藤山家においでよ

藤山家ってこんなとこです。

私のコト 81

8月が終わってしまった…

私が大好きな8月が…

 

気候がすっかり秋だよー泣

 

今日も私は自叙伝を書きます。

 

続きいきましょー!

 

前回はこちら↓

私のコト 80 - 藤山家においでよ

 

 

由紀ママとの対面を無事果たし、ホッとしながらりおママと一緒にお見送りをしていた

小娘ゆっきぃ。

突然りおママに『お店…辞める気やないの…?』と聞かれ、一瞬顔がひきつる。

 

 

 

二人とも由紀ママとTさんが歩いて行った方に顔を向けながら、お見送りの表情を崩さず会話をする。

 

「ゆきえちゃん?違うやんなぁ?!あははは!」

 

りおママはさっきの真剣な口調とはうって変わった、ふざけた口調で私に言った。

 

「ママー、何言うてるんですかぁ?そんなはずないやないですかぁ。それに、クラブLですよ?由紀ママが私を雇うと思います?もー!あはははは!

ママが自分で由紀ママをよんでってTさんに言ってたくせにぃ~!」

 

「ごめんやでー!あははは!」

 

 

また私は嘘をついてしまった。

でも今はこう言っておいた方がいい。

まだ何も決まってないのだから。

 

ふざけてこの場を収められたと思った。

でもりおママはなんとなく納得してないような態度だった。

 

「ゆきえちゃん。あんなぁ…」

 

りおママがまた急に真剣な口調にもどる。

 

「はい。なんでしょう?」

 

何を言われるかまた緊張がはしる。

 

「…最近一緒にゴハン食べたりしてへんやん?ゆきえちゃんもマキちゃんもアフターで忙しいしな。今度ゆっくりゴハンでも食べへん?」

 

やっぱり納得いってないんだ。

きっとりおママは不安なんだ。

 

「はい!いーですねぇー。行きましょう行きましょう!ほんまですねー。ずっとりおママと一緒に飲んだりしてないですもんねー!楽しみやなー♪」

 

こんな対応もすっかり慣れてしまっていた。

心の中で思っていることと口から出る言葉がまるで違う。

そんな毎日だ。

 

りおママとふざけてしゃべりながらお店に戻る。

 

私はやっと緊張する時間から解放されて、普通に接客ができるようになった。

 

マキが私に近づいてきて小声で話をする。

 

「ゆきえさん。さっきの方が由紀ママですよね?どうでした?」

 

マキには事前にTELで少しだけ今日の経緯を話していた。

 

「うん。またゆっくり聞いてや。今日の帰りは多分Tさんが待ってるから、また明日にでもTELするわ。」

 

「はい!木田さんとのことも聞きたいし!待ってますね♪」

「マキ。いつもありがとうね。ほんまに感謝やわぁ。」

「何言うてるんですか!私、ゆきえさんに憧れてるんです!応援してます!」

 

マキのこの言葉に一瞬で泣きそうになる。

 

今嘘をつかずに本音で話せるのはマキだけだ。

それにあんな過去の話しをしたにも関わらず『憧れてる』なんて言ってくれて…

 

「ゆきえちゃん!マキちゃん!こっちの席着いてやぁ!」

 

ママが呼ぶ声でハッとして涙をこらえる。

 

「はぁーい!」

 

マキと二人、お客さんの席ににこやかに向かう。

 

 

なかなかに忙しい一日だった。

お客さんの数も多く、割とお酒も飲んだ。

 

あと30分で閉店という時間にお店のTELが鳴った。

 

「ゆきえちゃーん!電話きてるでー!」

 

ボーイさんが私をよぶ。

きっとTさんだ。

 

「はーい!もしもし?」

「あ!ゆきえさん?俺俺!」

 

やっぱり。

 

「うん。どこ?」

「もうすぐお店終わりやろ?アフター入った?」

「ううん。今日は入れへんかった。Tさんから連絡くると思ったし。」

「さっすがゆきえさん!あのあとの由紀との話も伝えたいし、終わったら『S』っていう店に来てくれる?待ってるから。」

「うん。わかった。少し遅れるかもやけど…」

「ええよ!ゆきえさんが来るの待ってるから!じゃーね♪」

 

Tさんはすこぶる上機嫌だ。

どんな話が聞けるだろう。

 

TELを切り、また接客に戻る。

席に着いていたお客さんがそろそろ帰りそうだ。

今日は割と早く上がれるかもしれない。

 

そう思っていた時、またお店のTELが鳴る。

 

「ママー!TEL入ってますー!」

「はーい!」

 

ママがTELに出る。

席に着いていたお客さんが帰る支度を始める。

 

「ええーー?!八尾さん?!もーー!!久しぶりやないのぉーー!!全然来てくれへんねんもん!どないしてたん?!いやぁ~!ほんま久しぶりやぁー!

え?今日?今から?来てくれはるの?嬉しいわーー!待ってるで!え?7人?

全然大丈夫やで!ほな待ってる!待ってるで!」

 

ママの声がお店に大きく響く。

 

これから?

7人?

どうしよう…

帰れるのかな…?

 

席に着いていたお客さんをお見送りに行く。

 

「ありがとうございましたー!」

 

ママの機嫌がとてもいい。

すごく嬉しそうだ。

 

「ゆきえちゃん!まだちょっといてほしいねん。だいじょうぶ?

閉店時間少し過ぎるまでちょっといてほしいねん!」

 

ママはすごい笑顔で嬉しそうにお願いしてきた。

 

「はぁ…。でも今日はほんまに少ししかいられないんですけど…。

どうしたんですか?」

「もうな、すんごい久しぶりなお客さんが今から来るねん!これがすごい大事なお客さんやねんって!ゆきえちゃんのこと紹介したいねん!頼むわぁー」

 

私のことを紹介したい…

大事なお客さんだから気に入られて引っ張ってほしいという意味だ。

 

「そうなんですね。わかりました。少しだけなら…。そんなにすごい方なんですか?」

「ありがとう!そやねん!また来たら説明するわー!あっ!いらっしゃった!」

 

ドアの開く音がする。

 

「おおーー!ひっさしぶりやなーー!!」

 

スーツを着た、背の高い存在感のある男性が入ってきた。

その後からぞろぞろと数人スーツ姿の男性が店内に入ってくる。

 

「いらっしゃーい!!待ってたでーー♪」

 

ママは今まで見た中で一番の笑顔なんじゃないか?と思うような笑顔で出迎えた。

 

そんなに上客なんだろうか?

 

「ゆきえちゃん!ほら!お席に着いて!」

 

ママに言われ、他のホステスさんたちと一緒に慌ただしく席の準備やお酒の準備を

していた手を止め、メインであろうお客さんの隣の席に着いた。

 

「ゆきえちゃん!この方は八尾さん!すごい人なんやでぇ~!」

 

ママが自慢げに笑顔でそう言った。

 

「ゆきえです!初めまして!失礼します!」

 

「ママ~。何を言うてんねん。またまた。

おぉー!ゆきえちゃんね。八尾ですぅ。宜しくなぁ。」

 

八尾さんは私の方をほとんど見ず、でもにこやかにそう言った。

 

こりゃ私が引っ張れる相手じゃなさそうだなぁ…

 

私はなんとなくそう感じていた。

 

 

 

 

さて。

八尾さんは一体何者?

この後のTさんとの話は?

由紀ママとはどうなる?

 

 

つーづーくー