藤山家においでよ

横浜のパワースポットと化した藤山家。施術、お料理、お話し会などを通じて『幸せに生きる』を実験、研究しています。

私のコト65

みなさんおはようございます!

 

前回の新月から満月にかけてのデトックス効果なのか?

自分の日々の変化に今戸惑っている最中のゆっきぃです!

 

いったい私は何をやりたいのか?何をやりたくなのか?

またまた自分の“価値観”や“思い込み”がガラガラと崩れていっている感じです。

 

“思い込み”や“観念”ってすんごいあるんだねぇ…

こびりついてるんだねぇ…

 

でもこの自叙伝は何が何でも書き上げたい!の思いだけは強い!

たとえ読んでくれる人がいなくなっても!

 

…って…

それはやだな(-_-)

 

今日もこのブログを開いてくださってありがとうございます!

このページから入った方、はじめまして!

よかったら最初からどうぞ♡

私のコト① - 藤山家においでよ

 

そして前回はこちらです♡

私のコト64 - 藤山家においでよ

 

さて。

今日もつづきいきましょう!

 

Hさんにお願いをして麻美さんのお店に送らせてもらうことになった小娘ゆっきぃ。

麻美さんがどんな反応をするのか?

はたしてこの勝負どうなるのか?

かなりの性格の悪さ全開でワクワクしはじめていた。

 

麻美さんがいる店に着く。

 

とあるビルの3階。

『会員制』と書かれている重厚な木のドア。

 

どんなお店だろう~?

私はドキドキしながらお店のドアを開けた。

 

「いらっしゃいませ~!」

 

ボーイさん達の声。

 

「Hさん。お待ちしておりました。」

 

店長らしき人が挨拶をして席に案内する。

 

薄暗い照明。

落ち着いた店内。

シックな感じのラウンジ。

 

へー…

麻美さんはここで戦ってるんだなー…

 

何故か麻美さんには“戦っている”という言葉が当てはまった。

 

「あれ?Hさん。こちらの女性は?どこの女性ですか?」

店長らしき人が私のことを聞く。

 

「ほら。前に麻美が話していたゆきえちゃんやで。りおママのとこの。」

「ああ!この子がゆきえちゃんですか?はじめまして。よろしくお願いします。」

 

このお店で麻美さんが私のことを話していたんだ。

どんな話をしていたんだろう?

 

「よろしくお願いします。ゆきえです。」

「ゆきえちゃん。麻美ちゃんが怒っちゃうよぉ~こわいよぉ~大丈夫ぅ~?

Hさんも大丈夫ですかぁ~?」

 

店長らしき人がふざけながらそう言った。

 

「そやねん…どうしてもゆきえちゃんが送るっていうからなぁ。大丈夫かいなぁ~」

 

Hさんはソワソワしている。

 

その時麻美さんが席にやってきた。

 

「Hさーん!あー!ゆきえちゃんも一緒やないのぉ~。いらっしゃい!」

 

麻美さん、余裕の笑顔。

 

「なに?同伴したん?ゆきえちゃんどこ連れて行ってもらったん?うなぎ屋さん?」

 

麻美さんは普通に明るく聞いてきた。

 

「はい!初めてお食事連れて行ってくださったんですよー!同伴も初めてですし!

ほんとに嬉しかったです~。麻美さん、すいませ~ん。」

 

Hさんを真ん中に、麻美さんと私は会話をする。

 

Hさんは嬉しそうでもあり、戸惑ってもいる。

 

「なによぉ~Hさん!ゆきえちゃんが私より若くて可愛いからってぇ~。

でもよかったなぁゆきえちゃん。うなぎ美味しかったやろ?」

 

麻美さんはHさんへのヤキモチを少し表現しながらも私に気を使って話している。

ニコニコしながら。

さすが。

 

「はい!美味しかったですぅ。あんなに美味しいうなぎ、初めて食べましたぁ」

「そやろー?あそこ美味しいもんなぁ。なぁHさん♡」

 

でたっ!

Hさんの腕をがっしり抱きこみ、たわわなおっぱいに押し付ける。

 

「私はもう飽きたけどな。あははは!」

 

ぬおっ!

きたな!

笑顔で嫌味攻撃!

 

「わぁ~!麻美さんはもう飽きるほど連れて行ってもらってるんですかぁ?

いいないいなぁ~。ねえHさん。私も飽きるほど連れて行って欲しいですよぉ。」

 

私も負けずに…とはいかないが、Hさんに身をよせる。

 

私は一体どうしちゃったんだろう?

こんなこと今まで一回も言ったことない。

女の嫌なところ全開だ。

 

「ゆきえちゃん。Hさんは大変やでぇ。付き合うの大変なんやでぇ。なぁ~♡」

 

ほほぅ…

“寝て”るんだもんそりゃ大変やろなぁ。

 

「えー?そうですかぁ?Hさん大変なんだぁ。どんなところがですかぁ?」

 

あぁ…

今、私は私が世の中で一番嫌いなタイプの女が言いそうなことを言っている。

 

「それはぁ~…それは言えんわなぁ。ゆきえちゃんに嫌われちゃったら嫌やもんなぁ?そやろ?なぁ?」

 

麻美さん…

すげー…

めっちゃ甘え上手だ。

これをやられて嫌な男はあんまりいないだろう。

ましてやおじいちゃんの年代のHさんは麻美さんが可愛くて仕方ないだろうなぁ…

 

ちょっと“負け”のにおいがしてきた。

 

くやしい。

 

でも麻美さんみたいには出来ない。

 

どうしよう。

負けたくない。

 

そんな時、Hさんがトイレにたった。

麻美さんがトイレまで付き添い、すぐに帰ってきた。

 

うーんと…

なに話そう…

 

そう考えていると麻美さんのほうからこう言ってきた。

 

「ゆきえちゃん。今日お店終わったら時間ある?」

 

へ?

結構真剣な顔してますけど?

明らかにさっきと声のトーン違いますけど?

 

うわわわわ。

ちょっと怖いぞ。

 

でも…

 

なんかワクワクする!

 

「は、はい。大丈夫だと思います。」

「そう。じゃあちょっと飲みに行かへん?二人で。」

 

おーーーー!

二人で!!

すげー!

 

「はい。行きます!じゃ、お店終わったら連絡ください。」

 

私は麻美さんに携帯の番号を教えた。

 

「うん。今日はHさん早く帰ると思うから、遅くはならへんと思うわ。連絡するからね。ちょっと話そう。」

「はい。わかりました。じゃ、後で。」

 

Hさんがトイレから戻ってくるとさっきまでの麻美さんに戻っていた。

 

「だいじょぶだった?転ばへんかった?♡」

 

あぁ…

なんかもうこの人には敵わないのかもしれない…

 

そんな思いがよぎる。

 

今夜聞いてみよう。

ここまで徹底できるのはなんでなのか。

きっと何かあるはず。

 

私は敗北感と少しの虚無感を味わいながら、Hさんと麻美さんにお礼をして

りおの店に戻った。

 

敗北感。

私は“何”に敗北したと思ってるんだろう?

 

麻美さんに“女”として敗北したと思っている?

枕営業”に敗北したと思っている?

“ホステスとしての質”に敗北したと思っている?

 

どれも当てはまる。

でも何かが少し違う。

 

なんだろう?

 

あぁ…

 

“ホステスとしての覚悟”だ。

“腹の括り具合”だ。

 

完全に敗北。

 

私にはあそこまでの徹底はできない。

負けた。

 

少しの虚無感。

これはなんだろう?

なぜ虚無感。

 

この空虚な感じはなんだろう?

 

虚しい。

 

あぁ…

“ホステス”という職業、そして“夜の世界”には常にこの虚無感が付きまとうんだ。

きっとみんなそうなんだ。

ホステスさんもママたちもそしてお客さんも。

そしてその虚無感や虚しさがあるからこその良さなんだ。

 

この敗北感と少しの虚無感。

 

嫌いじゃない。

むしろ良いとさえ思える。

 

私はそんなことを考えながらお店が終わるのを待った。

麻美さんとの時間がどう展開するのかワクワクしながら。

 

 

さーて。

 

麻美さんはなにを語るかな?

 

つーづーくー