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藤山家においでよ

藤山家ってこんなとこです。

私のコト㉜

みなさんこんにちわー!

 

そらさんはまだ幼稚園に行けておりませんー!

 

たぶんインフルエンザなんだろうと思うんだけどさー

やっぱり長引くよねぇ…

もう食欲もだいぶ出てきて元気に笑ったりもしてるんだけどねー

朝、熱はかったら37度5分だったので幼稚園NGだったのですよ。

 

今日もDVD三昧。

今は『メリダとおそろしの森』にくぎ付けになっております。

 

ほっとくとほんとにずーーーっと観てるんです。

昨日は映画を4本観てました…

好きなんだねぇ…

 

ま、土日で完全復活するでしょう!

がんばれ!!

そらさんの身体!!

 

さてさて。

今日も張り切って続きいきましょーー!

 

突然フラッとあらわれたTさん。

絶対にこのTさんとつながりが持ちたいと思った小娘ゆっきぃは

初めてお客さんに自分からTEL番号を教え、初めて積極的に連絡を請う。

 

Tさんに連絡先を教えてから2日がたった。

 

TELがかかってこない。

 

なにぃ~!!

私からTEL番教えたのにかかってこない!

フツーさ、フツーね、一回くらい連絡してこない?!

Tのヤロウめー

なんで連絡してこないんだよーー!

 

普段の私なら元来の自己否定感の強さで『やっぱり気に入られなかったんだ…』と思い、落ち込みそうなものなのに…

 

なぜかTさんに関しては「あいつ~このヤロウ~」の気持ちが湧いてきていました。

 

明日はとうとう周年記念パーティー。

パーティーは2日間。

 

ママは日に日にピリピリしはじめています。

 

周年パーティーといっても特になにがあるわけではありません。

 

常連さんたちに招待状を送ったり、ボトルの金額を少しサービスするくらいです。

 

でもこの2日間でどれだけのお客さんが来てくれるのか、ママのプライドがかかっています。

ミナミでも割と名の知れたホステスさんだったママ。

ママとしてどれだけの実績がだせるか。

最初の評価がくだる時です。

そしてその評判はすぐにミナミ中にひろまってしまうのです。

 

その頃、そんなコトまではわからなかった私。

ただママにとってはただ事ではない日であるコトはみてとれました。

 

周年記念パーティー第一日目。

 

いつもより少し豪華なワンピースで出勤した私。

緊張しながら店に着くとママがわさわさと動きまわっている。

お花がいくつか届きいつもよりグッと華やかになっている店内。

先輩ホステスさんたちもいつもより気合いの入った服装です。

 

あー

なんだか緊張するけど…

どんな一日になるかめちゃくちゃ楽しみになってきた!

 

しっかし…

Tさん!!

周年当日になってしまったじゃないか!

もう…

絶対今日来たら言ってやるんだからっ!

 

いまだTさんから連絡がなく、やきもきしながら周年当日のお店が開く。

 

さっそく何組かのお客さんがお店に入ってくる。

 

「いや~〇ちゃん!!待ってたわぁ~!」

 

ママの勝負が始まった。

 

お花も次々届く。

お客さんも次々来店する。

TELもたくさん鳴る。

 

幸先がいい。

 

ぐるぐるとお店を忙しく動き回る。

次々といろんなお席に着かせて頂く。

初めてお会いするお客さんも何人もいらっしゃる。

 

楽しいっ!!

 

さすがママだ。

やっぱりりおママはすごいんだ!

 

そう思っていた初日の前半戦。

 

しばらくするとその忙しさがピタリと止まった。

 

お客様は気付けば二組。

まだ閉店までかなり時間がある。

 

ママは焦り始め、いろんなお客さんにTELをかけはじめる。

さっき満席で「また後でよるわぁ~」と帰っていかれたお客さんたちだ。

 

なかなか来てくれるお客さんをつかまえられないママは

ホステスさんたちに当たりはじめる。

「あんた達もお客さんに連絡するくらいしなさいよ!まったく…

何年ホステスやってるん?1人もお客さん呼べへんなんて…」

 

まゆみさんもさゆりさんもまこさんも顔がひきつる。

はるこさんは接客中。

私もお客さんの席に着きながらそのやりとりを観察する。

 

「りおママ、ピリピリしてるなぁ。」

私が着いているお客さんがつぶやく。

 

わぁ…

お客さんにバレてる…

ママ…

わかりやすすぎやん。

 

そのお客さんも席を立ち、はるこさん以外のみんなでお店の外までお見送りに行った時。

むこうからTさんがフラッと歩いてきました。

 

あっ!!

Tさん!!

私が気付いたと同時にママが駆け出す。

 

「Tちゃん!!来てくれたんっ?!」

「えぇっ?!ちゃうわ!違う店行くとこやー!」

「なんでそんなコト言うんかいな!寄って行ってやー!周年やねんで!」

「そやから忙しいやろが!俺はまたいつでもええからー」

「もう…ちゃうねん…忙しくないねん…よって行ってや…」

 

Tさんの姿を見て気が緩んだのかママは今にも泣きそうになっていました。

 

先輩たちがTさんを囲み「はーい!よって行ってくれな困るからねー!」

とTさんを逃がさないようにお店に連れていく。

 

私も(よしっ!絶対スキをみてまた接触してやる!)とお店にむかう。

 

お店の中で一番大きなボックス席にTさんを座らせ、はるこさん以外のホステスと

ママがTさんをずらりと囲む。

私は一番端っこ。

ママとまこさんとさゆりさんがTさんの周りを陣取ってしまった…

「なんだよこれはぁ~なんでいつも俺はこうなってまうんや。もうええわ。好きなもん飲んだらええわ!」

「やったーー!さすがTさん!いっただきまーす!!」

「Tちゃん~ワイン入れてもええやろぉ~?」

「もうなんでもええわ。なんでも好きなもん頼みや!」

Tさんが来てくれてママは少し落ち着きを取り戻した。

さゆりさんもまこさんもママからのや八つ当たりから逃れられてホッとしている様子だ。

ワイワイと盛り上がるTさんの席の端っこに着きながら、私はただじーっとスキをねらう。

Tさんは私に少し目くばせをする。

(連絡せんでごめんな)

そんな感じ。

 

ちくしょう。

やっぱりあしらわれてる。

やっぱり悔しい。

絶対あきらめないんだから。

 

「Tちゃん。周年なのにこの有り様やねんで…みんなわかってへんねん…

誰もお客さんよんでくれへんしな…何人のお客さんに着けたと思ってんねん…なんか悔しいてなぁ…」

 

お酒がまわりはじめてママがTさんに愚痴りはじめた。

目に涙を浮かべながら。

隣りで聞いているさゆりさんとまこさんはなんともいえない表情。

まゆみさんはいつもどおりうなだれている。

私は…

何もできないコトに胸が痛みはじめる。

 

「りお!まだわからへんやろーがー。みんなも頑張ってくれてるやんかー

お前なぁ。こんなとこで愚痴るなやー俺はなんやねんな。なぁ?」

Tさんはおちゃらけながらもママを慰める。

 

「ごめんなTちゃん。こんなコト誰にも言われへんからなぁ。」

「お前なぁ。女の子たちの前で、しかもまだ開店中のお店で言うことちゃうやろー」

「だって!Tちゃんいつ来てくれるかわからへんやんっ!だったら連絡とれるようにしてやっ!」

「またそれかぁ~お前、はよいい男見つけろやー俺に相談してへんとなぁ。」

「Tちゃんが男になってくれたらええやろ!私の男になりたいお客さんはたくさんおるんやでぇー!」

「それはええわぁー!お前の男になるわけないやろがー」

 

ママはどこまで本気で言っているのだろう?

Tさんにそばにいて欲しいのかな?

1人のパトロンとして確保しておきたいのかな?

 

でも…

Tさんには全くその気がなさそうだ。

 

やっぱり私がTさんをお店に呼べるようになれば

きっとママは喜ぶだろう。

そして私もきっと飛躍する。

 

どうしよう。

今日は全く話しに入れない。

ここで無理矢理話しに入っていっても浮くだけだ。

どうする?

 

「じゃ、もうそろそろ行くわ。」

「えっ?!まだええやろー!」

ママが引き留めたその時、ぞろぞろと7~8人のお客様が来店された。

 

「おっ!!りおー!やったやんかー。はよ行けやぁ。見送りはええから。はよ行け。」

「ごめんなTちゃん。絶対また来てや!」

 

まこさんもさゆりさんもまゆみさんも、入ってきたお客さんの対応をしはじめる。

もちろん私も。

 

お店を出て1人エレベーターの前で待っているTさん。

 

今だっ!!

 

サッと店を出てTさんに駆け寄る。

 

「Tさんっ!!なんで連絡くれないんですかっ!絶対くれるっていったやないですかっ!!」

「おおっ!ゆきえちゃん。ごめんごめん。ごめんやで~」

「ちょっと!絶対連絡くださいよ!!」

「わかった!わかったから!はよ店に戻りや~」

「絶対ですよーー!」

 

ふう。

 

あれ?

私…

結構なコトしてない?

なんであんな行動に出たんだろう?

ママでさえどうにもできないTさんに…

ミナミ中飲み歩いている有名人のTさんに…

 

いつの間にかそんな行動にでていた自分に驚きながら

また忙しくなってきた店内にもどる。

 

周年一日目が終わろうとしている時、

お店に一本のTELが入る。

 

ボーイさんがTELをとり、こう言った。

 

「ゆきえちゃーん!TEL入ってるよー」

 

え?

私?

誰だろう?

 

この後思いもよらない展開にーー

どうなっちゃうんだろうねー笑

つーづーくー