藤山家においでよ

藤山家ってこんなとこです。

私のコト㉘

みなさんおはよーございます!

 

昨日沼津より帰ってきましたゆっきぃでーす!

 

土曜日が結婚式だったのですがー…

 

前泊した金曜日の夜、そらさんまさかの発熱ーーー!!

39度7分…

ちーん…

 

結局そらさんとダンナちゃんはホテルのお部屋でずっと過ごすことに…

私だけ結婚式&披露宴に出席させて頂くという事態になってしまいましたー

 

綺麗なお洋服着るのも、結婚式に出るのもすごく楽しみにしていたそらさんは

身体が辛いのと悲しいのとで、さめざめ泣いておりました(;_;)

 

とっても良い結婚式&披露宴だったので、ダンナちゃんもそらさんも

一緒にいて欲しかったよーー

 

ほんとに…

人生いろんなコトがありますねぇ。

でもねぇ

そこが楽しいとこですよねぇー

 

さてさて。

続きいきましょー

 

宗右衛門町にあるラウンジ、『りお』に初出勤の日を迎えた小娘ゆっきぃ。

りおママは『クラブちゃうねんから、服装はそんなに気張らんでもええよ。

ゆきえちゃんの持っている服で、ワンピースとかちょっと綺麗目のもんでええよ。

ちょっとずつ服もそろえていったらええわ。』

と言ってくれていた。

その言葉に甘えて、私は自分の持っている服の中でも割と高めのワンピースを選んだ。

 

Ⅿさんが気を使って出勤前にお食事に誘ってくれていた。

初出勤がいわゆる“同伴出勤”になった方が幸先がいいだろうというⅯさんの心遣いだった。

 

“同伴出勤”

 

バーテンダーの時からよく聞いていた言葉。

お客さんと出勤前にお食事のお約束をし、その後一緒にお店に行ってもらうコト。

もちろんお客さんは気に入ったホステスさんとじゃなければ同伴出勤なんてしない。

同伴出勤の回数がホステスさんの人気のバロメーターの1つだとバーのママが教えてくれた。

 

私はⅯさんの心遣いで今日初めて“同伴出勤”なるものができる。

でも明日からは私の力で同伴出勤を増やしていかなければならない。

自分が“同伴出勤”できるコトが嬉しい反面、大きなプレッシャーを感じながら

宗右衛門町に到着した。

 

お食事の場所は素敵な割烹料理屋さん。

 

一枚板の綺麗なカウンターでⅯさんと乾杯をした。

 

「ゆきえ。ようきたなー。いよいよやなー!まさかバーを辞めるとは思ってなかったけどなぁ。でも、ゆきえがやる気になったなら俺は応援すんで!」

「ありがとうございます。まだなんにも出来ないですけど…ボチボチがんばります!」

「りおママについて少し勉強するつもりでやったらええわ。

ママのええとこだけ盗んで、あとはゆきえのやり方でやっていったらええわな。

なんか相談したいことあったら言うてや。俺にも責任があるからな。」

 

Ⅿさんは、私をこっちの世界に引きずりこんだという責任を感じていた。

でも私がこれからどうなっていくのかを楽しみにもしていたくれた。

 

Ⅿさんを失望させたくないなぁ…

 

私はⅯさんと話せば話すほどそう感じていた。

 

上品な、美しい美味しいお料理と美味しいお酒。

素敵な雰囲気の綺麗なお店。

 

男性が、こんなお店に「連れていきたい!」と思う女性にならなければいけないんだなぁ…

 

なりたい。

 

私はそんな女性になりたい。

 

その頃、いや、もっとずーーっと前から私は自分のコトを

“女性としての魅力が全くない”と感じていた。

容姿も中身も。

男性が、私を女性として扱う訳がないと思っていた。

 

コバ君やK氏からは女性として扱われた。

その前の彼からも女性として扱われた。

 

でもその自信の無さは全く変わらなかった。

コバ君もK氏もその前の彼も、珍しい稀有な人たちなんだと思っていた。

 

実際にホステスになったらどうなるか?

女性を全面に出さなければいけない職業。

これできっと明らかになる。

 

『りお』に着く。

緊張しながらドアを開けてⅯさんとお店に入る。

 

「ゆきえちゃん!よう来たなぁ。今日からよろしくなぁ。Ⅿちゃんもありがとうなぁ!」

「よろしくお願いします!」

 

お客さんはゼロ。

 

カウンターには待機中の女性が4人。

このお店の先輩ホステスさんだ。

 

ママが一人ずつ紹介してくれる。

 

まず、オープンからいるらしい一番先輩の女性。

「まゆみさん」。

年のころは30代後半。

濃い化粧。THE!ホステス!のようなスーツ。

けして美人ではないが、そこはかとない色気がある。

 

次に古い先輩の「さおりさん」。

年のころはまゆみさんと同じくらいの30代半ばから後半くらい。

細身の身体にあまりセンスの良くないスーツを着ている。

明るく面倒見の良さそうな印象。

 

次は昨日から入ったらしい先輩の

「まこさん」。

声が酒やけでガラガラ。

少し体格が良い感じだけど美人系。

お酒の席で盛り上げるのが上手そうだという印象。

 

次は一番若い「はるこさん」。

台湾からの留学生でまだ大学に通っている。

日本語が上手。けして美人ではないが可愛らしい愛嬌がある。

 

私はこれからこの先輩達と働くんだ。

いろいろ教えてもらわなければ!

 

「何にもしらないのでぜひいろいろ教えてください!

よろしくお願いします!!」

 

先輩ホステスの方たちはみんなにこやかに迎えてくれた。

「わからないコトがあったら遠慮なく聞いてや!よろしくなぁ~」

 

Ⅿさんと先輩ホステスさんとみんなで水割りで乾杯する。

 

「もうすぐ周年やからな。みんな気合いいれてくれなあかんで!

私もがんばらなな!」

 

ママのためにも私ができるコトを一生懸命やろう!

ママのお手伝いが少しでも出来るように勉強しよう!

 

その日は数人の常連さんがお店にやってきた。

ママはそのお客さん全員の席に私をつけ、紹介してくれた。

 

「今日から入ったゆきえちゃん!可愛いやろぉ~?

この世界のコトなんも知らん子ぉやから、優しくしたってやぁ~」

「よろしくおねがいします!!」

 

ママや先輩たちに言われるままに水割りを作ったり、

わからない話しににこやかに相槌をうったりしながら

わけもわからないうちに初日の勤務は終了した。

 

クタクタだった。

でも心地よい疲労感。

 

ママも先輩たちもみんな優しいし、お客さんも優しかった。

 

わからないけど…

まだ全然わからないけど、なんだかやっていけそうな気がする。

 

家に帰り、1人でビールを飲む。

 

あれ?

 

そういえば…

 

毎日やっていた“食べ吐き”をしていない。

コバ君が出て行った昨日からしていない。

あんなに毎日毎日何度もしていたのに…

 

どうしてだろう?

もう治ったのかな…?

 

新しい職場の少しの手ごたえと“食べ吐き”をしていない事実。

なんだか前途洋々な気がしていた。

 

この後これからもっとたいへんな苦悩が待っているとは

微塵も思わなかった。

 

さぁ!

夜の世界のデビューを果たした小娘ゆっきぃ。

 

どうなっていくのか?!

 

つーづーくー