藤山家においでよ

横浜のパワースポットと化した藤山家。施術、お料理、お話し会などを通じて『幸せに生きる』を実験、研究しています。

私のコト㊸

みなさんこんにちわー!

 

そうそう。

昨日書かなかったんですが、金曜日に無事に『藤山亮一さんと話そうの会』開催されましたー!

 

1人来られなくなってしまったので、結局参加人数は4名でしたがー

私的にはとっても良い時間になりました。

(ご参加くださった方もそう思っていてくれるといいなぁ。)

 

りょーちゃんにとってもすごく刺激というか、次へのモチベーションというか、

えーと…なんて言ったらいいのか、『次はこうしたいなぁ』という思いが湧いてくる

きっかけになったようです。( *´艸`)

 

動画の編集が済み次第、こちらにアップしていきますのでご興味ある方

待っててくださいねー

 

ほんとに来てくださった方のお陰です!

そして提案してくださったKさんのお陰です!

ありがとうございます!!!

 

なんだか楽しい時間だったなー

 

 

さーて。

『連ドラのようで次が気になりますね。笑』なる感想を

昨日頂きましたー!やったー!

さっそく続きいきましょー

 

 

Tさんから『今日きほさんがお店に私に会いに来る』という話しを突然聞いた

小娘ゆっきぃ。

携帯電話をポッキリと折ってしまった女性が私に会いに来るというコトに

ビビりはじめる。

 

「え?!きほさんが今日りおのお店に来るの?いつ?」

「そうやねん…多分ゆきえさんと同伴で一回お店に入った後、きほさんのお店に迎えに行くことになるわ。」

 

きほさんはTさんと10年以上の付き合いになる女性。

Tさんが応援していた12人の女性のトップみたいな人。

 

きほさんが夜の世界に入ったばかりの頃に知り合って、すぐに応援しはじめたらしい。

“応援”って具体的にどんなコトをしたの?と以前聞いたことがある。

きほさんは最初から『自分のお店を絶対持つ!』と決めていたらしい。

それがヒシヒシと伝わってくるくらい頑張り屋さんだった。

具体的には

宗右衛門町に通いやすい場所に部屋を借りてあげる。

その家賃と光熱費と少しのおこずかいとノルマに足りないときやお客さんと約束がない日の同伴を助ける。

あとは応相談。

きほさんが働いて得たお金は自分のお店を持つための資金として貯めること。

 

あとはTさんの人脈で使えるものがあればいくらでも紹介するよーと伝えていたんだそうだ。

 

そしてきほさんは見事に自分のお店をオープンさせ、もう5年になるらしい。

そしてお客さんがいつもいっぱい、女の子も居心地がいいらしく辞めない。

話しを聞く限りとっても良いお店。

Tさんの応援を無駄にすることなく、ガッカリさせることなく、ほんとに頑張りつづけたんだ。

 

Tさん曰く、「もう自分のお店も持ったし、繁盛してるからお金にも困らないんだから俺はもういいだろうと思うんだよー」。

 

いやいや。

きほさんは絶対Tさんを離したくないはず。

お店をもったら尚更相談に乗ってくれる、そして信用できるTさんのような存在が欲しいはずだ。

 

そんな頑張り屋さんで、気が強い(相当気が強くなきゃできないよね)きほさんが私に会いに来る。

 

今までどんなに誰が言っても携帯電話を持つのを拒否し続けたTさんが携帯電話を持ち始めた。

それも最近会ったばかりの小娘の為に。

そしてその子にしか番号を教えないと言い張る。

 

こりゃ相当気分悪いよなぁ…

どんなコト言われるんだろう…

やだなぁ…

 

「ゆきえさん、きほさんにはちゃんと言ってあるからね!俺が!俺の方がゆきえさんにメロメロになってしまったんだ!ってちゃんと言ってあるから!大丈夫!!」

 

なにそれ…?

それ全然大丈夫じゃないでしょ?

はぁ…

 

「うーん…あ、ありがとう…でも…なんか怖いなぁ…」

「大丈夫!ゆきえさんに会ったら絶対納得するから!」

 

えー…

説得力ゼロだよ…

 

お店に行くのが気が重い…

 

気が重いままTさんとお店に到着。

 

しばらくママと私とTさんで飲む。

「りお、これから1人女の子?女の子じゃないか?ラウンジのママ連れてくるからな。」

「え?誰よ?どこのラウンジよ?私の知ってるママ?」

「知ってるよ。ほら○○っていうラウンジだよ。お前も会ったことあるやろ?

きほだよ。」

「あーー!Tちゃんが可愛がってた子やろ?きほさんね!連れてきてくれるん?」

「うーん…まぁなー」

 

へー

ママは知ってるんだ。

りおママはママのためにきほさんを連れてきてくれると思っている。

まぁそう思うよね。

 

「じゃ、ゆきえさんそろそろ行ってくるわ。また戻ってくるからね。待ってて。」

「うん…わかった。」

 

Tさんはきほさんの店にむかった。

 

私はほかのお客さんの席に着いても気が気じゃなかった。

ずっとそわそわしていた。

 

えーと…

私は別にTさんのコトを好きなわけじゃない。

いや、人間としては好きだけど。

そして私からTさんに「応援してください」と言ったわけではない。

ただお気に入りのホステスの一人になれたらいいなぁくらいに考えていただけだ。

Tさんがどんどん話しを進めていってしまい、なんだか気付いたらこんな状況になっていた。

 

きほさんにとってはムカつく状況だよなぁ…

 

でも…

私のせいじゃないし…

私に文句を言う状況じゃないよなぁ。

 

なんで会いにくるんだろ?

そして私はなにを話せばいいんだろう?

 

困ったなぁ…

 

その時お店のドアが開き、Tさんと粋な着物を着た女性が入ってきた。

 

あの人がきほさんか…

 

Tさんときほさんがボックス席に隣同士で座る。

「ちょっと隣座りぃな!」というきほさんの言葉を私は聞き逃さなかった。

「いらっしゃい!よういらしてくれましたー!」

ママが嬉しそうにきほさんに挨拶する。

他のお客さんの席に着いていた私をすぐにこっちに連れてくるように

ママがボーイさんに指示をだす。

 

さあ。

行こうかな。

 

私はドキドキしながらも、これから始まる時間がどんな風に展開されるか少し楽しみにしていた。

きほさんは私にどんな態度をとるんだろう?

そしてTさんは?

そしてそして私はどんな受け答えをして、どんな態度をとるんだろう?

 

「いらっしゃいませ!失礼します。」

「ゆきえさーん!来た来た!こちらきほさん。すごいやり手のママなんやでー!」

Tさんはことさら明るくきほさんを紹介する。

 

「はじめまして!ゆきえです!きほさんのお話しはよく伺っています。

すごい人なんだっていつもTさんが言ってます。」

 

お?

私これでいいのかな?

これ正解?

うん。

いや、ホステスとしては正解だよね?

 

「はじめまして。きほです。私もゆきえちゃんのコトはよーく聞いてますよ。」

 

にっこり笑いながらきほさんが答える。

 

きほさんは美人ではないけどとても可愛らしい女性。

仕草もキレイだし、雰囲気もとても良い。

強くて優しい印象だ。

この人はとても頭の良い女性だろうなぁと小娘の私もわかるくらいの

何かがある人だった。

 

りおママが何かを察知して挨拶した後席を立った。

 

Tさんときほさんと私。

Tさんは居心地悪そうにわさわさ動きながらいろんなコトをしゃべる。

「きほさん、もういいやろ?ゆきえさんに会えたんやからもうええやろ?」

この場を早く終わらせたいのが見え見えだ。

なんだか滑稽で笑いそうになってしまう。

 

「あんたはうるさいわ。ゆきえちゃんと話せないやんか。ちょっと黙っとき!」

 

きほさんが一喝する。

 

「はい。って、なんで?ゆきえさんと何話すん?」

「もー!だから黙っときって!うるさいわ!」

 

きほさんとTさんの関係性がすごく伝わってくるやりとりだった。

 

もう夫婦みたいな感じがあるんだろうなぁ。

 

「ゆきえちゃん。あんな…」

 

きほさんが私になにか言おうとしている。

ちゃんと聞かなきゃ。

 

「はいっ!」

 

背筋を伸ばしてちゃんと目を見る。

きほさんの人生の中でかなりの存在になっているTさん。

その人がきほさんから離れていこうとしてるんだ。

私には関係ないとは言えない。

 

「あんな、もうTちゃんから聞いてると思うけどな。私にとってTちゃんはほんとに大切な存在なんや。だからこれからも会う時間は欲しいんや。もう関係を解消するって言われてもそれは納得できひんのや。わかってもらえる?」

「ははははい!それはそうだと思います!」

「いままで10年以上Tちゃんと一緒にいるんやけど、こんなコトは初めてなんや。

携帯電話持ったのも私は許せへんし戸惑ってるんよ。わかる?」

「はい。…そうですよねぇ…。」

「だからゆきえちゃんに一回会ってみたかったんや。どんな子なんや?ってね。」

「はい…こんなんですよ。私こんなんですけど…」

「あははは!こんなんちゃうわ!会ってみてわかったわ。ゆきえちゃんなら仕方ないな。」

「え???は??何がですか?え?そうなんですか?」

「そやで。ゆきえちゃんならしゃーないわ。でもな、たまにTちゃんと会う時間が欲しいんや。お店のコトも相談したい時もあるし。ええかな?」

「え?そ、それはもうもちろんいいですよ!私がダメなんていう立場やないですよ!」

「そう?ありがとう。ほら!ゆきえちゃんもこう言ってくれてるで!な!Tちゃん!」

 

「もー!ゆきえさーん!なんで承諾するん?」

Tさんが私に甘え始める。

 

「ちょっと!あんたがそんなコト言うたらゆきえちゃんの立場が悪ぅなるのわかれへんの?この人こんなんやったん?色ボケちゃうの?」

 

きほさんナイス!!

 

「あぁ…そうか。そうやな…」

落ち込むTさん。ウケる。

 

「ゆきえちゃん、急に来て悪かったなぁ。会えてよかったわ。

じゃ、Tのコトたのむわな。」

「え?いやいや…えっと…は…はい。

きほさん、私もお会いできてよかったです!」

 

きほさんはTさんの耳を引っ張る様にお店から帰って行った。

 

はぁ…

カッコイイ素敵な女性だった。

きほさんのお店が繁盛している理由がわかる。

 

なんとか終わった。

よかった。

 

ホッとして他のお客さんの席に着く。

ホッとしたからか、いつもより接客が楽しい。

 

夜の世界、面白いな。

もっといろんな女性に会ってみたいな。

いろんなホステスさんがいるんだろうなぁ。

 

“高級クラブ”

 

やっぱり働いてみたい。

 

すっかり忘れていた目標。

 

『高級クラブで働いてみたい』

 

また私の中でムクムクとその思いが膨らんでいくのがわかった。

 

 

さーて。

 

次は何がおこるかなー

 

まだまだ前途多難ですよー笑

 

つーづーくー