みなさーん!
ほんとにお久しぶりでございます!!
覚えていてくれてますかー?
前回のブログを書き終え、ワタクシどんどんと落ちていきました。
どこまで私は落ちていくのだろうか?
辛い~辛い~と落ちていくことに抵抗する私。
『ブログを綴ったら少しでも気分転換になるかも?』とあがくのが好きなワタクシは
自叙伝の続きを綴っていたのですが…
かなり書き綴ったあたりでまさかのパソコンフリーズ。
マジかっ?!
えっ?!
もう~…
私はダメかもしれない~…
とメソメソ泣いているところにアジアに行っている亮一さんからTEL。
『ゆっきぃ…どう?』
うぅ…
もうダメだ…
『最悪です…もう私はダメかもしれません…』
と、弱音を吐く。
『もうどっぷり浸かるしかないねぇ…パソも動かないんだし、ブログにも逃げられないってことだよねぇ。』
はい…
そーします…
てなことで、どっぷりガッツリとこの落ちていく出来事に成りきっていたのです。
“この出来事に成りきる”
これすごく重要。
でも重要だけどかーなーり辛い。
今回は人生で初めてくらいのつらーいふかーいくるしーい体験だったので、
本気で“このままマジで消えてなくなってしまいたい”と何度も思ったのです。
その出来事についてはまたおいおい書く時がくると思うのでおいといて~
やっとパソも修理から戻ってきて、私もふかーいくるしーい所から戻ってきて、
藤山亮一さんもアジア一人旅から戻ってきて、
やっと!やっと!
ブログ再開です~(^◇^)やったー!
前置き長くなりましたが、自叙伝続きいきますねー!
覚えてます?
前回のこと?
貼っておくので忘れるに決まってるやろボケ!と思っている人はこちらを読んでね♡
最初から読まなきゃわからんつーのボケ!と思った人はこちらをどうぞ♡
お前が今何やってるか知りたいからHP見せろっつーのボケ!と思っている人は
こちらを見てね♡
さーて。
おまたせ。
Tさんに新しいお部屋と車を用意してもらった大国町という街で新たに生活を始めた
小娘ゆっきぃ。
環境にもお部屋にも慣れ始めたある日。
りおのお店でホステスになって初めての感情を味わうことになる。
いつものようにお客さんと同伴をしてお店に出勤する。
ほんとにいつも通りの日だった。
その日、お店にWさんとRさんというお客さんがやってきた。
このWさんとRさんは大手建設会社の営業本部長クラスの方たち。
バブルのころはすごく派手に遊んでいたらしく、いつもその派手さが伺えるような
遊び方をする方たちだ。
今日は二人でお店に来たが部下やお得意さんを何人も引き連れてやってくる日もあり、ママにとっては上客であり、もう長い、古い付き合いのお客さんだ。
私はもう何度もWさんとRさんの席に着かせてもらっていたが、
初めてこの人たちの席に着いたときはかなり覚悟がいった。
とにかくとにかく触りまくるのです!!
胸や足やお尻や…もうこれでもかっ!てくらい触りまくる!
他のホステスさんがその状況にあってる所を目にしていたのと、ママからその話しは聞いていたので覚悟はしていた。
『ゆきえちゃん、大丈夫?でもな、ほんとはいい人たちやねんでー。』
ママは心配してそう言っていた。
でも、私はWさんとRさんがほんとはいい人だということを察知していたので、
覚悟はいったけどさほど心配はしていなかった。
「はじめまして!ゆきえです。失礼しまーす!」
さて。
この二人を飼いならすことができるか。
そんな気持ちで席に着く。
「おー!ゆきえ!ずっと席に着いてくれるの待ってたんやでぇ~!」
「真ん中座れやぁ~!真ん中真ん中!」
WさんとRさんの真ん中に座らせられる。
ママもほかのホステスさんも別の席で接客中。
私一人でこのWさんとRさんの真ん中に座って接客することになった。
初めて席に着くというのに。
もう胸もお尻も太ももも触られまくりだ。
…と言いたいところだけど…
あれ?
この人たち…
すんごい優しい人たちだ。
いや、触ってるけど…触り方が遠慮してる。
はー…
これはこの人たちのホステスを見定める方法なんだなぁ…
私の出方を観察してる。
私の反応を見てるんだ。
通過儀礼だ。
「ちょっとー!WさんもRさんも照れ屋さんなんやろ?そうやろ?
こうでもしなきゃ初めての女の子とお話しできひんのちゃう?!そーやろ?
うはー!そーなんやろぉ~?!」
触られるのをじゃれあいのようにはね除けながらそう言ってみた。
これがよかったらしい。
そして私のあしらい方が合格点をとれたらしく、私はこの二人からとても可愛がられるようになった。
先輩ホステスさんたちの中にはこの二人を嫌がってる人もいたし、泣かされてる人もいた。
でも、私はWさんとRさんのことが大好きになり、お店にくるとすごく嬉しかったし
一緒に飲んでるとすんごく楽しかった。
その日もWさんとRさんがお店に来てくれてすごく嬉しかった。
ママはすぐに私を席につけてくれた。
「わー!!会いにきてくれたん?!私に会いに来てくれたんやろ?!」
私が言うと
「はー?んなわけないやろー!もう帰るか。」
と二人。
「ちょっと!ちょっと!どういうコトなん?!」
わははははは!
いつものテッパンやりとり。
そしていつものように楽しく飲み始める。
その日はママも一緒に席に着いていた。
「おう、りお。今日はこれから木田が来るでー。多分そろそろ来ると思うでー。」
突然Wさんがそう言った。
「えっ?!木田さん?!ほんまに?!やだ!ものすごい久しぶりやで!ほんまに?!
うわぁ!嬉しいわぁ~!!」
りおママがものすごく喜んでいる。
久しぶりのお客さんが来てくれるのはそりゃ嬉しいことだと思うけど、
それ以上の喜びようだった。
「木田さんってそんなに久しぶりなんですか?どんな方なんですかぁ?ママ、すごく喜んではるけど~」
私は興味津々で聞く。
「もう古い付き合いでなぁ。昔はWちゃんとRちゃんと木田さんとで、たくさんの女の子と一緒に私のこともよく飲みに連れて行ってくれたんやでぇ♪懐かしいなぁ」
「ゆきえは木田ちゃんは初めてやもんなぁ。もう長い付き合いやねん。よく一緒に飲むねんでー。紹介したるわー」
三人の話によると木田さんはWさんとRさんの勤めている建設会社の下請け会社の社長さんで、かなり若いときからの付き合いらしい。
バブルの頃は毎晩のように一緒に派手に飲み歩いた仲間。
ママもその頃はクラブホステスの一人で、よくアフターに連れていってもらったそうだ。
「木田さんが来るなら私はちょっとお化粧なおしてくるわー!あはははは!」
「おい!俺らのときは全くそんなんせぇへんやないかい!」
「おいおい!なんやねんそれわ!」
ママは上機嫌でお化粧を直しにいった。
へー。
ママがそんなに上機嫌になるようなお客さんなんだー
どんな人か楽しみだなぁ。
そんなコトを思っていたその時。
お店のドアが開く。
ママがお化粧直しから戻ってきた。
「いやぁ~!!木田さんやないのぉ~!!久しぶりやわぁ~!!!」
ママの大きな声がお店に響く。
「おぉ。りおママ。久しぶりやなぁ~」
優しい低めの声がドアのほうで聞こえる。
噂の木田さん登場。
私の目が木田さんの姿をとらえる。
どきーーーーーーっ!!!!!
えっ??
ちょっ、
えっ?
マジで…?
かっこいいーーーーーーーー!!!!ーーーーーーーー!!!!
ヤバいヤバいヤバいヤバい…
私は木田さんを見てドキドキが止まらなくなっていた。
木田さんは故岡田真澄さん(←わかるかなぁ…)をもっとずっと若くして、少しやんちゃにしたような感じだった。
声もかっこよくて雰囲気も最高だった。
若かりし日の私はいわゆるファザコンというかおじさま好きだったので、
ホステスをやり始めてから今までこういうコトがないほうが不思議なくらいだったが、まさかそれが今日だったなんて。
なんかもうドキドキしすぎて木田さんを直視できない。
ママがはしゃいでいたのはこれだったのか…
「木田ちゃん!座って座って!ほんまに来てくれて嬉しいわぁ~!」
ママはぴったりと木田さんにくっついている。
「木田さん、この子ゆきえちゃん。よろしくね。」
わわわわ。
まずい。
このドキドキを絶対悟られないようにしなければ。
「ゆ、ゆきえです。よろしくお願いします!」
はぁ…
なんとか普通に自己紹介できた…
「おう。ゆきえか。よろしく。」
きゃーーーー!!
急に呼び捨て!!
しかも声かっこいいーーーーーーーー!!!!
はぁはぁ…
こりゃまずいぞ…
なんとかはやく平静を取り戻すのだ。
私はなんとか冷静に接客を続けた。
いつものようにWさんとRさんと一緒にふざけながら。
ママはずっと木田さんのそばにべったりくっつきながら話しをしていた。
木田さんの腕をぐっととりながら。
「ゆきえちゃん。木田さんかっこええやろぉ~?昔からモテてなあ。
私なんか全然近寄れなかったんよぉ。アフターに行っても大勢のホステスと行くから、先輩たちが木田さんの近くをすぐに固めてしまうんよぉ。今日は夢みたいやわぁ~♪」
やっぱり…
そうですよねぇ。
「そんなわけないやろぉ。よう言うわぁ。信じたらあかんで。ゆきえ。」
だだだだだからっ!
こっちをそんな目で見て名前呼ばないでっ!
「いやぁ~、絶対ママの言ってることほんまやと思いますよぉ~」
もう一回一回のやりとりが精一杯だった。
はやくこの場から立ち去りたい。
でももっと木田さんのそばにいたい。
というか、木田さんの顔を見ていたい。
声を聞いていたい。
でもいたたまれないからこの場を立ち去りたい。
もうめちゃくちゃ。
そんな時、ママがこう言った。
「木田さん、この後○○のお店に連れていってやぁ~♡な?お願いやから~♡」
○○のお店?
「おー。久しぶりのその店の名前聞いたわぁ。全然行ってないで。」
「そやろ?だーかーらー、今日これからそのお店連れて行ってや!な?な?」
ママが思いっきり甘えている。
かなり強引だ。
「ええっ?!今日これから?うーん…」
木田さんが困っている。
WさんとRさんは困っている木田さんを見て楽しいんでいる。
「ええやんかぁー。久しぶりにりおママに会ったんやから連れて行ったりーやぁ。
ま、俺らは行かへんけどなー。わはははは。」
「ええっ!Wさん行かへんの?!Rさんは?!ええー?!」
木田さんは苦笑いしながら困っている。
「ええやんか!ずっと来てくれへんかってんから~。今日はワガママ聞いてぇやぁ~♡」
ママはますます甘えて食い下がる。
ママの話しではその○○というお店のママはいわゆるゲイで、当時アフターでママと木田さんたちでよく行っていたお店らしい。
そのゲイのママは木田さんのことを狙っていて、一緒にお店に行ったホステスさんたちと木田さんを取り合うっていうのがお決まりのパターンだったみたいだ。
「今日、木田さんと一緒にあの店に行って長年の決着をつけてやるんやから!
絶対あのママ焼きもち焼くでぇ~♪」
りおママは当時あまり木田さんの近くに寄れなかったから、いつも悔しい思いをしていた。らしい。
今日やっと木田さんを独り占めできる立場になったコトがもんのすごく嬉しいようだった。
「うーん…じゃあ…久しぶりに行くかぁ…」
木田さんはママの押しに負けた。
どうやらお店を閉めたあとママと一緒にそのお店に行くことになったみたいだ。
ママは『やったで!』というような顔で私にウインクをした。
私は『よかったですね!』の意味の笑顔を返した。
はぁ…
もうすぐこの時間から解放される。
木田さんが私を相手にするわけがないのはわかっている。
女の子にもすごく人気だとか、いろんな場面で取り合いがあったとか、いろんな話しを聞いてどんどんその考えが固まる。
ものすごくタイプだし、ものすごくドキドキするし、ものすごく近寄りたい。
でも絶対無理。
だったら『来るとすごくドキドキするお客さんができた!』と毎日の仕事の楽しみにすればいいだけだ。
うん。
そうだ。
そうしよう。
そして今夜は木田さんのことを考えながら酒を飲もう。
一人で。
今日はたまたまTさんがいない日だ。
お店が終わった後の時間が少し楽しみになってきたその時。
木田さんが私にこう言った。
「ゆきえ!お前もいっしょに来ぃや。」
ええっ?!!!!
はっ?!!
マジっすか?!
え?
だってだってだって、ほとんど私としゃべってないっすよね?
私行ったって邪魔なだけっすよね?
へ?????
なんで?なんで?なんで?
てかさ、まだこのドキドキ精一杯の時間が続くってーの?
いやいやいやいや…
無理っしょ?いや無理っしょ?
「いやぁ~私が一緒じゃお邪魔ですよぉ~。なのでぇ~…」
私のこの一瞬の想いが伝わらないように、冷静に慎重に断ろうとしたその時。
「そやな!ゆきえちゃんも一緒に行こうやぁ。何事も経験やで!いろんなお店に行くのも経験やもんな!な?木田さん!」
ママも私を誘った。
ええっ?!
「そうやそうや。三人で行こう!じゃ、もうお店閉める時間やから準備して行こうー!」
……いつの間にか一緒にアフターに行くことになってしまった……
私…
もつかな…
お店の閉店作業をボーイさんに任せてWさんとRさんを見送り、三人で店を出る。
腕をギュッと固く組んだりおママと木田さんが前を歩く。
時々チラッと私の方を振り返り
「ゆきえー!着いて来てるかー?」
と木田さんが確認する。
私はその度にドキドキしながら、でも平静を頑張って装い
「着いてきてますよぉ~!安心してくださいよぉ~」
と少しおどける。
そんなコトを何度か繰り返しているうちに目的のお店に着く。
はぁ…
今日の夜の時間は長く感じそうだな…
そう思いながら私はお店に入った。
さあ!
このあと急展開が待っています!
木田さんに恋してしまった小娘ゆっきぃ。
どーなる?!!
つーづーくー