっ…

うえーーーーん!!パパとママとずっと一緒がいいんだよーーーーー!!うえーーーん!!」

 

 

そう…

ここからがきっつい週末の始まりだったのです…

 

ものすごい勢いで泣きわめくそらさん。

ずーーっと泣く。

 

「パパとママと一緒にいたいーーー!!うえーーん!!もう学校行きたくないーーー!!もう嫌だよー。絶対やだ!!もうやだよーーうえーーーん!」

 

 

そして泣きがひと段落するとずーーっと私にベタベタ。

トイレにもついてくる。

そらさんのトイレにもついてきてーとお願いする。

一緒にテレビ観よう。ママと一緒に観たい。とおねだりする。

 

少しすると笑顔でふざける。

一人で遊び始める。

ゴハンももりもり食べる。

 

はぁ…大泣きしてだいぶ大丈夫になったかなぁ…と思っていると寝る時間。

 

「寝るよー!」

 

声をかけてお布団に入る。

はい。

泣きモード復活。

 

「うぅ…、やっぱり月曜日やだ…学校行きたくない…もう嫌だ…絶対やだ…

うえーーーん!!パパとママとずっと一緒がいいーーーー!!うえーーーーん!!」

 

 

ほんとに胸が痛むんです。

ずっと泣かれて、もう行きたくない!って言われ続けちゃうと。

 

いろんな方向から話しを一生懸命したんだよ。

なんとか前向きになってもらおうとね。

で、そんな過程で少しずつ私のなかでこんな思いが生まれ始めたのです。

 

 

『私がブレてる場合じゃねぇ!』

 

間違ってるかもしれないし、ほんとはそらさんのためにならないことかもしれない。

でも、今私が感じてることをただ言えばいいじゃん。

正解かどうかなんて知らねぇし、そしていくら娘であってもほんとの共感なんて出来ないんだ。

そらさんの気持ちをわかろうとしてたけど、絶対にわからないんだもん。

そして、前向きになんてしようとしなくていいんだ。

コントロールなんてできないもん。

私は私の言葉を肚に力を入れて言うだけだもん。

 

「そらちゃん、いっぱい泣いていいし、いっぱい嫌だって言ってもいいけどね、

今辞めるのと休むのは絶対許さないからね。そらちゃんなら大丈夫!大丈夫だよ!ママ知ってるもん。あの学校がそらちゃんにとってめっちゃ良い場所だってことも、そらちゃんが辛いのは今だけだって。ママ知ってるもん。」

 

6歳の子にとっては結構厳しい言葉なのかな。

それはわからないけど、私はそらさんなら大丈夫だと思って言ったんだ。

お風呂の時とは違う、もっともっと肚から。

 

そして、それが言えたのは亮一さんがいるから。

亮一さんが、厳しいことを言われたそらさんを優しい言葉でフォローしてくれるから。

 

「そらー。今が一番つらい時なんだよー。でもさ、今が一番つらいってことはさ、次からは良くなっていくってことじゃん。それにさ、こんどはたった4回ねんねしたらお迎えだよ!今回だけだよ!こんな長かったのは。次からはずーーっと4回ねんね、3回お家、その繰り返しだしそれにもう少ししたら長いお休みがくるんだよー!ね?」

 

そらさんは曜日や時間があまりよくわかっていません。

あと何回ねんねしたらお迎えにくるか?もよくわかってないまま5日間を過ごしたのです。

これ、辛いと思いません?

一週間という概念もよくわかってないんです。

 

「え?そうなの?4回、3回?今が一番つらいの?ほんと?」

「そうだよー!だから大丈夫。それにさー、ママもパパも淋しいんだよー。でも我慢してるんだ。ママだってほんとはすっごく淋しいんだよー。」

 

…泣けます…(/_;)

亮一さんが私のことをちゃんとそらさんに言ってくれてるところが泣けます…(/_;)

 

↑こんなやりとりをしてやっとこさ就寝したわけですが…

 

そして朝です。

 

…(+_+)

朝から泣き出したそらさん。

↑先ほどのようなやり取りがまたもや繰り返されました。

…はぁ…(´Д⊂ヽ

 

日曜日。

なんとか日中は笑顔多く過ごせたかなー(でも私にべったべた(*'▽'))

 

そらさんのリクエストで、そらさんが大好きな屋内の遊び場?(ボールプールとかトランポリンとかあるとこね)に行きました。

いつもならすぐにお友達をつくって、私たちなんかそっちのけで遊ぶそらさん。

が…

そこでも私とパパにべったり。(;'∀')

ちょっとでも離れようもんならじわーっと泣いちゃう。

 

そ…そんなそらさん…初めてみたよ…(;'∀')

 

早々に帰宅。

テレビを見て、楽しい夕飯。

 

…のハズでした…(*´Д`)

 

また泣き出しました…

 

「明日やだー!明日来なければいいのにぃ。うえーーーーん!!」

 

ずーーーーっと泣いてる。

 

その頃、私はもうそらさんの感情をコントロールしようとするのをやめてました。

いろいろ言うのもやめた。

 

私がとった行動。

 

 

抱きしめながらほっとく。

 

大丈夫だよーとたまに言いながら、亮一さんと二人で「メアリと魔法の花」を真剣に観ながらあーだこーだ言い合う。

 

そしてたまにそらさんのお尻をポンポンとしながら「大丈夫だよー」と言う。

 

そしたらね、そらさんの泣きが治まってきたんだよね。

 

その後。

また寝る前に泣くんだろうなーと思っていたら、ら。

 

「そういえばさ、そらちゃんはクラフトセンターで何をやったの?」

 

学校のことを聞いてみました。

そらさんが選んだプロジェクトは「クラフトセンター」。

一年間そのクラスで活動します。

そこでは昔の遊びをしたり、昔の暮らしを再現してみたり、畳の張替えをやってみたりするそうです。

 

「あのね、こないだはねすももの受粉をしたんだよー!(*'▽')

クラフトセンターはね、つくつくの家っていうところにみんなで行くんだけど、そこまで行くバスがすんごく面白いんだよー!ぐおんぐおんってガタンガタンってすんごい揺れるんだよー!」

 

そらさんのお顔が輝いた!!

やっと!やっとこさ学校の楽しい話しが聞けた!!(´▽`)

 

「えーー?!すももの受粉?!なにそれ?!めちゃ楽しそう!」

 

「そらちゃんね、いっぱい花粉をつけたんだよー!棒があってね、その棒にいっぱい花粉をつけてすもものお花にくっつけるんだよ!その棒は『はね』っていうんだけど、あ、羽が棒の先についてるからなんだけどさーそれでね…」

 

うおーーー!!

めっちゃしゃべるやん!!

 

その後も『むかしたんけんくらぶ』というプロジェクトの体験のときに藍染をやった話や、学校の“大人”の(先生の立場の方です)Aちゃんがめっちゃ優しいという話し、

大人のJちゃんが「たくさん泣いていいんだよ。泣くのを我慢すると気持ち悪くなっちゃうからね。」と優しく言ってくれた話しなんかを嬉々として話してくれました。

 

はぁ…

なんだ…楽しいんじゃん…

そんで、やっぱりめっちゃ良い学校じゃん…

 

「ちょっとーー!そらちゃん!やっとそんな話してくれたねー!もう夜だよ!もっと早くそんな楽しい話し聞きたかったよーー!もう!♡」

 

そう言われたそらさんは、すこし照れくさそうにこう言いました。

 

「えへへ…そりゃ楽しい時間はあるよぉ…やることは楽しいもん。でもさぁ、淋しくなちゃうんだも~ん。」

 

 

就寝時間。

 

楽しくお話はしたけど、まぁ泣くだろうなぁと踏んでた私は覚悟をしていました。

が。

が!!

「ママ。明日嫌だけど…。お休み。いい夢みてね。♡」

 

寝たーーー!!

泣かずに寝た!!

 

はぁ…

よかった…

 

 

月曜日、朝。

 

私は5時に起き、おにぎりを作っていた。

6時。

そらさんが起きてくる。

 

ん?

うん。

泣いてない。

 

おはようのギューー!チューー!をして、支度をして私たちはコーヒーを飲む。

(亮一さん、いつもありがとう♡)

 

そらさんは気を紛らわすかのようにテレビを観る。

泣いてない。

 

そろそろ出発の時間がやってきた。

 

「そらー!トイレ行って靴下はいてー!そろそろ行くよー!」

「…はぁい…」

 

うぅ…うぅ…うえっ…

 

始まりました。(;'∀')

 

車に乗り込むときもずーーーーっと号泣。

 

「うえっ、うえっ、行きたくないぃーーー!!うえーーーーん!!」

 

車の中もずーーーーーっと号泣。

 

 

「うぇっ、うえっ、うえーーーーーん!行きたくないーーーー!!うえーーーーん!!お家帰りたいーーーー!!うえーーーーん!!パパとママと一緒がいいーーーー!!うえーーーーーーーん!!もう嫌だーーーーー!!」 

 

…遠慮ねーな…(-_-)

 

私はまた抱きしめながらほっとく作戦にでました。

 

感情移入もしない。

ただフラットであるだけ。

「大丈夫だよー」「淋しいよねぇ」とかの声をたまーにかけながら、

ずっとフラットな“場”をつくることに終始気を配った。

そして、また肚にグッと力を込める。

 

20分?30分?くらいずーーーっと号泣だったそらさん。

だんだんとその勢いが終息にむかった。

そしたら…

 

「ママ…おにぎり作ってきた?…」

 

え?

まさかのおにぎり?!('Д')

 

「うん。作ってきたよー(*'▽')」

「…食べたい…」

 

ええーーー!!

そんなに長時間号泣した後に食べられるもんなんですか?

ていうか、まだちょっと泣いてるやんか。

 

「え?大丈夫?今食べたらおえーになっちゃうんじゃない?」

「…だいじょうぶ…食べたい…」

 

で、これです。

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私の膝の上で泣きながらおにぎりを食べるそらさん爆

 

思いっきり泣いたからか、そのあとはケラケラと笑いながらお話をするようになりました。

 

でも、だんだんと学校に近づくにつれまたもや元気がなくなってきました。

 

「はぁ…学校いやだなぁ…お家帰りたいって思っちゃうよ…はあ…」

 

泣きこそはしないけど、もんのすごく憂鬱そう。

こりゃ学校でバイバイするときはまた大泣きがはいるかなぁ…と思っておりました。

 

学校到着。

 

「はぁ…着いちゃった…嫌だなぁ…」

 

溜息をつきながら、私と亮一さんと手をつなぎながら学校に入るそらさん。

 

「そらちゃん、一緒に寮に行こう。お荷物の説明するからちゃんと聞いてよー!」

「…うん…わかった…」

 

首をがっくりと落としながら返事をしてついてくる。

 

寮に入るとこうつぶやく。

 

「ここがそらちゃん一番いやなんだよなぁ…」

 

自分のお部屋にいく階段。

こことお部屋が一番嫌らしい。

きっと今胸が締め付けられてるんだろうなぁ…

 

お部屋について、荷物の説明を始める私。

 

「そらちゃん、この袋に洗濯物をちゃんと入れてほしいんですけど!ねぇ!聞いてます?」

 

そらさんは変顔をしながら

 

「はいはいぃ~聞いてますよぉ~♪」

 

…と言った。(+_+)

 

「ちょっと!ぜんぜん聞いてないじゃん!!ちょっとーーー!そらさーん!ママ洗濯物ここに入れてもらわないと困るんですけどーー!!」

 

「はいはぁ~い♪聞いてませんよぉ~♪」

 

…また変顔…(-_-)

 

全くこっちの説明も聞かず、パパとずーーっとふざけてる。

 

おい!!

さっきの憂鬱な感じどうしたんだよっ!!

 

その後、用意していたテレホンカードとTEL番号を書いた紙を見せて、電話をかける練習をしました。

私の電話にかけられたことが嬉しかったようで、「やった!これでかけていいんでしょ?」とにこにことしていました。

 

 

さて。

そろそろバイバイの時間。

 

「行かないでぇ~!」と大泣きするんだろうなぁと亮一さんと言い合いながら、

大人の方に渡すものがあったので一緒に職員室に行きました。

 

 

「そらちゃーん!おはよう!」

 

名前をまだしらない大人が声をかけてくれました。

 

「おはよー!」

 

元気にあいさつするそらさん。

ん?

あれ?

 

 

私は大人の方と少しお話し。

クラフトセンターの担当の大人のAちゃんがやってきた。

 

「あのぅ、寮でもずっと泣いてたみたいで、しかも家でもずーーっと泣いてたんですよ。」

Aちゃん「そうですかぁ。そっかそっかぁ。」

「なので…よろしくおねがいします!」

Aちゃん「わかりました。大丈夫ですよー!そらちゃん!そんなに泣いちゃったのぉ~?」

 

ふと見ると…

…そらさん…

 

廊下で踊ってました…(-_-)

 

おい!!

 

「じゃ、パパとママ行くからねー」

「そら!じゃあね!また金曜日ね!」

 

そらさん、どんな反応かな?

泣くか?

泣くか?

 

 

 

 

「うん!じゃあね!ばいばーーーい!(*'▽')」

 

 

 

 

おいっ!!!!!( `ー´)ノ

 

 

思いのほかあっさりと別れたそらさん。

 

やれやれと亮一さんと帰路につく。

 

いやぁ~なんか楽しそうな感じもわかってよかったよかった。

こりゃ今週は割といいんじゃない?

いけそうじゃない?

なんか安心した!

でもさ、あんなあっさりバイバイとかなくない?

あの号泣キャンペーンはなんだったんだよ!って感じじゃない?

でもよかったぁ~

これでちょっと安心だよーー

 

そんなことをホッとしながら言い合ってました。

今週は割と楽しめるんじゃないかと。

 

 

月曜日の夕方17時過ぎ。

 

亮一さんのTELが鳴る。

 

「もしもし?どうしたの?!そら?!」

 

TELの向こうはまたもや号泣するそらさん。

 

どうやら私のTELにかけたら間違えてしまった様子。

間違い電話なんて生まれて初めてだったからめっちゃパニクッてる。

 

「だいじょうぶだよ!だいじょうぶ。いい経験したね。大丈夫!ママに変わる?」

 

苦笑いで亮一さんが私にTELを渡す。

 

「電話間違えちゃったの?だいじょぶだよー!」

「うえっ、うえっ、そらちゃんね間違えちゃったの!!その間違えちゃった人が悪い人だったらどうしようーーー!!うえっ、うえっ」

 

興奮してる。

動揺してる。

 

うぅ…

めっちゃ可愛い…(´Д⊂ヽ

 

「大丈夫だよ!今度もし間違えちゃったら『ごめんなさい!間違えました!』って言えば平気だから!」

 

「うん、わかった、うえっ、うえっ、」

 

「そらちゃん?今日はどうだった?」

 

「楽しかった!」

 

よかったぁ~!!!

 

「そっか!よかったぁーーー!!なにやったの?」

「お芝居ごっこやった!今はね、みんなでゲゲゲの鬼太郎見てる。みんな知ってたよ!鬼太郎。でもねネコ娘の髪の色が違うの。なんでだろうね?ママ知ってる?」

 

めっちゃしゃべるや~ん♪

 

その後パパと変わって話したい事だけ話して切りました。

 

あーよかった。

楽しかったって言ったよ!

よかったねー!

ほんとによかったねー!

 

と亮一さんと話しながらの夕飯…

 

…とはならず…

 

18時半ころ。

またもやTELが鳴りました。

 

「うえっ、うえっ、うわーーーーーーーん!!やっぱりね、そらちゃんね、お家がいいの!!ママがいないと淋しくなっちゃうの!!うあーーーーーん!!」

 

 

…あぁ…

…やっぱりダメなのね…(;_;

 

「そっかそっか。そうだよねぇ。ママね、そらちゃんが早く寮でもお友達と楽しく過ごせるといいなぁって思ってるよー。泣いてちゃ楽しめないでしょー?」

 

そう言ってみた。

 

「うえっ、そりゃさ、楽しくお話ししてる時間だってあるよ!うえっ、でもさ、淋しくなっちゃうんだもーーーーん!!うわーーーーーん!!」

 

そっか。

楽しくお話ししてる時間もあるんだね。

 

「ママ、じゃあね。うえっ、うえっ、お休み。」

「まだ早くない?またかけてきてもいいんだからね!」

「うん。うえっ、またかけたら、うえっ、ちゃんとママ出てくれる?うえっ、」

「ちゃんと出るよ!いつもママもパパもちゃんといるからね!大丈夫だよ!」

 

 

亮一さんと「…ダメだったか…」と言い合いながら夕飯。

 

19時半。

またもやTELが鳴る。

 

「うわーーーーーん!!やっぱりそらちゃんお家がいいの!うえっ、うえっ、早くお家に帰りたーーーーい!!うわーーーーん!!」

 

 

おいおい…

大号泣じゃねーかよ…

 

なんとか少し落ち着いたそらさんが一生懸命泣きながら言います。

 

「ママ、うえっ、ヒック、おや、ヒック、おやすみ、うえっ、いい夢見てね、ヒック、ママ、うえっ、ママのこと、ヒック、大好き、ヒック、だよ、うえっ」

 

 

胸痛ぇーーーーーーー!!!!!

 

 

とうことで、長々とお付き合いありがとうございました。(~_~;)

 

いまんとこの結果。

 

そらさん、大苦戦!!!

藤山家の冒険の始まり、大波乱!!

 

で、ございます。笑

 

でも、この週末から昨日今日にかけて、私にも亮一さんにもたくさんの『気付き』がありました。

きっとそらさんにもあるんでしょう。

 

もうね、こんな体当たりな大変化、なかなかないんじゃないかと思ってます。

 

これからそらさんがどうなっていくか、全くわかりません。

私たちの選択が間違ってるのかどうなのかもわかりません。

でも、一つだけ決めたことがある。

 

 

私は肚を括り続けて、どんなことも笑い飛ばしてやれ。

 

ってこと。

 

 

藤山家全員、良き経験をしております。

 

今回のことがきっかけで、亮一さんともまたもやたくさんの大切な事をシェアしております。

 

これからのそらさんの動向、私たちの気づき、よかったら見てやってくださいね。

 

さーーー!!

迷うぞーー!!

揺らぐぞーーーー!!

戸惑うぞーーーーー!!

そして、

 

また肚を括るんだーーー!!!

 

 

ながながとありがとうございます!

 

ではまた。