みなさんおはよーございますー!
そういえばー
先日開催された『藤山亮一さんと話そうの会』の動画。
…まだ編集してません…
どーも苦手意識が先にたってしまい、どんどん腰が重くなるんですよねー…
やりはじめたらきっと大したことないんだろうなー
いろんな人にりょーちゃんのコトを知って頂きたい!ので、
ほんとに近々アップしますからー!
近々アップしなきゃならない理由もありますから( *´艸`)
ふふ( *´艸`)
今日は風も強くてしかも雨…
気圧の変化にすこぶる弱いワタクシはなかなかの不調っぷりでございます。('◇')ゞ
はー
この『気圧の変化に弱い女』から脱却するのはいつになることやら~
春がくるのは嬉しいけど、春が一番気候の変化についていくのがいくのがたーいへん。
みなさんもご自愛くださいねー
↓これ見るとちょっと楽になるよ。
ほんとだよ。だまされたと思って見てみ。♡
さて。
本日も続きいきましょー!
70代の説教おじいさんのHさんが一人のホステスさんを『りお』のお店に連れてきました。
噂のタヌキなしたたかホステス『麻美さん』。
小娘ゆっきぃ、麻美さんの登場にドキドキワクワクです。
「いらっっしゃーい!麻美!久しぶりやないのぉ~!元気なん?」
ママが笑顔で迎えます。
さすがプロ。
「りおママ~♪久しぶりですぅ~!会いたかったぁ~♪」
おぉっ!
プロのホステス同士が上辺の挨拶をしている!
私も見習おう。
「あ!もしかしてゆきえちゃん?Hさんから話しは聞いてるわぁ~
可愛らしい子やないのぉ~♪よろしくね♪」
おっぱいの大きいぽっちゃりした体型。
色白で顔がすごく綺麗。
“美人”と“可愛い”がうまく合わさった美形な女性。
そして声がハスキーですごく印象が良い。
わー
麻美さん!なんだかすごく魅力的だぞー!
「はじめまして!ゆきえです!お会いしたかったんですぅ。よろしくお願いします!!」
私は麻美さんと話がしたくてワクワクしながら席に着いた。
Hさんはどっかりとボックス席に腰をおろし、両隣に麻美さんと私を座らせた。
りおママはそれを見て少し苦笑いをしながら私に目くばせしていた。
『まぁぼちぼちやりやぁ。』
そんな感じ。
「ゆきえちゃん。Hさん話し長くてうるさいやろぉ?ちゃんと聞いてあげててえらいなぁ♪私なんてもうほとんど聞いてないもんなぁ。そやろ?なぁHさん♪」
麻美さんはグッとHさんの腕に自分の腕を絡めて身体を寄せる。
「そやでぇ。麻美ちゃんはいつもこうやからなぁ♡でもな、人生はそんなもんやないんやで!
だからな、いつも言ってるように…」
麻美さんが身体を密着させてきたことと、『私とHさんはいつもこんな感じです』アピールに気を良くしたHさんはとっても嬉しそうに相変わらずな人生訓をたれはじめた。
麻美さんはHさんに密着しながら私の方をみて目くばせをした。
『はじまっちゃったね♡まいったね♡』
そんな感じ。
ほー…
こーゆー感じかぁ…
麻美さんが私に先制攻撃を仕掛けてきてるんだなぁ…
えーと。
私はどう出るかな。
「麻美ちゃんもそやし、ゆきえちゃんもそや!人の人生てのはな…」
飽きもせず相変わらずのHさんの話しは続く。
「もうええって!もうわかったって!Hさんがすごいのはわかってるで。
ゆきえちゃんだってずっとそんな話し聞きたくないとおもうでぇ。なぁ?」
おっ!
私に返事を求めてきた!
しかも話しを聞きたくないのは私だと言っている!
どうする?
どんな返事が正解?
えーと…
「えー!いつもHさんの話しは為になってますよぉ。ひよっこな私は勉強させてもらってます♡でも…せっかくいらしてくださったんですから、麻美さんのお話しも聞きたいです♡Hさんとはいつからこんなに分かり合えてるんですかぁ?」
これ?
正解これ?
合ってる?
「えー♪ほんまにゆきえちゃんはええ子やなぁ。分かり合えてるっていうか…なぁ?Hさん♡」
「いやいやぁ~♡麻美は人気者やからなぁ。そんな人気者の麻美がわしとな…
だからなありがたいって思てるんや。」
ほー…
『わしとな…ごにょごにょ…』
ほほー…
麻美さん…
Hさんと寝てるな。
なるほど。
「わー♡Hさんも麻美さんも幸せやなー♡仲良くて羨ましいわぁ~♪」
これは?
これも正解?
そんな時Hさんがトイレに立つ。
お客さんをトイレまでご案内するのはその店の女の子の仕事。
なのでHさんをトイレまで連れて行こうと立とうとすると
麻美さんがそれを制した。
「ゆきえちゃん、大丈夫。私が連れていくから♪」
「え?いやいや。麻美さんもお客さまですよ。座っててください。」
「ううん♪Hさんのこと心配やから♡」
そういうとHさんをトイレに連れて行った。
おぉ…
あくまでも『私のHさん』を貫こうとしている。
トイレから戻った麻美さんが席に着く。
私と麻美さんの二人だ。
やった!
なに聞こうか?
褒める?
それとも質問攻めにする?
どうする?
「ゆきえちゃん。もう気付いてるとおもうけどな…」
迷ってる間に麻美さんのほうから口を開いた。
「え?なんですか?」
「もう気付いてるとおもうけどな、私Hさんと寝てんねん。
ゆきえちゃんはHさんと寝る気ある?」
おーーーっ!
こんなホステスさんは初めてだ!
自分がお客さんと寝てるというコトを絶対に悟られないようにするのが大概のホステス。
寝てお客さんを引っ張ってるのは邪道だと。
『枕営業』だとすぐに噂がたつのがこの世界。
それが!
初めて会ったぺーぺーホステスの私にぶっちゃけてくるなんて!
麻美さん!すげー!
「えーと…なんで麻美さんはHさんと寝たんですか?」
あえてストレートな質問を投げかけてみた。
「引っ張るためやで♪お客さん引っ張るためなら私は寝るでー。まぁ誰彼かまわずちゃうけどな。だからりおママにはいい顔されへんのやー♪あはは!」
おー…
なんかすごい。
これもプロなのかなぁ…
「Hさんと寝るの、嫌じゃないんですか?私は正直寝たくないですよ。」
もうぶっちゃけでいこう。
麻美さんに嘘言ってもしょうがない気がしてきた。
「えー、私も嫌やでー♪だからなるべく寝ないようにしてるうやけどな。
でも定期的にその時間とってあげないと拗ねるし離れていってしまうからなぁ。
気持ち悪いけどな♪あはは!ゆきえちゃん、これは内緒やで♪」
なんだか憎めない。
私は麻美さんのことが好きになっていた。
どこがタヌキなんだろう?
したたかかもしれないけど、ぜんぜん嫌じゃない。
むしろ可愛い。
私が麻美さんマジックにかかっているだけなんだろうか?
Hさんがトイレから出てくると真っ先に麻美さんが迎えに行った。
「待ってたでー♡転ばへんかった?だいじょうぶ?」
うわうわうわ。
徹底してる。
こりゃHさんもハマるわけだ。
「今ゆきえちゃんとHさんのこと話してたんやで♡なかなかこんなお客さんいないって。あ!今度ゆきえちゃんと3人でお食事連れて行ってやー♪」
うわー…
もうばっちり麻美さんのペースだ。
麻美さんの徹底ぶりに脱帽した私は“今”はそのペースに乗っかることにした。
「わー!3人でお食事楽しそう!ぜひ連れていってくださーい♪」
「わかったわかった!じゃ今度行こうな。ところで麻美。お店戻らなくていいんか?
送りにきただけやろ?」
麻美さんは近くのラウンジに勤めていて
今日は『りお』に送りに来ただけだった。
「あーそうだったー…もっとゆきえちゃんともしゃべりたいわぁ~。それに…
一人で戻るの嫌やわ…Hさんも一緒にもどろ♡」
わわわわ。
送りに来たのにまた一緒に自分のお店に連れ戻す?
そんなんありなん?!
「りおママー1人でお店戻るの寂しいから、Hさんまた連れ戻してもええやろ?
な?ええやろ?♡」
すんごい甘え上手!!
麻美さんブラボー!!
「ええよー。まったくあんたわぁ。」
りおママも麻美さんの甘えっぷりにやられている。
「ゆきえちゃん、Hさん連れて行ってしまうけどごめんやで♡
今度一緒にゴハンたべような♡これからよろしくね♡」
Hさんの腕をひっぱりながら麻美さんは自分のお店へと帰っていった。
ママがすかさず私のそばに来て、苦笑いしながらこう言った。
「ゆきえちゃん、お疲れさまやったな。大丈夫やった?麻美大変やったやろ?」
「いや~…全然大変じゃなかったですけど…麻美さん、すごい人ですね!」
これは本心だ。
「まぁなぁ…。すごいいうかなぁ…捕まえたお客さんを絶対離さない!いう根性はすごいわなぁ。やり方はえぐいけどな。私は麻美のやり方は好きやないねん。恰好良くはないからなぁ。」
ママはホステス時代麻美さんのしりぬぐい的なことを何度もした経験があるらしく、
未だにあまり良く思っていないと言っていた。
ママのお客さんと寝てしまったこともたくさんあるらしく、それもひっかかってると教えてくれた。
「麻美は枕営業しかできひんのや。それでもええけどな!ええねんけどな!どうせやるならもっとスマートにやってほしいわぁ。」
ほー…
スマートにできない枕営業。
どういう事だ?
それがどういうことかはわからないけれど、さっきの麻美さんは見事にHさんをあやつっていた。
麻美さんはHさんを連れてお店に帰っていった。
これは『Hさんは私のいうなりになるのよー』『Hさんは私のお客さんなのよー』
を表した行動だ。
いうなれば『ゆきえちゃんは相手にされてないからすっこんでなさい』と言われてるようなもんだ。
『あんたHさんと寝る気あんの?私は寝たけど?だから私の言いなりなのよ!』
と見せつけられたのだ。
なすすべもなかった私。
麻美さんに圧倒されてなにもできなかった私。
なんだか悔しさが急に襲ってきた。
Hさんと寝る気は全然ないし、寝ようとも思わない。
でも寝ないでも
麻美さんより私を優先させるようになんとかできないだろうか。
私の闘争本能がいつのまにかメラメラと発動してきていた。
『このままじゃ終わらないぞ。』
私は心の中でそうつぶやきながらお店に戻った。
さーてと。
急に悔しさが出て来た小娘ゆっきぃ。
どうなる?どうなる?
つーづーくー