藤山家においでよ

横浜のパワースポットと化した藤山家。施術、お料理、お話し会などを通じて『幸せに生きる』を実験、研究しています。

私のコト㉝

みなさんこんにちわー!

 

連日そらさんにお付き合いをして家にほぼ引きこもっているゆっきぃでーす!

 

かなり元気になって、今はパパとずーーっとふざけて遊んでいます(;´∀`)

昨日は手羽先のから揚げをバクバク食べていたので笑もう大丈夫でしょう。

 

多分インフルエンザだったんだと思います~

が~

私達夫婦にはうつるコトなく、『そらさんインフルエンザっぽいのにかかって大変だった事件』は終息をむかえそうでございます~

 

はぁ…

長かったねぇ…

 

よかったよかった。

 

さて。

今日も続きいきましょーかねー

 

周年パーティー1日目がなんとか無事に終わりそうな頃、お店に一本のTELが鳴る。

 

「ゆきえちゃーん、TEL入ってるよー」

ボーイさんが私を呼ぶ。

 

え?

こんな閉店間際に私にTEL?

お客さんがどっかのお店まで迎えに来てくれって言うのかなー?

くらいに思っていました。

 

「もしもしお電話かわりましたー。ゆきえです。」

「ゆきえさん?Tです。」

 

え?

Tさん?!

しかも「ゆきえさん」になってるし…

どうしたどうした?

 

「え?どうされました?」

「りおには俺からTELがかかってきたって言わんといてや。」

「は、はぁ…」

「もうすぐお店終わるやろ?終わったら3軒隣の“山”っていうサパークラブに来られる?」

「は、はいっ!行かれます!」

「ほんなら待ってるわ。りおには言ったらあかんで。」

「はい。わかりました!ちょっと待っててください。」

 

Tさんから連絡があった。

なんだか元気がない声だった。

どうしたんだろう?

 

Tさんと二人でお話しができる。

どんな時間になるんだろう?

 

いろんな夜の世界のお話しを聞かせてもらえるかもしれない。

いろんなホステスさんのお話しを聞かせてもらえるかもしれない。

 

それに、もしかしたらもしかすると…

お気に入りのホステスの一人に加えてくれるかもしれないっ!

そうしたら嬉しいなぁ~

 

そんなコトを思っていました。

 

ママに今のTELがTさんからだとバレないようになんとか嘘をついて、

そして他のお客さんからのアフターのお誘いをなんとか断り、

急いで“山”に向かう。

 

一度入ってみたかったお店。

サパークラブ

地下にあるそのお店の扉を開く。

バンドの生演奏が流れる。

暗い店内に赤や緑や青のライトが点いていて、ミラーボールが回っている。

バンドの前には広いスペース。

ここでダンスをしているカップルが二組ほどいる。

この広いスペースを囲むようにいくつものボックス席が並ぶ。

 

なんとワクワクする空間だろう!!

昭和だ!昭和!!

 

そんなコトを感じながら店内を見回す。

「あの…Tさんいらしてますか?」

「はい。あちらでお待ちですよ。」

 

お店の隅のボックス席にだらりと腰かけているTさん。

『りお』の店で見るTさんとは雰囲気が違う。

どうしたんだろう?

 

「お待たせしました。Tさん。大丈夫ですか?」

「おぉ。ゆきえさん。よぉ来てくれたなぁ。」

「さっそく連絡ありがとうございますぅ~」

ニヤリと笑いながら嫌味っぽく言う私。

 

「わははは。まぁ座りぃや。何飲む?ゆきえさんお酒強いんやろ?」

 

笑っているけどやっぱり元気がない。

ここはひとまずTさんがしゃべり出すのを待とう。

 

「はぁ…。ゆきえさん…なんであんなコト言うんやぁ…」

 

へっ?!

あんなコト?

私何か悪いコト言ったのかな…

 

「あんなコト…ってなんですかねぇ?」

「はぁ…。『絶対連絡くださいよっ!』って最初言ったやろ?」

「は…はい。言いましたよ。連絡欲しかったですから。」

「そんで、今日はエレベーターのとこに駆けてきて『なんで連絡くれないんですかっ?!』って怒ったやろ?」

「はい。だって連絡くれないから。」

 

しばしの沈黙。

 

「はぁ…。あーゆーのはアカンて。アカンのよ。」

 

全然意味がわからない。

この人は何を言ってるんだろう?

 

「何がアカンかったんですかね?なんか失礼にあたりましたか?」

 

「ちゃうねんって。ゆきえさん…。」

 

またもや沈黙。

 

なんだろ?

この時間。

Tさんは何を言ってるんだろう?

 

「あんな。ゆきえさん。俺な、応援してる女の子たちがおんねん。

今は12人。みんな頑張り屋さんでな。この世界で頑張ってるんや。

で俺はその女の子たちのお家に日替わりで泊まってたりするんやけどな。

あ、奥さんと子供もおんねんで。子供は8歳の女の子。

たまに家に帰ったりもするし、奥さんとも仲ええんやで。

子供とも仲良しやしな。」

 

ん?

ちょっと待って?

急になんだかすごい話しが始まってる。

それに情報量が多すぎて処理できない。

 

12人の女の子を応援してる?

毎日日替わりでその女の子たちの家に泊まってる?

奥さんと子供もいて、“たま”に帰る?

で?奥さんとも子供とも仲が良い?

 

どーゆーコトなの?

 

私は想像以上の、いや、想像すらできなかった話しを聞いて

頭の中が?だらけになる。

 

でも。

すこぶる面白い。

 

「え?Tさん?びっくりする話しばかりで処理できませんよー笑

でも面白いっ!!」

「ゆきえさん…面白がってる場合ちゃうねんて。気付いたら12人になってたんやからー。これはこれで大変やねんでー。」

「あのぉ~…素朴な疑問なんですけど…Tさんは何のお仕事をされてるんですかね?」

「えっ?!ちゃんと仕事してるねんで!ちゃんとやってんねんで!」

 

急にどぎまぎし始めるTさん。

 

「え?!どうしたんですか?もしかして…なんかヤバいお仕事なんですか?」

「違うわ!あんなぁ…」

 

気まずそうに話し始めるTさん。

 

Tさんは若いころに事業を始める。

Tさんいわく『鉄屑屋』的なコトから始めたらしい。

最初はトラック一台からはじめて、すぐに急成長。

年商が2億になったときに人に任せてしまったそうだ。

“役員”枠で在席して、売り上げの〇パーセントを毎月もらっているらしい。

 

てことは、毎日なにもしていないってこと。

やる“仕事”がないのだ。

しかももう何十年もそんな生活をしているらしい。

何もすることがない。

Tさんは一生懸命やるコトがない後ろめたさを感じてどぎまぎしていたのだ。

 

「毎日朝起きてコーヒー屋さんに行くんや。アイスコーヒーにミルクとお砂糖を入れて飲むんやけどな。それが一軒やないねん。一日に3~4軒行くねんな。

毎回アイスコーヒーで、毎回お砂糖とミルクを入れるねん。

そしたらな、俺、糖尿病になってしまったんや。どんどん痩せていってんねん。」

 

たしかにすごく細い。

それにしわっぽい。

 

「え?そうだったんですねぇ…で?Tさんはコーヒー屋さんに何軒か行って、その後何をしてるんですか?」

Tさんの生活が面白すぎてどんどん聞きたくなってきている私。

 

「その後パチンコに行くねん。で、夕方になったらサウナに行って綺麗にしてからミナミに出勤するんや。笑」

 

面白すぎる。

糖尿病になった経緯も面白すぎる。

 

やる事ないからホステスさんたちを応援してるってコト?

で、気付いたら12人になってたってコト?

 

なんじゃそれ。

 

「Tさん!面白すぎません?そんな話し初めて聞きましたよ!」

「だーかーらー!おもろくもなんともないねんって!」

 

あれ?

で、Tさんはなんで私にこんな話しをしているのだろう?

この間会ったばかりの私に。

 

今まで会ったコトないタイプの男性で、Tさんが何を考えているのか私には

さっぱりわかりませんでした。

 

さてさて。

Tさんは私にこの後なにを語るのか?

びっくりなコトがおきますよ!

 

つーづーくー