藤山家においでよ

横浜のパワースポットと化した藤山家。施術、お料理、お話し会などを通じて『幸せに生きる』を実験、研究しています。

私のコト 79

暑いっすねー。

 

やっと“夏!”だ!!

 

この暑い中、私は自叙伝を書くのです。

 

つづき行きます!

 

前回はこちら↓

私のコト 78 - 藤山家においでよ

 

 

Tさんから「明日クラブLのママに紹介する」と言われ、若干怖気づく小娘ゆっきぃ。

ミナミで一番大きい、しかも老舗クラブ。そのオーナーママがどんな人なのか?

自分をどう評価するのか?今日の夜にはその時間がやってくる。

 

 

目が覚めたらお昼だった。

お布団の中にTさんはもういない。

 

「コーヒー屋さん行ったのかな…」

 

独り言を言いながらボーっと起きる。

その時ふいにTELが鳴った。

 

着信の相手は『木田さん』だった。

 

ドキッとしながらTELに出る。

 

「おぉー…」

 

なんとも言えない声。

 

「あ…おはようございます。」

 

ドキドキしながらやっと言えた言葉。

 

「…なんで帰ったんや?」

 

ちょっと拗ねた声。

可愛すぎる。

 

「ふふ。だって寝ちゃったから。」

 

「……。なんで帰んねん…ブツブツ。」

 

木田さんが拗ねてる。

拗ねてブツブツ言ってることがなんだかとても嬉しい。

 

「んふふふ。怒ってるん?」

「怒ってるわ。帰らんでもええやろぉ…」

「寝ちゃったのはそっちですよねぇ?」

「起こしたらええやかんかぁ。」

「起こせませんよ。」

「なんでやー!」

 

あれ?

なんか前より普通に木田さんと話せてる。

そして私が帰ってしまったことを素直に残念がってくれている。

 

う…嬉しすぎる…

 

「ゆきえはアホや。アホー!」

「あはははは!アホはそっちやないですかー!」

「なんで俺がアホやねん!」

「あはははは!」

 

「……ゆきえ…」

 

ん?

急に真剣な声。

 

「え?どうしたんですか?何?」

「…アホ……なんでもないわ。」

「え?なに?気になるやん!」

「…アホ……帰りやがって。」

「…ごめんなさい…」

「……会いたいなぁ…」

 

え?え?え?え?

えーーーーーーー?!

 

会いたい?私に?会いたいって言った?

え?え?え?え?え?

きゃーーーーーー!!!

 

ドキドキドキドキ…

木田さんが私に会いたいって言った!

木田さんが私に会いたいって言った!

木田さんが私に会いたいって言ったーーーーー!!

 

私はこの時天にも昇るような気持だった。

 

「へ?ほんまですか?!ほんま?ほんまに?」

「…うるさい…アホ…」

 

その後何をしゃべったのか記憶にない。

ただただ嬉しすぎて舞い上がっていた。

 

「…じゃあな。またTELするわ。」

「はい!!また連絡ください!」

「…ゆきえ…」

「はい?」

「…浮気すんなよ。」

「え?え?え?」

「だから!…浮気…すんなよ。」

「はいっ!!!」

「じゃあな。」

 

 

木田さんが『浮気すんなよ!』って言った!

何?

まさかの独占欲?

木田さんが?

 

まーじーでうーれーしすーぎーーーー!!

 

「え?何?今の電話なに?どういうこと?何?どうなっちゃった?」

 

気持ちが昂り、一人でニヤニヤしながら部屋をうろつきまわる。

 

『浮気すんなよ』の言葉に元気よく『はい!!』と応える私。

お前、昨日誰とSEXしてるんだよ。

でも今はそんなのどうでもいい!

 

…いや、どうでもよくないだろ。

 

その時ガチャガチャと部屋の鍵が開く音がした。

 

ハッとして、どうにもとまらないにやけ顔をなんとか元に戻す。

 

「ゆっきえさーん♪起きたん?」

 

上機嫌のTさんが帰ってきた。

 

「うん。おはよう!コーヒー屋さん行ってたん?」

「うん♪そろそろゆきえさんが起きる時間やと思って帰ってきたんやー♪」

 

はぁ。

ナイスタイミング。

木田さんとのTELの最中じゃなくてよかった。

 

「今夜、由紀を連れていくやろ?」

「うん。」

 

由紀とはクラブLのオーナーママのことだ。

Tさんは古くからの付き合いらしく、いつも『由紀』と名前で呼んでいる。

 

「由紀はミナミでも有名なママやからなぁ。今日りおの店に連れて行ったら絶対りおはびっくりするぞぉ~!」

 

Tさんはいたずら坊主のような笑顔でそう言った。

 

「りおママは由紀ママとは面識があるん?」

「おー。りおも昔は割と売れっ子のホステスやったからな。何度かは一緒になってるんやないかなぁ?クラブLにお客さん迎えにいったりとかあったやろうし。

りおはもちろん由紀ママのこと知ってるしな。由紀もりおのこと知ってるやろなぁ。」

 

お店の“ママ”には二種類ある。

誰かに雇われてママをやっている『雇われママ』と

自分でお店を開いている(経営者である)『オーナーママ』だ。

後ろにパトロンがいることがほぼだけど、経営を自分でしているママは

みんなオーナーママだ。

 

りおママも由紀ママもどちらもオーナーママだ。

 

でも…

 

規模も金額も何もかもが違いすぎる。

きっとりおママは由紀ママに頭が上がらないだろう。

 

「あれ?そういえば…私、りおママにお店辞めるなんて一言も言ってないし、

ていうか、まだそんなつもりなかったし…

今日由紀ママをお店に連れてくるって…

どうするん?」

「大丈夫大丈夫!前からりおに由紀ママ一回連れてきてって言われてたんや。

由紀が一度でもお店に来たらハクがつくからなぁ。お客さんにも自慢できるんや。」

 

由紀ママが一度でもお店に来たらハクがつく?

そんなに有名なすごい人なん?

 

「へー…そんなにすごい人なんやなぁ…」

「大丈夫大丈夫!ゆきえさんなら大丈夫やって!俺もついてるんやし!わはははは!」

 

Tさんはずっと嬉しそうだ。

自分の力をやっと誇示できる!と意気込んでるのがよくわかる。

 

そうだった。

すっかり忘れていたけど、Tさんはミナミのホステスさんたちから結構狙われるくらい

みんなが味方につけておきたい男性だった。

どこにでもだいたい顔がきく。

どこのママもだいたい知っている。

そんな人だった。

 

「緊張するわぁ…」

「大丈夫大丈夫!」

 

そんなやりとりを何度もした。

 

同伴の食事をしながらも

 

「緊張して食べられへん。」

「大丈夫大丈夫!わははは!」

 

お店に行く時も

 

「もうお店行きたくない。」

「大丈夫!ゆきえさんらしくないで!」

 

そんなこんなでお店に到着。

 

「おー!りお!相変わらずしけた店やなぁ!わはははは!」

「なんやのTちゃん!久しぶりに来たと思ったらなんてこと言うねん!」

 

相変わらずの二人のやりとり。

私はひきつった笑顔でそれを見守る。

 

「りお!今日はこれから由紀を連れてくるからな!」

 

突然そう言われてりおママはびっくりした顔をする。

 

「え?!由紀ママ?!今日?!なんやの突然!もっとはよ言うてやぁ~!!」

「なんでや?!前からはよ連れてきてって何度も言うてたやないか!」

「そやけど…そない急に言われても…」

「なんや?!ええやろ?席にはゆきえさん着けてや!」

「そりゃゆきえちゃんを着けるわ。Tちゃんのお気に入りなんやから。私も着いていいんやろ?」

「お前が着かないでどうするんや。おかしな奴やなぁ。わははは!」

 

私はずっとひきつった顔で座っていた。

りおママがひるんでいる。

りおママがひるむ相手なのだ。

 

「じゃ、ゆきえさん。由紀を迎えに行ってくるからな。」

 

小声でTさんが言う。

 

「う、うん。わかった。」

 

「じゃりお!由紀迎えに行くわ!すぐ戻るから!」

「わかったわぁ。待ってるわ。」

 

Tさんがお店から出て行った。

すぐにりおママが私の隣にきてこう言った。

 

「由紀ママは絶対に敵にまわしちゃいけない人やで。ミナミでやっていくなら

あの人は味方にしておいた方がええ。“こっち”のバックもたくさんついてる人やからなぁ。」

 

りおママは自分のほっぺに人差し指でキズを付ける仕草をした。

 

 

さあ!

由紀ママはどんな人なのか?

どんな反応されるのか?

 

つーづーくー!

 

 

 

 

私の顔

先日、菊名にあるごちゃまぜ家にRちゃんに誘われて行ってきた。

 

『ごちゃまぜの家』とは、私が好きな坂爪さんが手に入れてみんな?に開放している素敵な古民家?だ。

 

坂爪さんのブログ↓

ibaya.hatenablog.com

 

Rちゃんは可愛い。

可愛いRちゃんから「ごちゃまぜの家で一緒にお料理しませんかぁ?」と誘われた。

 

そして「もうすぐお誕生日なのでホールケーキが食べたい!」

「みんなでデコレーションとかしたら盛り上がりそう!」

「たこ焼きなんか楽しそうじゃありません?」

「あ、たこ焼き器ないかもー」

と、いろんなことを言ってきた。

 

お料理を一緒にしませんか?→ホールケーキ食べたい→みんなでケーキのデコレーションしたい!→たこ焼きもやりたい→たこ焼き器があるかはしらない→…どうしましょ?

 

…このままじゃ話が一向に進まない気がする…と私は勝手に感じる。

(あくまでも私が勝手に感じたのです。性サガです。)

 

気付くと私はこう応えていた。

 

「ホールケーキのスポンジは焼いていくから、ケーキデコレーション用のものを用意してくれる?」

「あ!じゃあたこ焼き器持っていくよ!」

「粉類とタコは持っていくからRちゃんはほかのトッピング用意して!」

 

てことで私は自分のお誕生日の日にケーキのスポンジを焼いていたのだ。

 

この記事ね↓

最高の誕生日。 - 藤山家においでよ

 

結局当日はものすごい荷物になった。

 

「Rちゃんはすごいなぁ…これやりたい!って言っただけなのにかなっちゃうやんかー」

とブツブツ言いながら準備をしてごちゃまぜの家に向かう。

 

前日のケーキ作り。↓

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ごちゃまぜの家の様子↓

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たこ焼きもケーキデコも成功だった。

美味しかったし、みんな楽しそうだった。

Rちゃんがとても嬉しそうでとても良かった。

 

そしてそら先生もすこぶる楽しそうだった。

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あの!有名な!坂爪圭吾さんをおもちゃに遊びまくるそらさんと子供たち!!

 

もはや世界中に『会いたい!』と渇望する方たちがたくさんいる坂爪圭吾さんをおもちゃに!!笑

なんだかこの様子がウケたので写真をバシバシ撮った。

 

「圭吾さん笑おもちゃにされててウケるんですけど笑すいませんねぇ(*‘∀‘)」

と私。

「いいんです!僕なんてこんなもんです!というか、そらさんに癒されてます!!」

と、坂爪さん。

 

優しい方です。

 

 

そして私はこのごちゃまぜの家で初体験をする。

 

この日初めてお会いした茜さんという素敵な方に…

 

なんと!なんと!なんとーーー!!

 

人生で初!の似顔絵を描いて頂いちゃったんです!!

 

しかも茜さんの方から「キミも描かれてみないかえ?」と言って頂いて!です!

 

「あっちむいて普通にしゃべってていいから。」と茜さん。

「はーい」と言って、女性陣とはなしまくる。

時間にして10分~15分?くらい?

 

「できた!」

 

茜氏の声。

 

うえー!私の顔って?

私の顔ってどんなんなん?

ワクワクードキドキー

 

じゃん!!!

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どう?どう?どう?

 

なんかさー

 

すごくない??

 

へー…

私の顔って…

こんな感じなんだーー!!

 

みんなが「うわ!すごーい!ゆっきぃさんの優しさとか色っぽさとかもすごくでてるー!」なんて嬉しいコト言ってくれたりするわけですよ。あーた。

 

茜氏は私にこの絵と同じ角度の顔をしてくれと言い、この絵と共に写真を撮った。

その際こんなことを言ってくれた。

 

「うーん…やっぱり実物のがいいんだよなぁ…なんか、久々に創作意欲が湧いたんだよね!あーもうちょっと書き足したい!なんか違うんだよなぁ…」

 

ブツブツと言いながらすこし書き足す茜氏。

 

そして再度写真を撮る。

 

「ゆっきぃさん!ゆっきぃさんのこの横顔は彫刻にしたいくらいだよ!いい顔してるわぁ!」

 

なんと!!

 

「えー!マジで?!それはなんだか嬉しいわぁ。」

 

素直にほんとに嬉しかった。

 

茜氏は優しいのでもちろんお世辞もはいってると思う。

でも、そうだとしてもなんだかとても嬉しかった。

 

大切に家に持って帰り、亮一さんに見せる。

 

「見て!これ私だって!!すごくない?!」

「うおっ!!なにこれ?!すごいじゃん!!ちょーうまい!!」

 

びっくりする亮一さん。

 

「どう?似てる?私ってこんな感じなの?自分じゃわかんないんだよね。」

 

自分じゃ自分の顔はどんなだかわからない。

未だに私は自分がどんな顔をしてるのか全くわからない。

 

「うーん…すごくうまい絵だけど…あれはゆっきぃじゃないなぁ。」

 

ほー。

亮一さんからみたらそうなのか。

ほー。

 

「そうなんだねぇ。りょーちゃんからみた私はあんな感じじゃないんだねぇ。」

 

その時。

亮一さんがすごいことを言った。

 

「んー…なんかさ、ゆっきぃの顔って…」

 

「変わった顔だよね!!」

 

はい?

え?

今なんとおっしゃいました??

 

「え?変わった…顔…ですか?」

 

「うん!変わった顔してるよ!」

 

元気よく言い放ったな。こいつ。

 

あまりにも思いもよらないことを言われたので、おかしくなってきてしまい

ワタクシ大笑い。

 

「あははははは!ちょっとちょっと!よくわからないので説明をお願いします!ww」

 

「うーん…なんていうか、うまく言えないんだけど、ゆっきぃの顔を書こうとするじゃん?そうすると、なんというか…この目の大きさだったらまぁ鼻はこのラインで書くよねぇ、口はだいたいこんなくらいの位置にくるじゃんねーとかのセオリーがまるで通用しないような…うーん…そんな感じ?」

 

「え?それは普通じゃないっていうこと?私の顔は普通じゃないって?こと?www」

「そりゃそーでしょ!『変わった顔』だって言ってるんだから!ww」

「え?変?ってこと?変な顔ってこと?あはははは!」

「変?っていうか…うーん。『変な顔』じゃなくて『変わった顔』ってこと。あははは!」

「ちょっとまだよくわからないんですがー」

「えーと…誤解を恐れずに言うと…ていうか全く恐れてないけどww

ゆっきぃのこの顔を見て『綺麗』とかいう言葉でまとめちゃう人も中にはいると思うのね。でもさ、『綺麗』とかじゃないんだよー。『綺麗』とかの言葉でごまかすんじゃねーよ!みたいな顔。」

 

うーんと…

なんか引っかかるぞ。笑

 

「え?ちょっと待って。私の顔は『綺麗』ではない!ってことを言ってる?ぶはははは!」

「うん。そーだね。あははは!

ていうかさーうまく言えないなー。あ!なんか、アート!な感じ?デザインが変わってるって感じ?え?次のラインこうくる?えーー?!みたいな感じ?予測がつかないって感じ?」

 

うーん…

そうなのか…

 

「あんまり見たことない顔ってこと?」

「そうそう!だから『変わった顔』って言ってるのー!ww」

 

…だそうだ。

 

私…『変わった顔』なんだ…

 

「あのさ…全然褒めてないよね?」

「うん!褒めてないよ!ほんとのコト言っただけだよ!」

「ぶはははははは!」

 

それからというもの、私は鏡をマジマジと見るようになった。

 

私のこの顔って変わってるんだーって。

 

私に会ったことある方たち。

そう思います?

 

「あー!そう言われればそうそう!」

って思った方います?

 

全く褒められてないし、むしろ『綺麗じゃない』なんて言われてるんですがね…

 

似顔絵を描いて頂いたことも、茜氏に『創作意欲がわいた』って言われたことも、亮一さんに『変わった顔』って言われたことも、なんかすごーーーく嬉しかったのです。

 

私の顔は変わった顔です。

いや、そうらしいです。

 

自分で自分の顔を日常は見られないけど、なんだかこの『変わった顔』でよかったなぁと思えるのです。

 

なんでだろうなぁ…

 

 

そうそう。

 

この絵を描いてくださった茜氏はほんとに素敵な方です。

坂爪さんの近く?で活動をしている『TPD48(鉄砲玉48)』のメンバーの一人です。

「会いたいです!」と声をかけたら会える!かも?ですよ!

(『TPD48』とはお願いごとをしたらすぐに鉄砲玉のような速さ?でかけつけてくれて、無償?!で助けて下さる方々です!詳しくは坂爪さんのブログでどうぞ!)

 

ではまた!!

 

私のコト 78

みなさんまたまたお久しぶりです!

 

そら先生が絶賛夏休み中で中々更新できませんでしたー

 

今日からまた元気に幼稚園に行きました!(本チャンの幼稚園はまだ夏休み。預かり保育に行っております!)

 

さて。

 

続きいきましょー!!

 

前回はこちら↓

私のコト 77 - 藤山家においでよ

 

 

木田さんがホテルで熟睡してしまい、泣く泣くSEXなしで一人帰路につく小娘ゆっきぃ。

帰ればTさんが疑って待っている。

どんな時間になるか。

 

 

タクシーがマンションの前に着く。

 

はぁ…

 

溜息を何度もつきながらエレベーターに乗る。

 

はぁ…

 

もう一度溜息をつき、部屋の鍵を開ける。

 

「ただいま…」

 

布団の中から顔を出して煙草を吸っているTさんがこちらを見る。

 

「おかえり。ゆきえさん。」

 

暗い声だけど顔は笑っている。

寂しそうな笑顔。

 

「遅くなってごめんね。ちょっとシャワー浴びてくる。」

 

「…あやまらんでええねんで。浴びといで。」

 

とても寂しそうに私を見ながら優しい声で言う。

 

シャワーを浴びながら「この後どうしようかなぁ…」と呟く。

 

シャワーから出ると、Tさんはちゃんと座って私を待っていた。

 

「眠いやろ?待たせてごめんやで。」

「あやまらんでええって。勝手に待ってるんやから。」

 

……

 

二人で黙り込む。

 

めずらしくTさんが何も言ってこない。

どうしたんだろう。

私は何を言えばいいのか。

 

「はぁ……ゆきえさん…ほんまのコト言ってや?…」

「…うん…」

 

やっとTさんが口を開いた。

ほんとのコト?言う?言えるの?

 

「どこにおったん?」

 

ドキッ!!

 

どうする?

ここでほんとのことを言ったらこの後どうなる?

Tさんと今離れていいの?

このお部屋は?出て行かなきゃならなくなる?

クラブで働く話は?

 

どうする?どうする?

 

「…だから…」

 

私。どうする?

 

 

「さっきタクシーの中で言うたやろ?アフターもう一軒行ってたんやで。

地下のお店で電波悪かったのと、私が焦ってて連絡入れるの忘れただけやで。」

 

 

 

ものすごく流暢に嘘が口から出た。

私はまだまだTさんを利用しようと思っていたようだ。

自分のことなのにすごく他人事に感じる。

 

「…ほんま?」

「うん。ほんまやで。」

「…じゃあ…どこのお店に誰と行ってたんや?」

 

Tさんはすごく疑っていた。

正直すごくめんどくさい。

なのに私は何故だか嘘を嘘で塗り固める。

 

「お店の名前は忘れちゃった。お客さんはYさんだよ。Tさんも会ったことあるでしょ?」

「Y?あぁ…あいつか…今日お店に来てたのか?」

 

Tさんは明日にでもりおママに確認の連絡を入れるかもしれない。

それぐらいはすぐにやる人だ。

 

「来てなかったけど一緒に飲もうって連絡があったんよ。」

「…そうか…」

 

まだTさんの雰囲気は暗いままだ。

 

「まだ疑うん?じゃあ私どうすればいい?」

 

嘘をつきまくってるくせによく言うわ。

 

「…ごめん…」

 

へ?

急にごめん?

 

「なんでごめん?なんでTさんがあやまるん?」

 

「…ゆきえさんのことが好きすぎて…やっぱり怖いんや。失うのが怖いだけなんや。

疑ってしまったごめんやで。うぅ…うぅ…」

 

…泣き始めたでこいつ。

 

「ごめんなぁ。心配かけてごめんやで。泣かんといて。」

 

泣き始めたTさんを目の前に、益々サーッと気持ちが引いていくのを感じる。

 

「うぅ…うぅ…ゆきえさん…うぅっ…怖いんやぁ…」

 

泣き続けるTさん。

それを見てどんどん気持ちが冷めていく私。

 

(すげー泣いてる…引くわぁ…)

 

↑これが私の本音。

 

「Tさん。もう泣かんといて。ちゃんと私いるやんか。いなくなんないから。ね?」

 

泣いているTさんをみるのが嫌すぎてなだめる。

 

(早く泣き止んで寝ようやぁ。めんどくさいわぁ。)

↑本音。

 

「ほんまやで!いなくならんといてや!ゆきえさぁん!うぅ…」

 

抱きついてくるTさんの頭を抱えヨシヨシする私。

 

「大丈夫。いなくならんて。な?もう寝よ!一緒に寝よ!」

「うん…うん…」

 

なんとかTさんをなだめ布団に入る。

 

まだべそをかいているTさんは私の服を脱がし始めた。

 

「え?Tさん?」

「今日はゆきえさんを抱かないと安心できひん。」

 

Tさんはもくもくと私の服を脱がす。

拒みたいけど拒むとまためんどくさいことになる。

 

(はぁ…。ヤリたくない…。抱かせたくない…。でも仕方ない…。)

↑本音。

 

私はまたしたくないSEXをする。

抱かれたくない人に抱かれる。

早く終われーと思いながら。

 

まったく気持ちよくない、まったく心が喜ばない(むしろ心が辛い)SEXを終え、

やっと眠りにつこうとしたその時。

 

「ゆきえさん。明日クラブLのママをりおの店に連れていくわ。

ゆきえさんに会ってもらおうと思う。」

 

Tさんはそう言った。

 

「え?クラブLのママ?なんで?え?」

 

クラブLはミナミの中でも老舗中の老舗だ。

知らない人はいないっていうくらい大きな老舗高級クラブだ。

Tさんはそこのクラブの昔からの常連で今もよく行っている。

オーナーママとは古くからの付き合いで、よく食事もしている仲だ。

 

そんなすごいクラブのオーナーママを明日連れてくると急に言い出した。

 

「前からクラブに紹介するって言ってたやろ?ゆきえさんならクラブに行けるって。

もうりおの店はええやろ。もう十分やろ?あかんか?」

 

「ううん。あかんくないわ。嬉しいで。でも…大丈夫かなぁ…。私で…」

 

いざ目の前にそんな話がくると怖気づく。

高級クラブで働いてみたい!が私の望みだったはずなのに。

 

「大丈夫やって!ゆきえさん、明日同伴入ってる?」

「うーんと…いまんとこ入ってない。」

「じゃ、一旦同伴してお店に行こう。そんで一回俺だけ抜けて大ママ連れてくるから。な?」

「うん…わかった…」

「とりあえず寝よう。おやすみ。明日な。」

「うん…。おやすみ。」

 

 

急展開。

明日私はちょー有名な高級クラブの大ママと対面する。

私で通用するのか?

そしてどんな方なのか?

 

これからどうなっていくのか…?

 

いろんな思いがぐるぐると浮かぶ

そのうちそんなぐるぐるが嫌になった。

 

もうどうにでもなれ!

一度は死を覚悟したんだ!

生きてるだけで儲けもんだ!

飛び込んでいってやる!

 

そんなことを胸で呟き眠りについた。

 

つーづーくー

 

 

 

 

最高の誕生日。

朝起きると、先に起きていた亮一さんの後ろ姿がキッチンから見える。

食洗器に入っている食器を片づけてくれている。

 

「りょーちゃんおはよう~」

 

キッチンに行って朝の挨拶をする。

 

「あ!ゆっきぃおはよう。」

 

亮一さんがこちらを振り返る。

私はすかさずチューをする。

(毎朝必ずする!嫌がられてもする!笑)

 

「ゆっきぃ、お誕生日おめでとう!愛してる!」

 

うむ。

昨日「ちゃんと愛してるって言わないとダメなんだよ!」と言っておいた甲斐があった。

ちゃんと私に言われたとうりに言ってくれた。

 

「ありがとう♡すんごく嬉しい!」

 

シャワーを浴びてお部屋に戻る。

 

床にペタンと座る。

 

と、二匹のかわいこちゃんたちがワラワラと私の周りに近づいてくる。

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この子たち。

7月の頭くらいから家族が増えた。

 

ゴロゴロと喉を鳴らしながら膝の上に乗っかってくる。

手にスリスリとすり寄ってくる。

私の周りから離れない。

 

なんと可愛いんだ!と悶絶していると、

今度は大きなかわいこちゃんが私の横にペタッとくっつきにくる。

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このあまりにもキキのコスプレが似合いすぎるこやつだ。

 

「なんでこんなにママにくっつくのぉ~?」

笑いながら聞くと、こやつはこう答えた。

 

「だってー、ママのことが好きすぎるからくっつきたくなるんだもーん!」

 

…うむ。降参だ。

 

朝起きると最愛の人から『愛してる』と言われ(ほんとは言わせた笑)、

床にペタンと座るとかわいこちゃんたちがワラワラ寄ってきてくれて、

最愛の娘に『大好きでくっつきたくなる』と言われる。

 

すごい誕生日だ。

 

まだまだすごいことは続く。

 

お昼?朝ごはん?に亮一さんがナポリタンを作ってくれて

その後一時間以上整体の施術をしてくれた。

 

亮一さんがそらさんをスイミングに連れて行ってくれて、

私はブログを書いている。(←今ここ)

 

先ほど私はケーキのスポンジ生地を焼いていた。

明日菊名にある『ごちゃまぜの家』に持っていくためだ。

 

自分のお誕生日に明日もっていくためのケーキのスポンジ生地をせっせと作る。

 

なんだかよくわからないけどすごくいい感じだ。

 

これから亮一さんとそら先生が帰ってきたらスーパー銭湯にみんなで行く。

 

夜ごはんのことは何も決めていない。

 

最高な日だ。

こんなに幸せな誕生日は初めてだ。

 

亮一さんとそら先生が帰ってきたらもう一度ちゃんと言おう。

 

「ありがとう」って。

 

みなさんにも。

 

読んでくれてありがとう。

 

 

私が“ゆるむ”とどうなるか。

自叙伝の続きが書けたことを一人ひっそりと喜んでいる。

 

私、続きなんて書けるのかなー。なんて思いながらキーボードを叩きはじめた。

ら。

 

やっぱり面白い!書くの面白い!って感じられて嬉しかったのです。

あーよかった。

 

 

気付いたら旅のことを全然書いていない。

ブログがストップしたことについても書いていない。

 

旅ってこれね。↓

高知県までの道のりで誰に会えるかな?誰にも会えないかな?それも面白いんじゃないかなぁツアー開催のお知らせ - 藤山家においでよ

 

この旅の初日に記事をアップしたあと、パッタリとブログが止まる。

 

そりゃ『どーした?!』ってなるよね。

 

 

旅については…えーと…

 

結論としては最高でした!!

 

最高に面白い旅でした。

 

お会いした方たちも素敵な方ばかりだったし、行った土地もほんとに良かった。

みなさんほんとに親切で優しくて…

 

亮一さんもそら先生も最高でした。(すばらしいパフォーマンスでした!)

 

ま、旅のことはまた細かく書きたくなるだろうからぼちぼち。

 

旅の途中?始まる前?からなんだかすこーし自分の様子がおかしいことに気付いていた

ワタクシ。

『なぁーんかちょっと調子がおかしいんだよねぇ。』と亮一さんにはポツポツと呟いておりました。

 

どんな感じかというと

・寝起きがすこぶる悪い。

・ずーっと頭が冴えない。

・えいっ!」と気合いを入れなきゃ動けない。

・一日のうち何回か視点が合わなくなる。

・気を抜くと身体の力がどんどん抜けていく。

まぁそんな感じ。

 

こんな感じの状態が旅行中にもあったのですが、そこは旅のパワー&旅のテンションでごまかせていました。

 

でーすーがー

 

帰ってきたらもー大変。

 

まっっったく身体が動かなくなったんです。

これほんと。

 

ブログどころかほぼ全てがストップ。

 

家事もそら先生のお世話も亮一さんのお世話?も

ほんっとに「はぁ…はぁ…」「ぜぇ…ぜぇ…」と息を切らせながらやる感じ。

 

ブログも書きたいのに書けない。

家事もやらなきゃなのに(ほんとはやらなくてもいい)できない。

そら先生のお世話もちゃんとしたいのに(ちゃんとってなんだよ)できない。

亮一さんのお世話?もしたいのに(しないと嫌われちゃうって思ってる)できない。

 

これが日に日に重く強くなっていったんです。

 

亮一さんに泣きながら言いました。

 

「なんにも出来ないぃ~!動けないんだよぉ~!何にもしない私だと嫌いになるでしょー?!うわーん!!」

 

ほー…

私の“これ”はほんとに根深いんだな…

このやりとり、何回やってんだよ。私。

 

「ゆっきぃ、あのさ、○○が原因でそういう状態になってるんじゃなのかな?」

 

亮一さんは「嫌いになんかならないよ」という私が期待していた優しい言葉は一切言ってくれず笑、そう言いました。

 

「あーー!!○○!!んー…そう…かなぁ…」

 

私は最初『○○でこんな風になるかなぁ…』と亮一さんの意見を受け入れませんでした。

 

でもね、よーく感じてみて、もう一度○○について書いてある本を読み返してみたんです。

 

そーしたら!!

症状どんぴしゃ!!

真面目かっ?!っていうくらいその本にかいてあるとーりの症状でした。

 

その○○とは…

 

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こちらです。

 

見れました?

 

『ゆるんだひとからうまくいく』

 

このCDを旅行前から聞き始めていたのです。

もっと詳しく言うと、この本を読んで『これだっ!』と思った亮一さんは植原先生の

この『ルン・ル』を直接受けに行っていたのです。

 

家庭に一人でも直接『ルン・ル』を受けている人がいると効果はものすごいことになるそうなんです。

 

旅行前からちょくちょくこのCDを聞きはじめ、帰ってきてから全く身体が動かなくなり、身体が動かないから何にもできなくなり、何にもできないからこのCDを聞くぐらいしかできない、だから何度も聞く、そしてまたさらに身体が動かなくなる…のループに入っていった。って感じ?

身体が動かなくなった原因がこれだとは気づいてないですから。

 

 このCDを聞いているとまず泣けるんです。

何故かおいおいと涙がでてくる。

もう止まらないぐらい。

 

もう悲しくて悲しくて仕方がない。

 

そしてその後もんのすごい怒りが湧いてくる。

もう心の奥底からどんどん湧いてくる。

 

過去の思い出がドワーッと思い出される。

 

悲しみとともにドワーッと思い出される過去の思い出の中に

天さんの思い出が出てきたんです。

普段?ていうかずーっと天さんとの思い出に“悲しみ”なんて皆無だったから

おかしいなーって思ってたんだ。

で、次にきたのがもんのすごい怒りだったからよーく見てみたら…

 

私がこの時感じた悲しみと怒りを表す言葉はこれでした。

 

『なんで私ばっかりこんな目にあわなきゃいけないの!!!』

 

気付いたら「なんで私ばっかり!」「なんで私ばっかり…」て声に出して泣いてたりしてました。

 

もう自分でびっくり。

 

うわぁ…

私ってそんなこと感じてたんだぁ…って。

 

次に来たのが父親のこと。

 

『おっまえはほんっとにだらしがないなっ!!』

と過去の思い出の中で何度も何度も言う父親

 

胸がきゅっと縮んで苦しくなる。

悲しくて悲しくてまた涙が出る。

そしてまたそのあとにもんのすごい怒り。

 

『だらしがない私だっていいじゃん!!お父さんだってだらしないじゃん!!

だらしない私だって愛してよ!!わかってよ!!』

 

 これまたびっくり。

 

私の父親は絶対に『だらしがない私』のことも愛してくれているのを知っているのに。

『だらしがない私』に✖をつけていたのは紛れもない“私自身”だった。

 

 

“悲しみ”ともんのすごい“怒り”。

 

これはセットだ。

 

これを植原先生とひすいこたろうさんはこの本でこう言っている。

 

ひすい ゆるむために、呼吸と、あとは何かありますか?

    例えば、笑うといいとか?

植原  一番いいのは「怒り」です。

ひすい え?!「怒り」ですか?

植原  「怒りは悪」。それが一般的な見解ですよね。でも、私は「許せ」なんて大嫌い。(笑)許すなんて、何それ。許すというのは神しかできません。人間ができるわざじゃない。でも人気があって不思議だなと思います。

「怒りはダメだ」という人は、怒りの持って生き方をなんで伝えてあげないんだろうかと思います。怒りの発散の仕方を教えてくれない。怒りを抑えている力がゆるめば、自然に湧きあがってくるんだから、それに任せておけばいいんです。

ひすい 怒りでどう解放を起こすか、もうちょっと具体的に教えていただけませんか?

植原 怒りをいかに燃え上がらせるか。不動明王をみてごらんなさい。全身で怒っていますね。人間もああなればいいんですよ。

ひすい 全身で怒ったときに、その後解放がくるんですか?

植原 解放感はないです。絶望感というか、本当に悲しくなりますね。「こんなわたしなんかが生きていていいの?」とか、「なんの価値もないよ」となります。

でも、その後、なんかしらないけど気分がフッと変わるんですよ。そしてアレッと自然に笑いだしちゃうんです。そうすると、なんであんなに怒ってたんだろう。なんで悲しんでいたんだろう、とバカらしくなります。

ひすい 怒ったときは、余分な力を解き放つ絶好のチャンスなんですね。

植原 そうですよ。

 

 余分な力を解き放つと、その人本来の潜在能力が開花する。

 

この本にそう書いてある。

 

今回わたしは、悲しみともんのすごい怒りとともに、体がゆるゆるになってしまった。

全身の関節がゆるゆるにゆるんでしまって、ほんとに起き上がることも困難になってしまったのだ。

 私がどれだけ余分な力を入れて生きているのか?生きてきたのか?を証明したようなもんだ。

 

この“ゆるゆるになってしまって動けない”状態と“泣けて泣けて仕方ない”状態と“人生にはなんの意味も価値もない”という逃げ場のないものすごい虚しさの状態がかなり続いたので、こりゃ永遠にこのままなのだろうか?と思っていた。

 

が、そうでもなかった。

 

もーこういう状態になっちゃんたんだからしょうがない!亮一さんにも気持ちを素直に伝えつつ(役立たずの私だと嫌われちゃうと思っていて怖いんだー!!とかね。)、

開き直ってただただゴロゴロだらだらしていたら…

 

あれ?

私ってこうやって何にもしてない自分を心から許したのって初めてじゃない?

あれ?

何にもしてなくても生活できてる?

あれ?

亮一さんは私を嫌わないぞ?

あれ?

そら先生も相変わらず『ママ大好きー!』とおっしゃってるぞ?

あれ?あれ?あれ?

 

もしかして…

 

私ってもんのすごい存在なんじゃねーの?

 

ありゃーー!!

 

と気付いちゃったのです。

 

私って実はいるだけですごいんじゃね?ってことに気付くと、

私以外のみーんなもいるだけですごいんだってことに気付く。

 

自己否定をしている人や言い訳している人に出会うと『てめーふざけんなよー!お前はそんなもんじゃねーだろ?!いい加減起きろよー』ってなる。

 

ゆるゆるでどろどろでゴロゴロでめそめそでぐちゃぐちゃで…だった2か月?程?はもんのすごく辛くって、逃げ出したくても逃げられなくて、ほんとに皮をめりめりと剥がされるように辛かった。のですよ。

 

でもさ。

 

これがまたよかったのよ。

 

悲しみも悲しみ尽くしたし、怒りも怒り尽くしたし、ぐちゃぐちゃもぐちゃぐちゃ尽くした。

 

ら、

 

ただ居るだけ。になった。

 

私が“ゆるむ”とどうなるか?

      ↓

      

ただ“在る”ことがすごい!になった。

 

 

もしよかったらこの本を読んで、CDで植原先生の声?響き?を聞いて

ゆるんでみてください。

 

すごいよ。

 

 

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ちなみに私がずっと聞いていたのはこちらのお高い方のCDブックでございます。

 

そしてまたちなみに。

この本を紹介してくれた私の友人のブログもとても素敵です。

日月日誌 hitsuki nisshi

この人の文章はとても美しい。

もがきっぷりも美しい。笑

そして本人もとても美しいです。

よかったらどうぞ。

私のコト 77

ひっさしぶりの自叙伝つづきです!!

 

みなさん覚えてます?

 

私はー…

 

もうすっかり忘れてましたー笑

 

なので何度も読み返してましたよ。

 

うんうん。

なかなか面白いじゃないですか。

この文章、誰が書いたんだろ?

早く続き読みたーい!

 

…て、結構本気で思いました。(←頭がおかしいんです)

 

てことで、前回の記事はこちらです。

私のコト76 - 藤山家においでよ

 

さてと。

私、書けんのかな?という思いのまんまいってみましょー

 

 

Tさんへの連絡を忘れたまま、木田さんとラブホテルに行ってしまった小娘ゆっきぃ。

あとあとめんどうな事になりそうだと薄々感じていながらも、これから始まる木田さんとの肌の触れ合いに心をときめかす。

 

 

シャワーを浴び終え、バスタオルを体に巻き付け部屋に戻る。

 

木田さんはもうすでにベッドの中に入っているようだ。

 

「木田さん?」

 

ベッドの中の木田さんに近づくと、かすかないびきをかいて眠っていた。

 

「寝ちゃったんだ…」

 

ガッカリしながら木田さんの寝顔をじっと見る。

 

「綺麗な顔してんなぁ…」

 

そう呟きながら少しだけほっぺに触れる。

 

私は木田さんのことを何もしらない。

なんで私はこの人にこんなにドキドキするんだろう?

どんな人なのか、何にも知らないのに。

 

木田さんは会社の社長さんだ。

毎日いろいろ大変なこともあるんだろう。

そして、会社をここまで築きあげるのにいろんな苦労をしたんだろう。

 

木田さんは奥さんがいて子供が5人もいる。

一番下の子はまだ5歳だ。

 

お家ではどんな旦那さんでどんなお父さんなんだろう?

 

知りたい。

木田さんが何を思っていて、どんな人なのか。

どんな旦那さんでどんなお父さんなのか。

そしてどんな経験をしてきたのか。

 

ただ知りたい。

 

木田さんの奥さんへの嫉妬心や罪悪感は全くない。

お子さんにたいする罪悪感もない。

 

『私の方だけみてほしい』という所有欲も全くない。

 

ただただ木田さんのことを知りたい。

 

木田さんの顔を見ながらそんな事を考えていた時、

私の携帯電話が鳴った。

 

Tさんからだ。

 

ドキッ!!

 

ハッ!と木田さんの方を見る。

 

 

…全く起きる気配がない。

ホッとする反面、ガッカリした気持ちになる。

 

「わざわざ起こすのも可愛そうだな…」

 

木田さんとのSEXをワクワクしながら楽しみにしていたけど、

疲れて寝ている木田さんを起こしてまでするつもりはないし、

そんなこと恥ずかしくてできない!

 

それにTさんからの連絡。

 

はぁ…

 

…帰るか…

 

私は木田さんを起こさないように静かに服を着て、静かな声でフロントに連絡を入れた。

 

「一人だけ出ます。」

 

『はい』と事務的な声で一言返される。

その事務的な一言で私の中の切なさが増す。

 

テーブルの上に『今日は帰ります。』の置手紙を残し、

木田さんの顔をもう一度見つめ、部屋を出る。

 

大通りに出てタクシーを拾う。

 

大国町まで行ってください。」

 

行先を告げた途端、一気に気が重くなる。

同時に、せっかくの木田さんとの時間を思う存分楽しめなかった自分に腹が立ちはじめる。

 

なんでTさんにこんなに気を使わなければいけないんだろう。

なんでいつもTさんに気兼ねしてるんだろう。

 

そもそも…

 

私は何をやっているんだろう!!

 

頭も心もぐるぐるでぐちゃぐちゃだ。

 

もう悲しいやら腹立たしいやら悔しいやら…

訳が分からないままTさんに連絡をいれる。

 

「もしもし?」

「ゆきえさん?…今どこ?」

 

めちゃくちゃ暗い声。

私の中の腹立たしさが一気に盛り上がる。

 

「今タクシー。遅くなってごめんね。」

 

私は自分の中に沸き上がった感情を押し殺し、

優しくそう言っていた。

 

「…どこ行ってたん?…」

「うん?もう一件アフターに誘われたんや。急いでたから連絡入れるの忘れててん。

ごめんやで。」

 

胸の中はぐちゃぐちゃなのに、しっかりと冷静に嘘をつく私。

なんの為の嘘だろう。

どうして嘘をつくのだろう。

 

「…とりあえずはよ帰っておいで。それからまた話そう。待ってるわ。」

「うん。ありがとう。帰るわ。」

 

帰ったら私はTさんに何を言うだろう。

また嘘をつくのかな。

それとも…

 

これからの自分がどういう行動に出るか、全くわからないままタクシーの窓に目をむける。

 

はぁ…

 

毎日何の心配もなく、ハラハラすることもなく、嘘をつくこともない。

そんな生活、こんな私にはやってこないんだろなぁ…。

 

そんな事を考えていた。

 

 

 

つーづーくー

 

ありがとう。

こんにちわ。

 

ブログを再開したら『待ってました!』の声があがり、そして『にんぷ☆最高!』のアクセス数がすごいことになっていました。(私の中ではすごい数字ってことよ。)

 

世の中には優しい人しかいない!と少し前に自分の中で設定をしたら、ほんとに優しい人しかいなくなった。

 

 

ブログをそろそろ書きたいなぁ…でもなぁ…なんてうだうだしていたとある日。

『うわーーっ!』

と叫びたくなるほど嬉しいメールを頂いた。

 

暑い日が続いていますが、お元気でしょうか?

色々ございましょうとは思い察しますが、また落ち着かれましたら楽しいブログが再開するのを楽しみにしております。

私が思うに、貴女ほどの能力をお持ちなら必ず気づきと共に、克服一皮むけて再登場なさると信じております。

 

こんな優しいメール書けます?

この文章を書けることがほんとにすごいと思った。

 

このメールを送って下さった方の気持ち、この方の素晴らしさ、優しさ…

 

なんてすごいんだろう。

 

そしてそんな素晴らしい方からの優しい“言葉”を頂く“私”はなんてすごいんだ!

 

 

そして今朝。

 

またもや素敵なメールを頂いた。

 

このようなメールに送るような大した事ではないかもしれませんが、他に手段が分からず、こちらにメールさせていただきました。

 

結論から申しますと…

待ってましたーーー!!

という事です(笑)

 

ブログの更新があってとても嬉しくて思わずメールです。

 

本日も素敵な記事をありがとうございます。

ゆっきぃさんの言葉は、なかなか言葉にするのが難しい感情や感覚や気持ちを、微妙なニュアンスを言葉で表現してくれていて、

(ここまで書き上げるのにも大変なエネルギーがいると思うのですが)

読んでいて、うんうん、なんかわかるーー!という気持ちになり、長くてもどんどん読める記事が多いです。

いつもありがとうございます。

 

お忙しいところこんなメールで失礼いたしました。

 

 

 え?

なぁーに言っちゃってんのよーー!!

お忙しくもないし、“こんなメール”って!!

 

こんな!素晴らしいメール!ないって!!

 

こんな優しい素直な文章書ける?

 

私には書ける自信ありませーん。

 

貴女のこの言葉が私に多大なる影響を与えてるのです。

 

 

何度も書いちゃうけど“言葉”ってすごい。

 

時には誤解を与えちゃうときもあるし、こちらが伝えたい!と思っていることがちゃんと伝わらなくて歯がゆい時もある。

 

でも、もんのすごく勇気づけられたり嬉しくなったり何かに気付けたりもするんだよね。

 

 

 

私は受け取り下手だ。

いや、下手だった。

いや、そもそも「へ?受け取るってなに?」くらいすっとぼけていた。

 

過去の私は(過去っていってもほんのつい最近までのことだ)上記のような優しい素晴らしい言葉をかけてくださっても、私のもんのすごく強い“自己否定感”によって全くスルーしてしまっていた。

 

スルーならまだしも「まったくあの人は口がうまいんだからぁ~」みたいな

、相手が嘘をついている的な感じでとらえていた。

 

これってさ、ほんと失礼だよね。

 

こっちの自己否定感が強いばっかりに相手を嘘つきよばわりしてるんだよ。

なんという失礼な!せっかく褒めてくれてるのに。

せっかく自分の気持ち言ってくれてるのに。

 

この「いやぁ~またまたぁ~」とやっているコレは『謙遜』ではない。

一見『謙遜』のように感じるかもしれない。

 

褒められて「いやぁ~そんなことないですよぉ~」っていうアレ。

 

これ、やってる人結構いません?

 

家にセッションを受けに来る方や遊びに来る友人にも割といるんだよね。

 

貴女のこれこれこーゆーところ、ほんとにすごいと思うよ!

と本気でこちらが言ってるのに

 

「いやいや~そんなことないです!ほんとにそんなことないです!」

 

って頑なに言い続ける人。

 

一見『謙遜』のように見えるし、褒められたらそういう風に返すもんだと思っている日本人は多いのかもしれない。美徳?みたいな?

 

でもさ、これマジでむかつくんだよね。

いやマジで。

 

私がそうだっつってんだよ!あんたは素晴らしいんだよ!って私が言ってんの!!

わかる?!

いい加減認めろよ!!

 

あ・ん・た・は・す・ば・ら・し・い・そ・ん・ざ・い・な・の!!

 

聞こえる??

私がそうだっつってんだからそーなの!

嘘ついてないの!!

 

ってなるんだよね。

 

てことを何度も経験してたらさ、ある日気がついちゃった。

 

あれ?

これ、私がやってるやつだ。(がびーん)

 

ってね。笑

 

私、こんなにむかつくこと人にしてたんだー

いやーびっくりだわー

それにかっこ悪いわぁー

褒められたら「いやいや!」じゃなくて「ありがとう!」って言った方がいいわー

自己否定って相手の言葉まで否定しちゃうのねー

相手まで否定することにつながっちゃうのねー

 

そう気づいたので止めることにしました。

『謙遜』な気持ち悪いやつをね。

そして『自己否定』をね。

 

だってさ、気持ち悪い上に誰もいい気分にならないんだもん。

 

これを読んでいる私のお友達諸氏。

 

まだやってるでしょ?笑

気持ち悪いやつ。

 

私はやめることにした。

だから一緒にやめようよ。

 

褒められたらちゃんと受け取ろう。

もしそれが“社交辞令”や“お世辞”とよばれる類のものだったとしてもいーじゃん。

「わー!ありがとう!」ってまず言おうよね。

 

“言葉”ってほんとにすごい。(しつこいね)

でも受け取らなければ何も発動しない。

 

相手がちゃんと投げかけてくれてる大切な“言葉”も

きちんとこちらが受け取らなければ、相手に虚しさや悔しさを味合わせることになる。

(気がする)

 

なので私は今回のすんばらしい言葉が綴られてるメールを、目いっぱい!

両手を広げて!受け取らせて頂きました!!

 

ほんとにほんとにありがとうございます!!!

 

受け取った分以上にどんどん出します!

 

もうね、お尻もおっぱいも出しちゃうんだから!(←うそ)

 

 

あ、今気づいた。

 

『世の中には優しい人しかいない!と少し前に自分の中で設定をしたら、ほんとに優しい人しかいなくなった。』

 

ってさっき書いたけど…

 

そんな設定する前から優しい人しかいなかった。

 

なぁーんだ。

 

結局ただただ私が受け取り下手?受け取り方知らず?なだけだったんだ。

なーんだ。

 

 

今日も良き日だな。

 

ありがとう。

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そら先生は可愛いな。

親バカっていいな。