今日、私は久しぶりに鷺沼という場所に行った。
改札を出て斜め左手に少し歩くと、
そこには私が12年前に店長を務めていいたリラクゼーションサロンがあるのです。
名前は『レドゥワ』。
ベトナム風の綺麗な店内。
アジアン調の素敵なお店です。
私はこのお店のオープン時の店長を務めていました。
スタッフの子はほとんど全員ド素人の子たちばかり。
しかも女性スタッフのみのお店。
当時の私は自分の施術に納得がいかず、まったく自信がなかったにも関わらず(今も自信があるわけではないけどね)新人ド素人さんたちの施術指導というお仕事も引き受けた。(引き受けないわけにはいかなかったのです。)
お店のメニュー決め、値段の決定、施術内容の設定、いつまでに新人さん達をデビューできるまでに指導するか、などなど、もちろん社長がほとんどを提案してくるのだけれど、現場で動かしていくのは私なのでやらなければならないことはてんこ盛りだった。
このお店は『整体』『アロマトリートメント』『リフレクソロジー』と3つの施術を受けることができ、しかもどの施術もセットで施術を受けることができるお店。
とうことは、スタッフ全員に全ての施術が出来るように指導をしていかなければならないのです。
最初私は「やった!私が勉強してきた施術が全部できる!」と喜んでいたのですが、新人スタッフ全員に1人で指導していくのはほんとに大変でね。
お店がオープンしてからはお客さんの施術もしながら、新人スタッフ全員にスキルアップのために毎日指導するわけです。
施術の指導だけではありません。
接客全般も私が教えていきます。
電話の出方、予約の取り方、予約表の書き方、などなど。
今思うとよくそんなことできたな。。と驚くのだけれど、とにかく必死だったんだ。
私はこの当時、よくこんなことを思っていた。
「ぜってー負けない。」
誰に?って感じだけど、いつもそんなことを思っていた。
店長って孤独なんだな、ってこの経験で知ったんだけど、きっと社長ってもっと孤独なんだろうな。
お店の売り上げ目標を社長から言い渡され、その目標を達成するためにはどうしたらいいか?と宣伝のこととか日々の売り上げ目標を書き出すとかいろいろ頭を悩ませた時期もあったけれど、私はいつしかこんな答えに落ち着いた。
『お店の内部がうまくいっていて良い雰囲気ならぜったいお客さんは来てくれる。』
と。
日々の売り上げを書き出してスタッフにプレッシャーを与えるようなやり方よりも、スタッフ同士がお互いを認め合い、褒め合い、毎日笑っていられるようなお店にしたら勝手に自信がつくだろうし、接客だって穏やかになるだろう、と。
そうしたらお店の雰囲気だってよくなって、お客さんがまた来たいと思うだろう、と。
でもこれはあくまで私の仮説だ。
社長はいつだって売り上げのプレッシャーをかけてくる。
「スタッフにもプレッシャーを与えてくれ。」と社長は言ってくる。
それが売り上げを上げる方法だと言わんばかりに。
私は心の中で「そんな古臭いやり方、通用しませんよ。しかも女だけの店でそんなの通用するわけないじゃん。」と思っていたけれど、実績が伴っていないのでなんともいえないわけです。
私は仮説を実証するために日々奮闘した。
「ぜってー負けない。」と言いながら。
スタッフ一人一人の特性をよーーーく観て、得意そうなお仕事を任せる。
褒める。
認める。
頼る。
感謝する。
時に怒る。
一緒に泣き、一緒に笑う。
女子が集まるとすぐに人のことをあーだこーだ言い始めるのは想定内。
だから定期的にミーティングをして、ここに何をしに来ているのかを言い続けた。
そして難しい技術を教え続け、叱咤激励をし続けた。
人は暇になるとすぐ人のことをあーだこーだ言いたくなるものだからね。(私も含め、ね。)
お店の店長という役職ははカウンセラーの要素も必要であることを知った。(そう感じるのは私と亮一さんだけかもしれないけどね。他の人はしらん。)
そんなこんな奮闘し続けた結果、お店の売り上げはどんどん伸びていった。
私自身の施術の苦悩も少しずつ報われてきて、いつしか私に大きな気づき?のようなものももたらされた。(施術のすんごい師匠に出会ったのもこのお店でした。)
私自身の指名数もガンガン伸び、一ヶ月で100本以上の指名がつき始めた。(60分を1本と数えます。)
整体師になって少し経った頃の私は「1か月で100本指名がつくなんて夢の又夢だろうなぁ…」と思っていたので、これが実現した時は感動で天を仰いだほどだったんだ。
お店の女の子たちはどんどん成長していって、メンバーも増え、たまにいざこざはあるけれど総じてみんな仲が良く、とっても良いお店になっていった。
お店のスタッフ全員の技術力もお客さんに少しづつ認められていった。(と私は感じていた。)
店長になって3年経った頃、私は私の仮説が少し実証されたのかもしれない、となんだか嬉しくなったのです。
店長職をやっている途中で私は亮一さんと結婚し、その後そらさんを身ごもった。
もう少しこのお店の店長をやり続けるつもりだったんだけれど、ツワリがとにかく酷すぎて妊娠5か月のころ辞めることになる。
休職ということも考えたのだけれど、縛られていることが嫌に感じてしまって辞めるという決断をした私。
社長は「いつでも戻ってきてほしい」と言ってくれたけれど、あれから12年経っても私はその場所に戻っていない。
当時のスタッフの子たちとは未だに関係性が続いていたりするので、私にとってあの経験はものすごく大きなものだったのだなぁと思っていたりするのですが、戻ろうとはしなかったんだ。
そんな私にとってすんごい思い出が詰まっているお店を久々に見に行った。
いまだにそのお店のスタッフとして働いている私の大好きな子に届け物があったから出向いたのだけれど、なんだかその場所に行きたくなったんだよね。
☝そのお店の店内。素敵でしょ?
そうしたらさ、私が思っていたそれよりもずっとお店が狭くてびっくりしたんだ。
「え?!こんなに狭かったっけ?!」と何度も言ってしまうくらい。
バックヤードにも入らせてもらったんだけど、そこには私の知らない名前が書いてあるシフト表があり、私が知らないルールが書いてあり、私が知らない張り紙がたくさん貼ってあった。
当たり前の話しです。
もう12年も前のことなんだから。
それが淋しいなんて感じません。
それが悲しいなんて少しも感じません。
そこにはただ「おおーー!」という感動がありました。
みんな一生懸命やってるんだなぁ!という感動です。
いまだにここで毎日一生懸命施術をして、接客をして、仕事をしている子が何人もいるんだなぁという感動でした。
ここは私がかつて七転八倒しながら店長をやっていたお店だけれど、もうそのお店ではないという事実。
もうあのお店は私の曖昧な記憶の中にしかないという現実。
当時の思い出がぶわっと蘇ってきたまま、私はお店をあとにして歩きました。
たしかにあの体験はあったような気がするけれど、もうそれは私の思い出の中にしかない。
しかも曖昧だし朧気だ。
当時のあの必死さを否定したいわけじゃないけれど、「あれは一体なんだったんだろう?」と頭を傾げる。
私は私が立てた仮説を立証するために必死でいろんなことを考えてやったけれど、それが一体なんだったっていうんだろう。
意味があるとかないとかの話しじゃなくて、何にも掴めるものがないってことをひしひしと感じたんだ。
そして『わからないことしかない』ということも改めて感じてしまったんだ。
私はこうやって定期的に絶望する。
この世界が素晴らしいはずねーじゃん、クソが。と思うわけです。
こんなことを書くと「ゆっきぃ、疲れてるんだよ。」とか「この世は修行だから」とか「まだゆっきぃは幸福をしらないんだよ」とか言ってくる人がいそうだけど、私は健全に絶望しているので安心してください。
絶望しないと。
絶望に気付かないと人は捻じれるよ。
正論?
倫理観?
統計?
常識?
普通?
女だから?
男だから?
施術者だから?
魂?
使命?
優劣?
もうこんな年齢だから?
親だから?
愛されたい?
素敵なパートナーが欲しい?
痩せたい?
綺麗になりたい?
お金稼ぎたい?
夢を叶える?
☝これを否定したいわけじゃない。
私も大いにそれを思うしやってます。
でもね、それってなんだろうね。
どこまでどうすれば満たされるの?
どこまでどうすれば満足するの?
結局ずーーーっとクルクル回っているだけだ。
何度も言うけど、それを否定したいわけじゃないんだよ。
クルクル回っているだけだって知ってるか知らないか、それだけ。
何をどこまでやっても何者にもなれない。
何をどこまで勉強しても結局何もわからない。(わかった気にはなれる。)
何も掴めるものはない。
これをとことん感じる日が私に定期的に訪れるわけです。
すごくネガティブに感じますか?
だからやらないって話しじゃないんです。
人間やりたくなったらやるし、わかったような気になっちゃうときはやってきます。
悟らないかぎり。
この絶望。
私は大好きなんですよ。
だって、丸腰になれますから。
自分の上にも下にも誰も置かなくなりますから。
(でも防御のために自分の上や下に誰かを置くということが発動すること多々!あります!私!)
そして「わからない」も「ごめんなさい」も「ありがとう」も素直に言えるようになりますから。(防御のために言えないこと多々!あります!私!)
綺麗な言葉や綺麗な出来事だけを信じようとするのはやめよう。
自分に言い聞かせるのもたいがいにした方がいい。
だってわからないことしかないのだから。
わからないし掴めない。
いつだって過ぎ去っていくだけだし、思い出はただの曖昧な記憶だ。
人間はいつだって思い込みと勘違いで生きているし、それが原因で人と人がぶつかったり仲たがいする。
そして思い込みと勘違いで恋をしたり結婚したり子供を産んだりする。
絶望的だな。
でもそれが最高にロックだな。(ロックの意味がわからないけど。笑)
みんなが一度そこに気付いて絶望したらいじめなんかなくなるだろうにと思う。(そんなことしてる場合じゃないからね。馬鹿げているしね。)
今日はそんな日。
きっと明日になったらそんな感じも薄まっているのでしょう。
以前亮一さんがこんなことを言っていてしびれた。
「俺は悩みすら持ち続けることができないんだよ。もうどうしょもねーな。」
最高。
ほんとにその通りなのよ。
悩みすら持ち続けられないなんて絶望的だな。
さて。
絶望しながら帰って夕飯でも作ろう。
今日はいわしのつみれ汁でも作るかな。
読んじゃった?
読んじゃったの?
あらー
よくわからなかったら連絡してみてください。
そんなことについても話しましょう。
施術でも受けながらさ。(とさりげなく宣伝しておきます。矛盾だらけの内容ですよ。笑)☟☟
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