藤山家においでよ

横浜のパワースポットと化した藤山家。施術、お料理、お話し会などを通じて『幸せに生きる』を実験、研究しています。

私のコト56

みなさんおはよーございますー!

 

今日は寒いっ!

寒いけど、欠かさず朝冷水シャワー続いてます!!

 

私えらい!

 

そして、41歳にしてどうしても腹筋を割りたくなり、ほぼ毎日ヨガ&毎日の筋トレに励んでます!

 

腹筋割れるのはまだまだ先と思われますが…(;'∀')

地道に自分の身体を信じてやっていきます!

 

地味&地道なのが人生ですよねぇ~

 

ハタから見たら華やかに見える人も、よくよく知ると地味なことを毎日やってるもんです。

 

私も地味なことを続けるぞー

 

その地味なコトの中にふかーい“味わい”がありますからね。

“味わい”。

いい言葉。♡

 

人生“味わい”の連続ですね♡

 

さて。

私の過去の出来事もすべて“味わい”でございます。

みなさんも一緒に味わってくださったら、こんなに嬉しいことはありません。

 

ではー

今日もいってみましょー

 

 

Kさんと初対面なのにラブホテルに入ってしまい、“寝て”しまった小娘ゆっきぃ。

Tさんが部屋で待っている事をすっかり忘れていた。

深夜、いや、早朝に近い時間にお部屋に戻るとTさんは起きて待っていた。

 

「ただいまー。遅くなってしまったなぁ。ごめんやで。」

 

Tさんはお布団の上で座ってテレビを見ている。

こちらをゆっくりと向く。

 

明らかに怒っている、拗ねている顔。

 

うわ…

やっぱりめんどくさいことになりそうだ…

 

「ゆきえさん。遅かったなぁ…誰?誰といたん?」

 

恐い顔で問いただす。

 

「Nさんやで。アフター連れて行ってもらってん。」

「N?あぁ…あいつか。あの品の悪いやつやろ?ガラの悪い。」

 

あからさまに嫌な顔をする。

私はTさんのこういうところが好きではない。

いや、嫌いだ。

 

「Nなんて付き合わなくてもええやんかぁ。あんな質の悪いお客なんてゆきえさんにはいらんやろ?」

 

私はNさんと飲むのは楽しいし、可愛がってくれててほんとにありがたいと思っている。

品も良くないし、ガラも…どちらかというと悪い。

でも私にとってはありがたいお客さんだ。

それをこんな風に言われるとほんとに気分が悪くなる。

たとえヤキモチだとわかっていても。

でも、ここでNさんを擁護するとTさんはもっとめんどくさくなる。

 

言い返したい気持ちをグッとこらえて私はTさんの機嫌をとる。

 

「そやなぁ。でもママにとっては大事なお客様やし…雇われてる身やからね。

嫌な気持ちにさせてごめんやで。私も一生懸命になりすぎてしまうからなぁ…」

 

これが私の精一杯。

ほんとは謝りたくもないのに、私は謝る。

めんどくさいのが嫌だから。

でも謝っている自分も嫌。

 

「そやでぇ…ゆきえさんはすぐ一生懸命になってしまうからなぁ…

で?どこに行ってたん?どこのお店?」

 

Tさんの追及は続く。

 

「○○っていうラウンジやで。知ってる?」

「○○?んー…知らんけど…大したことない店やろ?どうせ品のない店なんやろ?」

 

Tさんは自分の知らない店の名前を出されると途端に口ごもる。

そして決まって悪口を言う。

こういうとこも嫌い。

でも私はまた機嫌をとる。

めんどくさいから。

 

「そやなぁ。明るい女の子がたくさんおったけど…Tさんには合わんような店かなぁ。」

 

「そやろ?Nが行くような店やもんな。ん?でもラウンジでそんなに遅くまでやってるか?おかしいやろ?こんな時間になるの?」

 

はぁ…

まだ続くか…

 

「うん。けっこう遅くまでお店あけててくれたんやで。ママさんが気ぃ使ってくれてな。で、その後近くのスナックで少し飲んで帰ってきたんや。」

 

私はまだまだ嘘をつく。

こんな嘘はもう慣れっこだ。

 

「スナック?なんて店や?名前は?」

 

もー!

マジでうるさい!

もうとっとと寝かしてくれやー!

 

「名前?忘れてしまったわ。」

「ふーん…。Nだけか?お客さんはNだけやったんか?」

 

きた。

まーここは正直に言うか。

 

「今日初めてのお客さんを連れて来たんよ。私に紹介したいってわざわざ来てくれてな。だからこれだけ付き合ったんやで。」

 

「初めてのお客さん?なんて名前や?」

 

はぁ?!

名前聞いてどうするん?!

知らん人に決まってるやろ?!

この人なんなん?

ほんまめんどくさい!!

 

と、思っていることは隠して、私は冷静に答える。

 

「Kさんって人。建設会社の社長さんやで。」

「ふーん…。なんて会社や?名刺もらったやろ?」

 

うっせー

マジうっせー!

いい加減イラつく。

 

と、思っていることは気付かれないようにまた冷静に答える。

 

「これ名刺。そんなに大きくない会社ちゃう?わからんけど。」

「ふーん…。で?いいヤツやったん?かっこええの?どんな印象やったん?」

 

え?

まだ続くの?

もう寝かせてやぁ…

 

と、思っていることは……もういいか。

 

「まぁええ人やったで。なぁ?Tさん。わかってると思うけど、みんなただのお客さんやで。

Tさんとは違うんやで。そやろ?」

 

私はTさんをなだめにはいった。

毎回こうだ。

私は頃合いを見計らってTさんを持ち上げてなだめにはいる。

これをやらないと永遠に終わらないから。

 

「ほんまに?ほんまか?……ゆきえさん…どんどん人気ものになっていってるから心配になんねん。応援しようと思ってるんやけど、不安になってしまうねん。

嘘ついてへんやんな?ほんまやんな?」

 

すごく悲しそうな不安そうな顔で私に問いかける。

やっと本心が出て来た。

 

嫌味言う前にはよ本心言えや!

 

なんてコトは言わずに、私は淡々と嘘をつく。

 

「嘘なんかついてへん。ほんまのことやんか。Tさんは別やろ?

特別やろ?心配なんかせんでもええやんか。いつも一緒におるやん。

なんで不安なん?どうして?」

 

わー…私もよく言うわ。

嘘嘘嘘嘘。

嘘ばーっかり。

あんまり嘘つきすぎて、全てほんとのコトのように思えてくる。

でも嘘は嘘。

 

「ゆきえさんのコト好きすぎて…ずーーっと縛って監禁したくなってくるんや。」

 

こわっ!

 

「なぁ~に言ってんのぉ~♪そんなんせんでも一緒におるわぁ♪」

「うん…そやな。いつもごめんやで…でもわかってや…不安やねん。」

「うんうん。わかった。Tさんが不安にならへんように私も気を付けるからな。

な?もうええやろ?わかったやろ?」

 

さ。

ようやく終わりそうだ。

 

「うん…わかった。眠いのにごめんやで。」

 

そうそう!

もう眠いのよー!

 

「もう寝よか?大丈夫?」

「うん…寝よう。ゆきえさん、ゆっくり寝てや。朝起こさないように出かけるから。

気にせんでええからな。」

「うん。わかった。おやすみな。」

 

やっと終わった…

そしてやっと眠れる。

 

Tさんはヤキモチをやくと決まってその後私の身体を求める。

不安をかき消すように。

 

でも今日はそれはほんとに嫌だった。

 

なんとか免れた。

 

次の日、Tさんは言った通り静かに出かけていった。

私は午後までゆっくり眠った。

 

 

後日。

 

NさんとKさんからある提案をされる。

 

その提案でTさんとの関係があやうくなる出来事がおこる。

 

さて。

どんな提案?

どんな出来事?

 

まだまだ修羅場るよ~

まだまだ私は嘘をつくよ~

 

気になる?

 

つーづーくー

 

 

私のコト55

みなさんおはよーございますー!

 

只今、車の運転絶賛練習中のゆっきぃでーす!

 

ずーーーっとペーパーでした。はい。

 

なぜかというとー

 

運転のセンスが全くない!と“思い込んでいた”からです。

18歳で免許をとり、その後すぐに軽の中古車を購入し、

20歳寸前の頃事故をして車をぶっ壊し…

 

その後、これから自叙伝にも出てきますが、Tさんに車を買ってもらいちょこちょこ運転してましたが…

 

それからはまーーったく。

運転できたら楽しいだろうなぁ…とはずっと思ってたんですよ。

 

でもね、藤山家にいらした方ならわかると思いますが、家の前の道がすんごくせまいんですね。

しかも急な坂!!

 

こりゃ運転もっと遠ざかるでしょ?(-_-)

私には無理って思うっしょ?(-.-)

 

しかしですね、今回はもう逃げられない事情ができましてね。

それに“運転のセンスがないと思い込んでいる私”のワクもぶっ壊しちゃいましょう!ってことで始めてみたんです。

 

ダンナちゃんが隣に座ってとても優しく教えてくれるんです( *´艸`)

 

車の運転を通してみえてくること多数。

すんごい良い体験してます!

 

逃げられない事情について&すんごい良い体験については近々またアップしますね。

 

 

さーて。

昨日『このブログ、映画化されたらいいのにって思います。』なんて言葉をとある方から頂いて、かーなーり調子に乗っています。笑(ありがとね♡)

調子に乗るのって大事♡

 

続きいくよー

 

初めて会うお客様、Kさんに『惚れてもうたわ』と言われ久々にきぶんが良くなる小娘ゆっきぃ。

Nさんに色付きドンペリ(ピンドンともいいます。ピンクのドンペリね。)を三本もあけてもらい、ますます気分が良くなる。

 

Nさんに『わーー!ありがとうー!』と言いながら抱き着いたその時。

 

Nさんが私の耳元でこうささやいた。

 

 

「兄弟のこと頼むで。兄弟の誘い、断ったらあかんで。」

 

 

低い声。

酔ってる人とは思えないほどの真剣さ。

 

Nさんのこのささやきに私は一瞬たじろいだ。

 

 

「ゆきえ。わかったな。頼むで。」

 

ダメ押しにもう一回。

 

私はたじろいだことを悟られないように明るくこう言った。

 

「任せといてください♪わかってますってー♪」

 

 

『兄弟のこと頼んだぞ。』

『兄弟の誘い断ったらあかんぞ。』

 

この時の私は『わかってますってー』と答えたけど、

ほんとにはまだよくわかってなかった。

 

ただ、Nさんが真剣に私に言っていることだけは察した。

私が何か粗相をしたら、Nさんの顔にドロを塗ることになる。

それもわかる。

 

誘い…

誘い…?

 

へ?

まさか…?

そーゆーこと?

 

あー…

そっかー…

 

私はなんとなく理解した。

 

この後におこる展開をなんとなく理解した。

 

ピンドンをたらふく飲み、その後高い赤ワインのボトルもあけてもらい、

私はしたたかに酔った。

 

この後の展開がわかっても全然嫌じゃなかった。

 

Kさんは優しいし、Nさんは面白い。

お店の女の子たちもみんな明るく楽しい。

久しぶりにすごく楽しいアフターだった。

 

気付けばもう午前2時。

お店をでて、Nさんにお礼を言う。

 

「ほんっとにごちそうさまでしたー!んもうっ!Nさん大好きぃ~♪」

「ゆきえ!今日お前になんぼ使た思うねん!大好きいらんわー!」

「あははは!もっと使てもええんよー♪」

「いらんわ!はよ行けや!兄弟!ゆきえのコト頼むでー」

 

Nさんはお気に入りの女の子と帰って行く。

きっと彼女だろう。

 

Kさんは私をジッと見てこういった。

 

「ゆきえちゃん。行こか?」

 

私は何も考えず、すぐにこう答えていた。

 

「はい。」

 

 

Kさんは私の腕を自分の腕に絡めさせた。

 

Kさんはたまに私の顔をニコニコしながら見る。

私もニコッと返す。

 

無言のままそんなコトを繰り返しながら歩く。

 

 

ラブホテルが見えてくる。

 

Kさんはニコッと笑いながらこう言った。

 

「ゆきえちゃん。ええか?入るで?」

 

なんの躊躇もなく私は応える。

 

「はい。」

 

 

私はKさんとラブホテルに入った。

 

今日初めて会ったお客さんとラブホテルに入った。

 

ほんとになんの躊躇もなかった。

べつにKさんを好きになった訳ではない。

それにさほど羽振りが良くもなさそうだし。

 

好感はもった。

『惚れてもうた』の言葉にキュンときたのも事実。

でも、そんなことでホテルに一緒に来るなんてどう考えてもおかしい。

 

でも私はKさんと一緒にラブホテルに入り、そして、抱かれた。

 

KさんとのSEXは…

 

全く良くなかった。

 

終始優しいのは変わらなかったが、残念なことに全く気持ちよくなかった。

 

「ゆきえちゃん。えーと…、これからはゆきえってよんでええか?」

 

照れ臭そうに言ったKさんは言う。

 

「いいですよ。♡」

「ありがとう!今日はほんとにありがとう!ゆきえー大好きやでー♪

大事にするからなー♪」

 

Kさんはとても嬉しそうだった。

 

私は…

 

いったい何がおこっているのかよく分かっていなかった。

 

なぜKさんに抱かれたのか?

どうして会ったばかりなのに一緒にホテルに入ったのか?

Nさんにプレッシャーをかけられたのは事実だけど、別にそれにビビッてKさんに着いてきたわけではない。

毎日のようにいろんなお客さんに口説かれて、でも、りおママに『ホステスは口説かれてなんぼなんやで!でも簡単にヤラせたらあかんのよ!』と言われてたのを守り、なんとかかわしてきていたのに。

 

なぜKさん?

 

これって“枕営業”になんのかなぁ?…

こういうのが“枕営業”っていうのかなぁ?…

 

こんなことを酔った頭で考えていた。

すると、ふと麻美さんのことが浮かんだ。

 

麻美さんはこうやってお客さんを掴んでるんだろうなぁ…

わりとすごいコトやってるんだなぁ。

 

SEXをしたからってお客さんを掴めるわけではない。

逆に“寝て”しまったから離れられるってコトも多々あると思う。

お客さんは“口説く”のを楽しみに来てる面もあるから。

 

麻美さんはこの後どうやってお客さんを離さないようにするんだろう…?

 

そして、私と“寝た”Kさんはこの後実際どんな行動に出るんだろう?

 

不思議なことになんの後悔も罪悪感も全くなかった。

 

 

ふと我に返る。

 

えっ?

もう3時30分?!

 

「Kさん!時間大丈夫なんですか?明日お仕事ですよね?あれ?奥さん怪しんだりしません?大丈夫ですか?」

 

「ゆきえ。優しいなぁ…。ありがとうな。奥さんは…だいじょうぶやで。

ていうか…ゆきえに奥さんの話しはしたないけどな。じゃ…そろそろ帰ろうか?」

 

Kさんのことを心配したふりをしたけど、ほんとの心配は違った。

 

すっかり忘れていた。

 

Tさんがお部屋で待っていることを。

 

ヤバい。

こりゃこの後めんどくさいことになりそうだ。

 

Kさんはタクシー代と言い、2万円を私にくれた。

 

「いや、これめっちゃ多いです。こんなにかかりませんよ。笑」

「ええねん。なんか服でも買うて。また食事でも誘うからな。今日はほんとにありがとう。嬉しかった。」

 

嬉しそうに帰っていくKさん。

 

あんなに嬉しそうならこれはこれでよかったんだなーと思う。

 

タクシーに乗り込み、部屋に帰り着くまでの間Tさんになんて言おうか考える。

 

Tさんはものすごくヤキモチを焼くようになっていた。

以前よりもかなりヒートアップしたヤキモチの焼きようだった。

私が同伴やアフターに行くお客さんのことは全て把握していないと気が済まない。

私のことを応援するといいながら、Tさんがお客さんを選り好みして、危なそうなお客さん(カッコイイお客さんや私が惹かれそうなお客さん)は『切れ』と言うようになっていた。

普段ヤキモチをやいていない時は全く問題なく、いつも優しい人だったけど

一旦ヤキモチを焼き始めるととことんめんどくさかった。

 

今Tさんは新しいお部屋を探していて、もうほとんど決定の物件を見つけてきていた。

すべて私のために動いてくれている。

 

お部屋を借りてあげるということは、イコール本腰入れて私に投資するということ。

その行動をおこして、そして裏切られたらどうしよう?という思いがTさんを不安におしやっているみたいだった。

 

私は?というと…

 

全てが他人事のようだった。

 

『部屋を借りて欲しい』とお願いしたわけでもないし

『応援してほしい』とこちらから言ったわけでもない。

 

Tさんが勝手にやっているとしか思えなかった。

 

もちろんありがたさも、ある。

 

でも、勝手にやって、勝手に不安を覚えて、勝手にヤキモチを焼いてるという風にしか感じられなかった。

 

 

Tさんになんて言おうかな…

 

ちょーめんどくさいなぁ…

 

またヤキモチやいてめんどくさいこと長々と言い出すんだろうなぁ…

 

Kさんと寝たコトになんの罪悪感もない、裏切ったとも思っていない私は

これから始まるTさんとのやりとりにめんどくささしか感じていなかった。

 

はぁ~…

 

やだなぁ…

 

気が重いままお部屋に帰る。

 

Tさんがお布団の上に座ってテレビを見ている。

寝ないで待っていたのだ。

 

「ただいまー。遅くなっっちゃた。ごめんね。」

 

 

さーて。

Tさんはどう出る?

どんなめんどくさいこと言うのかな?

 

つーづーくー

 

 

こっちも見てってねー♡

何かピン!とくるかも?♡

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私のコト54

みなさんおはよーございますー!

 

梅の花も咲き始めて(もう満開のとこあるよねー)だんだん春に近づいてますねー♪

春はいいなぁ~梅の花大好き!

 

ウドもフキも菜の花もフキノトウもセリもこごみもコシアブラもだーい好き!

 

春は苦みのある“芽”を頂こう♪

ちょーデトックスですよ。

春に“芽”や“野草”を頂くと、この一年の動きがまるで変わりますよ!

なにより美味い!

 

ダンナちゃんもすっかりそういうものが好きになり、春になると野草の天ぷらや

ウドの皮のきんぴらや菜の花の辛し和えや胡麻和えが食卓にならびます。

まだそらちゃんは『苦い~』と言って食べなかったりするけど。

でも少しでも口にして、味を知っていくっていくの大事だと思って食べさせます笑

嫌がるけど笑

 

さてと。

春の野草と芽で身体のデトックス

セキララ自叙伝で過去の自分をさらけだしてデトックスー笑

ちょっとでも『こいつおもしれーな♪』と思って頂けたら嬉しいわぁ~

今日もいってみましょー

 

 

 

母親からの手紙を読み、大号泣した小娘ゆっきぃ。

自分の中で“何か”が少し、ほんの少し動いたことを感じる。

でも、まだまだミナミの街に出勤する日々はつづく。

 

ある日。

中堅どころの建設会社専務のNさんがお店にやってきた。

もう何度も席に着かせてもらってる方。

 

中堅どころといってもなかなかの建設会社。

バブルのころの名残なのか、りおママの店は建設会社のお客さんが多かった。

その中でも結構羽振りのいいお客様のNさん。

ガラはあまり良くないが、遊び慣れたやり手の男性。

年の頃は40代前半。

いつもピシッと(派手な)スーツを着て、オールバックに髪をセットして、だいたい3人連れほどでお店にやってくる。

 

私が最初にNさんの席に着いたのはお店に入って1ヶ月程経ったころだった。

 

Nさんの印象は“ガラも品も悪いけどなかなか優しくて面白い遊び慣れた人”。

Nさんは何故か最初から私を可愛がってくれた。

 

他のお店から電話をかけてきてくれて『おーい!ゆきえー!迎えにこーい!』と言ってくれたり、『○○の店に行くから送ってくれー!ゆきえー!』といつも言ってくれた。

 

他のお店のホステスさんもたくさん紹介してくれたり、他のお店の黒服さんや店長さんに私をこう言って紹介してくれたりもした。

 

『こいつゆきえっていうんやけどな、酒も強くておもろいヤツなんやー。タイプちゃうけどな!口説く気ぃ全くおきひんけどおもろいヤツやねん。』

 

そのとおりでNさんは私を口説いたことは一度も、ない。

不本意な気持ちもありながら、そんなNさんに私は感謝していた。

Nさんの席に着くのは純粋に楽しかった。

Nさんのガラの悪さや口の悪さ、そしてワガママなところをりおママはわりと嫌っていたし、先輩ホステスさんたちも『Nさんの席はあんまり着きたくないわぁ~』

と言っていたのが私にはあまりわからなかった。

 

そんなNさんが初めてお会いするお客様を連れて『りお』の店に来店した。

もうお店の閉店時間がせまっている時間帯だった。

 

 

「おおー!ゆきえ!きたったでー。お前に紹介したい人がおんねん!」

 

そう言いながら初めてのお客さんを紹介してくれた。

 

「兄弟分やねん。なぁ!兄弟!」

 

きょ、兄弟分?!

あっれー?

やっぱりそっち系だったんですかねぇ…

 

紹介されたかたは建設会社を個人で経営されている社長さん。

名前はKさん。

年の頃は40代後半で、Nさん同様ピシッとしたスーツ(Nさんほど派手ではない)

を来た、背は低いけど(Nさんも低いのよ)顔はなかなかの男前な清潔感ある男性。

 

「こんばんわー。はじめましてー。ぼくKっていいますぅ~♪」

 

Kさんはこんな自己紹介をしてくれた。

もう何軒もはしごしてきたのか、NさんもKさんもご機嫌。

パッと見、Nさん同様ソッチ系の雰囲気のあるKさんが

「ぼく」っていうだけでだいたいウケる。

私はKさんに好印象をもった。

 

「はじめまして!ゆきえです。よろしくお願いします。」

「Nちゃんから聞いてるでー。ゆきえちゃんかぁ。よろしくなぁ。」

 

優しそうな笑顔。

そして接客してても終始気をつかってくれる。

 

「ゆきえー!兄弟はな、どこの店に言っても女の子になびかへんのやー!

誰を紹介しても口説こうとせんのやでー。」

「へー!そうなんですか?Kさん、誰も口説かないんですか?あ!好みのタイプがハードル高いんやろー?そうでしょ?」

「いやいや~…」

 

Kさんは恥ずかしそうにニヤニヤと笑ってごまかそうとしていた。

 

「でな、俺はピンときたんや!絶対ゆきえはタイプやと思ってな!だから連れてきたんや!」

 

へー…

そーなんやー。

Nさんナイス!

 

「え?そーなんですか?ほんと?ほんとに?そう?ねーKさん!違うなら違うってはっきり言った方がいいですよー!」

 

Kさんにつめよる私。

Kさんはニコニコしながら私をみる。

 

「ほらな!いつもの兄弟と違う!こんな顔したことないで!ほら!ドンピシャや!」

 

ほー

ほほー

 

「ほんとにそうなんですか?」

もう一度聞く。

「恥ずかしいなぁ。ゆきえちゃん。俺の娘と同じ名前なんやー。複雑な気持ちやー。」

 

Kさんはずーっと恥ずかしそうにニコニコしながら私を見る。

 

「おい!兄弟!この後ゆきえを連れて飲みに行くで!ええやろ?ゆきえ!」

「ええの?ゆきえちゃん。大丈夫?来てくれるなら嬉しいけどな。ええのん?」

 

Kさんが優しく私に聞く。

 

「いいですよ!行きましょう!Kさんは?大丈夫ですか?」

「ぼく?ぼくはだいじょうぶですぅ!」

ウケる。

 

お店が終わってNさんとKさんにアフターに連れていってもらう。

 

Nさん行きつけのラウンジ。

明るい女の子がたくさんいるお店。

Nさんはたくさんの女の子を周りに座らせワーワーと楽しくお酒を飲んでいる。

 

私とKさんはその輪に加わりながらも、2人で少しずつ話しをする。

 

「ゆきえちゃん。俺な、今そんなに儲かってるわけじゃないからなぁ、情けない話しやけどな。でもな、ゆきえちゃんのことできるだけ応援したい思とる。でな、正直にいうで。」

 

「はい?なんですか?」

 

「惚れてもうたわ。」

 

Kさんは照れながら、下をむきながらそう言った。

 

 

わ。

わわわわわー…

 

ヤバい。

 

ちょっとキュンときてもうた。

 

ホステスになって半年以上がたっている。

もう割と口説かれ慣れてきていたのに。

のに。

あしらい方も少しうまくなってきていたのに。

のに。

 

何故だ。

 

そーだ。

 

酔ってるからだ。

 

「わー…Kさん…えーと…。なんだかやたら嬉しいですよ。

ありがとうございます!」

 

私はその時の本心を伝えた。

 

「ほんまにな、Nちゃんみたいにたくさんはお店に行くことはできひんかもしれんけどな…」

「はい。」

 

「…ぼく!がんばるから!!」

 

ぶはははは!

 

「ぼくやめてぇ~!Kさんがぼくって!もうやめてぇやぁ~」

 

Kさんはニコニコしながらお酒を飲んでいた。

 

私は酔っているせいにしながらKさんの口説きに気分が良くなっていた。

口説かれるコトには慣れてきていたけど、口説かれて気分良くなったのは

久しぶりだ。

 

「ゆきえ~!なんや!兄弟とええ感じやないけー?お祝いするか?

シャンパンでもあけるか?」

 

Nさんが大きな声でそう言った。

 

「あけてあけてぇーー!飲む飲む~!色のついてる方あけてー!」

 

私が言うと、お店の女の子が一斉に同じことを言った。

 

ここで解説。

シャンパンで『色のついてる方』とはロゼのシャンパンのことで、しかもこういうお店に置いてあるシャンパンはドンペリです。

 

『色付き』と『色なし』では料金がかーなーり違います。

いくらぐらいだったか忘れてしまいましたが…

色付きで4~5万くらいだったかなぁ…

もっとしたかなぁ…

さだかではありませんが、確実なのは“高い”ってことです。

Nさんに私は『色付き』あけろーと言ったわけです。

自分のお店でもないところで。

5万くらいのシャンパン飲ませろー!と言ったわけですねー。

 

 

「おい!色付き?色付きだとぉ~?」

とNさん。

「そうそう!いーろーつーきー!きれーいな色付きー!」

私も応戦!

「ゆきえ~、お前ってヤツわぁ~!おお!!あけろあけろー!

よし!色付き3本もってこーい!」

 

店内におおっ!や、きゃー!の声があがる。

 

「きゃー!Nさん!ありがとーー!」

 

私はNさんに抱き着きに行った。

その時、Nさんが小声で私の耳元でささやいた。

 

 

 

さーて。

なんてささやいたのかなー?

 

気になるー?( ̄▽ ̄)

 

つーづーくー

 

 

↓こっちも気になったら見て見てね。

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いい写真だよー♡

文章も秀逸だよー♡

内容もいいんだよー♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日曜日の私。

みなさんおはよーございますー!

 

昨日の日曜日、みなさんはどんな過ごし方をしましたか?

 

私は~

 

ダンナちゃんにそらさんのお相手を頼んで朝からヨガに行き、

帰って来てからダンナちゃんとそらさんと三人でお茶タイム。

頂きものの美味しいバームクーヘンをみんなで『美味しいね~♪』と言いながら食べ、

(まさこさんありがとう♡)、その後そらさんの了承を得てブログを書き、

ブログを書き終わるのを待ち構えていたそらさんとしまじろうのワークブックで一緒にお勉強。(自分からやりたいって言うのよ)

その後、ダンナちゃんとそらさんと三人で本気の神経衰弱。

そらさん強いんです。

でも私は本気なので負けません。笑

で、その後は私は動画編集をぼちぼちはじめて、ダンナちゃんは別室で瞑想。

そらさんは一人でなにか黙々とやっています。

 

そんなこんなでもう夕方。

洗濯ものをとり込んで、テレビをみながら畳みます。

そらさんのテレビじゃなくて、大人のテレビ。

そらさんも一緒にゴロゴロしながら見ます。

 

その後夕飯の支度。

お風呂掃除はダンナちゃんにお願いします。

 

お風呂に入って夕飯。

 

そらさんは夕飯を食べ終わると『ハクション大魔王』を見たがり、

ダンナちゃんのiPadで視聴。

私とダンナちゃんはダラダラと食べながらなかなかにふかーい話し。

 

夕飯の後片づけを終え、ダンナちゃんはデトックスのためお湯に味噌を溶いたものを飲む。私は白湯。そらさんはちょっと風邪気味なので梅肉エキスはちみつ入り。

 

 

9時過ぎ。

 

みんなで歯磨きを終え、寝る準備。

 

お布団の中でそらさんに本を読んであげる。

ダンナちゃんは隣の布団でずーっとスマホいじり。

 

本を読み終えたらそらさんと一緒にパパのお布団に行き、

二人でパパにちゅー💋攻撃。

 

『パパーおやすみちゅ💋』

『りょーちゃんおやすみちゅ💋』

 

そらさんとそれぞれのお布団にもどり

二人でおやすみちゅ💋

 

就寝。

 

こんな一日。

 

ここ最近なんです。

こんなに(私的に)自分本位な日曜日がおくれるようになったの。

ずっとそらさんとダンナちゃんに合わせてたのよ。

そらさんも赤ちゃんだったりしたからね。

 

もちろん、まだそらさんとダンナちゃんに合わせてるとこもありますよ。

でもね、こんなに自由に動けるようになったの最近なのよ。

 

『私はこうしたいんですけどいいですかね?』

と、そらさんにもダンナちゃんにも聞けるようになったんです。

 

全部私がやらなくてもいいんだ。

って、少しづつ少しづつ思えるようになってきたんです。

 

それまでは『私がやらなきゃ!』ってものすごく思ってた。

自己犠牲感ハンパない!

 

そりゃしょうがない部分もあるのよ。

赤ちゃん育ててたりしたら、母親がやらなきゃいけない事もたくさんあると思うしね。

でも『ほんとはやりたくない!』って思ってる気持ちを見ないようにしてたり、

あるいは気付かなかったりっていうのは健全じゃないよね。

 

ましてや自己犠牲感満載でお世話されてる方の身にもなってよって感じだよね。

パパもそらさんも心地よくないよねー

 

私は母親の影響もあり(←人のせいにしてみた笑)、自己犠牲感満載で家事も育児もやっていた時期が長くあったのです。

 

正直そういう部分まだあります。

クセみたいなもんですから。

 

でもそこに気付いてる。

 

あー今自己犠牲感でこれやってんなー

って、気付いてやっている。

 

で、そんな時は勇気をだしてダンナちゃんに言ってみる。

 

『あのぉ~、これ結構やりたくないんですけどぉ~…』

『あのぉ~、実は私、一人で出かけたくてですね、それでですね、そらさんのお世話とゴハンの支度をお願いしたいんですけどぉ~…』

 

これ、私にとっては結構勇気がいること。

“いい子でいないと嫌われる”“ちゃんとしてないとイイ女じゃない”呪縛って、

結構強固なんですよ。

でも、それを何年か前からぶっ壊す作業をやりはじめてみたんです。

ゆっくりぼちぼちね。

 

いちいち怖い。

毎回勇気を出す。

 

でも、毎回言ってみるとダンナちゃんはフツーに

『あ?いいよー。行っておいでー♪』や、

『やりたくないならやらなくていいよー♪』

と言ってくれる。

 

あれ?

いいんだ。

 

って、何回も何回も確認作業をする。

 

私、何にもしなくてもいいんだ。

もしかして、何にもしなくても好かれるのかな?

え?

ただいるだけで愛されるなんてことあるの?

ほんと?

まだまだ疑ってますが。しつこいね。

 

そらさんは確認する前に最近こんなコトを言うようになった。

 

『ママ。ママはそらちゃんのお世話しすぎだよ。ママかまい過ぎだよ。

そらちゃんはそんなにお世話されなくても大丈夫なんだよ。』

 

あら~…

言われちゃった…

 

お陰で毎日少しずつだけど、どんどん楽になる。

どんどん“ワク”が外れて自由になる。

 

でもその反面

“ワク”が外れると恐い。

今までその“ワク”の通りに過ごしてたから。

 

もう“ワク”なんてないのを体験してるのに

すでに無い“ワク”の範囲内で行動しようとしたりする。

 

で、そこに気付いてまた確認する。

 

あぁ…

そうだった、もう“ワク”なんてないんだった…

 

ていうか!

最初からそんな“ワク”なんてなかったんだ!

てね。

 

そんな毎日をくりかえして、昨日気付いてみたらすんごく楽~な日曜日を過ごしていたってわけ。私的にね。

 

だから書きたくなっちゃたんだけどさ。

 

ここですんごく重要なことが一つあるんだ。

 

それはね、まず“気付く”ってことなんだ。

 

自己犠牲感をもっているコトに“気付く”。

私、家事も育児も今やりたくないって思っているコトに“気付く”。

何かやらなきゃ愛されないって思っているコトに“気付く”。

 

まず“気付く”。

 

気付けないくらい奥におくーにしまっちゃってる人、すんごく多いからね。

 

“私の感情にまず気付く”。

これほんとに重要よ。

 

私たち夫婦はこの“”気付く”を二人で各々やっている。

そしてそれを二人でシェアしてすり合わせの作業をずっとやっているんだ。

 

一人でやるの大変だもんね。

 

もし『自分の感情がわかりません!』や『感情がごちゃごちゃすぎて気付けません!』や『一人じゃ整理できません!』って人がいたらお手伝いしたいなーって思ってます。

 

一緒に気付いていけたらーって思ってます。

 

だからコレ作ってもらったんだよね。

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リーディングでも整体でもなんでもいいんだ。

 

ようは“自分に正直になる”お手伝いができたら、“自分宇宙の構築”の足がかりを一緒につくれたら、こんなに嬉しいことはないって思っています。

 

今は形としては『リーディング』や『整体』というカテゴリーだけど

なんかもっといろいろやっていくつもりです。

 

あ、自分でいうのもなんですけどー

 

えーと…

ここもあえて勇気をもって言いますけどー…

 

私たち夫婦の整体もリーディングもなかなかのもんですよ。

なかなかの内容ですよ。

 

わー!

言っちゃった言っちゃったーー!!

 

ピンときた方いる?

 

ピンときたら連絡くださいね♡

 

悪いようにはしませんから♡

 

 

 

なんで今日はこんな感じになったんだろう?笑

自叙伝書こうと思ってPC開いたのにー

 

これが勝手に手が動いたってことなんだな。

うん。

 

最後まで読んでくださってありがとうございます!

 

また自叙伝の続きもすぐ書きますので、よかったら読んでくださいねー。

 

ではまた♡

 

 

 

 

私のコト53

みなさんこんにちわー!!

 

今日はとーーーってもいい天気で気持ち良いですねー。

 

金曜日の夕方から、家の愛娘そらさん(5歳)がお友達のお家に1人でお泊りにいきました。

 

いろんなお友達のお家に泊めさせて頂いてるのですが、もう通算5回目。

そらさんは私たち親が一緒ではなく、1人でお泊りに行くことをとーーーっても喜びます。笑

 

周りの5歳のお友達はまだ1人でお泊りができない子がほとんど。

でもそらさんは大喜びでお泊りに行く。

 

これはどういう事でしょう?笑

 

『ねーそらちゃん。パパとママがいないお泊りさー、全然寂しくないの?』

 

一応毎回聞きます。

往生際悪いです。笑

 

『えー全然さびしくないよー♪すっごく楽しいよー♪』

 

うははは。

即答。

 

『え?夜は?夜寝る時も全然寂しくないの?ママー(;_;)ってほんとは泣くんじゃないのぉ~?(-.-)』

 

まだ粘ります。

 

『え?泣く訳ないじゃん。ねんねの時も全然寂しくないもん。』

 

また即答。笑

でもまだ“ねんね”って言ってて可愛い。♡

 

『でもさーそらちゃんのお友達は1人でお泊りできない子ばっかりだよ。

なんでそらちゃんは平気なんだろうねー?』

 

そらさんこんな答え。

 

『そーだよねー。そらちゃんって不思議な子だよねー(^◇^)』

 

自分のことですよ…(-.-)

 

喜々としてお泊りに向かうそらさん。

自立しております。

素晴らしい。

そしてありがたい。

 

泊めてくれるお友達がいることもありがたい!

 

今は隣で『ドクタースランプアラレちゃん』観てます。笑

親の世代がバレますね。

 

 

さーてと。

今日もぶっちゃけ自叙伝いきますねー♪

 

 

とある日、郵便受けに一通の手紙が届く。

見覚えのある文字。

差出人の名前をみて胸がドキリとする小娘ゆっきぃ。

 

なんで?!

なんで?!

 

手紙は母親からだった。

 

K氏のところにいるときから家出状態。

音信不通のまま3年が過ぎようとしていた。

 

その3年の間、一度だけ電話をかけたコトがある。

淋しくてどうしようもなくなった時、ふいに電話をしてしまったのだ。

 

「もしもし?もしもし?」

 

聞きなれた母親の声。

私は声を発することすらできなかった。

 

「もしもし?もしもし?」

 

しばしの無言。

 

「もしもし?……ゆきえ?ゆきえなの?そうなんでしょ?」

 

とめどなく涙が溢れる。

受話器の向こうに聞こえないように声を殺して泣く。

 

「ゆきえ?元気なの?大丈夫なの?なんか言ってくれなきゃわからないよ?」

 

切実な母親の声。

もう我慢できない。

声を殺してられない。

 

「うわっ…ひっ…ひっ…ご…ごめんな…さい…。ひっ…。」

 

泣きながら謝る。

ごめんなさいしか言えない。

 

「ごめんなさいだけじゃわからないよ?どこにいるの?なんか辛いことがあったの?

いつでも帰ってきなさいよ!ゆきえ?」

 

もうダメだ。

 

「ごめんなさい…」

 

電話を切る。

私は大声をあげて泣いた。

 

今電話をしても、ましてや帰っても、自分の気持ちは話せない。

きっと、いや、絶対わかってはくれないだろうから。

 

この音信不通の期間、電話をしたのはこの一回こっきりだ。

 

こちらの連絡先も知らない。

どこに住んでるかも知らない。

そんな状態だったのに母親からの手紙が届いたのだ。

ちゃんとこの部屋の住所が記載されている。

 

なぜ?!

 

恐くてなかなか手紙をあけることができない。

 

きっと怒っているだろう。

もしかしたら“親子の縁”を切られるのかもしれない。

その文面を目の当たりにしたら私はきっとショックを受けるだろう。

でも…

その方がいいかもしれない…

 

私みたいな親不孝な娘は“縁”を切られて当然だ。

 

よし。

 

私は覚悟を決めて手紙を開けた。

 

 

号泣。

ただただ号泣。

 

そこには私が想像したようなことは一行も書いてなかった。

 

私を責めるような言葉は一言も書いてなかった。

 

今の家族の近況報告。

母親の近況報告。

そしてこんな言葉。

 

『ゆきえ。お母さんたちのことを嫌いになったわけではないんでしょう?

今は一人なの?お母さんの子だもん。ゆきえはモテるよね?きっと誰かと一緒なんだろうね。でも、いつでも帰って来ていいんだからね。声も聞かせてね。』

 

母親は何度も市役所に足を運んで住民票を確認していたらしい。

しばらくは実家から移さずにいた住民票。

今のお部屋に引っ越す時に移していたのです。

 

まさかそんなコトをしているなんて思いもしなかった。

私がいなくなったからって、誰もそんなに心配しないだろうと思っていた。

本気で。

本気でそう思っていた。

 

そしてみんなただ“怒っている”だけだと思っていた。

 

私一人がいなくなったって家族は何も変わらずいつも通りの日々を

過ごしているだろう。

 

そう本気で思っていた。

 

でも…

 

違うのかも…

 

私の中で何かが少し動いた。

ほんの少し。

 

ずっと思い込んでいた“何か”がほんの少し、ほんとにほんの少しだけ

動いた。溶けた。気がした。

 

 

号泣して号泣して号泣しつくした。

 

ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!

 

何度も何度も言った。

 

こんな娘でごめんなさい!

 

号泣し尽くして謝り尽くしてそして放心した。

 

はぁ…

 

気が向いたら電話してみようかな…

 

もしかしたら…

私はとんでもない勘違いをしていたのかな…

 

まだ確信できない。

でももしかしたら…

の思いが頭をかすめはじめていた。

 

 

泣きはらした顔をなんとかごまかし、また身支度を整え始める。

またミナミの街で私は嘘をつく。

親には言えないような毎日。

胸を張っていえるような毎日では、ない。

 

まだ帰れないな。

電話も…しないほうがいいのかな。

 

母親からの手紙で“何か”が少し変わりそうな気がしながら、

今の日々とのギャップにまだまだ葛藤を覚える。

 

また私はミナミに向かう。

まだまだ辞められないから。

 

 

さて。

 

Hさんと麻美さん、Tさんとの関係、また新たなお客さんとの関係、

まーだまだミナミの街ではいろいろおこります。

 

もっと楽しくなるよー

 

つーづーくー

 

↓こっちもよかったら見て行ってねー♪

癒されるよー♪

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私のコト52

みなさんこんにちわー!

 

今朝ワタクシたち夫婦は不測の事態にあいましたー!

 

いや、そんなに大したことじゃないんですけどね(;´∀`)

 

お友達にお願いしていたコトを急にキャンセルされてしまったんです。

そのお友達の方ものっぴきならない事情でキャンセルを申し出たんです。

だからそのお友達が悪いわけじゃない。

 

そんなコトはわかってるんですがー

まだまだ未熟者のワタクシたち夫婦は動揺しました。

 

『え?マジで?どーする?どーする?』

『まーじーかー!どーしよっか…』

 

もうね、毎日本音でいこうと決めてるのでそのお友達にも動揺した本音LINEを送っちゃったりして…

 

『マジでー!正直ショックっす…』

 

てね。(^^ゞ

 

数年前の私ならこんなLINE送らなかった。

ショック受けてるのにいい人ぶっちゃって

 

『そっかー。全然いいよ!大丈夫!断るのも勇気がいったよね!ありがとうね。』

 

なんて送ってたよ。

で、そのLINE通りの心情でいようと自分を言い聞かせたりしてね。

ほんとはショック受けてるのを見ないようにしてさ。

しょうがないよね!!なんてポジティブなふりして。

 

でもそういう時って心の中は不満だらけになるんだよねー

実はめっちゃ相手のせいにしてたりしてさ。

 

いい人ぶって心の中では文句言ってるってさー

気持ち悪いし恰好悪いよねー(;´∀`)

 

そんなコトするくらいならずっと正直でいようって決めたんだー

私的にはすんごい勇気がいることなんだけどさ。

 

でも正直でいると不満がたまらないし、相手のせいにもしなくなるんだ。

 

すぐにダンナちゃんと一緒にどーするかをいろいろ考えて、

とりあえずどんどん行動にうつしちゃう。

 

まーなんとか解決にいたるまでちょっと時間がかかったけど、

とりあえず他のお友達に助けてもらえることになりました!

 

さっきの本音LINEを送ったお友達にも、これまた本音で

『さっきはショックを受けたそのままを送ってしまってめんご。また次の機会にお願いします!』

と送りました。

 

一瞬一瞬をなるべく本音でいこうとすると、次の行動が早くなる。

グダグダ考える、無駄な思考をする、ありもしないストーリーを考える、そんな時間が減る。

人のせいにしなくなる。

 

そしてなにより自分がいつも気分良くいられる。

 

そしてその状況を楽しむことができる。

 

いいことづくめ!!

 

日常のほんの些細な出来事ですが、こうやって目を向けるととてもエキサイティング!

そしてたくさんの人に支えられてるコトに改めて気づけたりします。

 

私達夫婦のまわりにいてくれる方たち、ほんとにいつもありがとうございます!

 

これ本音よ。

 

 

さて。

これまた本音の本気の自叙伝の続きいきましょー!

前置き長くなっちゃった。てへ♡

 

 

麻美さんとの対面を果たし、見事圧倒されっぱなしだった小娘ゆっきぃ。

麻美さんのことを好きになったと同時にメラメラと闘争本能に火がついてしまった。

 

どうやってHさんをこちらに引っ張ろうか。

麻美さんに負けたくない。

 

いつの間にかそんなことを考え始めていた。

 

『りお』の店に勤め始めて半年以上がたっていた。

気付けばたくさんのお客さんに可愛がられ、Tさんからの応援も受けられている。

りおの店の先輩ホステスさんたちからの妬みも嫌味もいつのまにか無くなっていた。

りおの店でいつの間にか同伴回数ナンバーワンになっていた。

 

私にだんだんとホステスとしての“プライド”が出来上がっていた。

言葉を変えれば“思い上がり”だ。

でも一度その“プライド”が出来上がるととたんに苦しくなる。

“それ”を守ろうとするから。

 

毎日クルクルといろんなお客さんの席に着いてはお酒を飲み、

気付けば食事に誘われ、気付けば何かプレゼントをもらっていた。

そして気付けば口説かれていた。

 

店に出ている間は完全に調子に乗っていた。

 

でも自分の部屋に帰り、Tさんがいなくなると私はいつも孤独と不安に

潰されそうになっていた。

 

“麻美さんに負けたらまた自分が非力で無力だと気付かされてしまう”

 

そんな気持ち。

 

Hさんをどうしても自分のお客さんにしたい訳じゃない。

麻美さんみたいになにがなんでもお客さんを手放したくない!なんて思いがあるわけじゃない。

お金に困ってるわけでもない。

 

ただ“私は存在価値があるんだ”と自分で信じたいだけ。

周りに“すごい!”と認められたいだけ。

まだまだ認められていない!

周りに認められなければ自分を認められない!と切実に、真剣に、本気で

思っているだけ。

 

これはずーーーーっと続いている虚無感。

孤独感。不安感。

 

埋められない。

逃げられない。

 

誰かといたって埋められない。

セックスしたって埋められない。

たくさん口説かれたって埋められない。

同伴回数ナンバーワンをとったって無くならない。

 

部屋に一人になると何かをしてなければいられない。

 

そして私はまた『食べ吐き』をする。

一人の時間を埋めるように、孤独と不安から目をそらす為に。

徹底的に自分を痛めつける。

 

私なんて醜いのがお似合いなんだ。

どうせなんの価値もない。

なんの才能もない。

誰かから本気で請われることもない。

 

一人の部屋でとことんネガティブに陥る私。

 

もう死にたいよ。

 

『食べ吐き』が始まると必ずそう思う。

何度も何度もそう思った。

 

でも死ねない。

死ぬ勇気もない。

 

こんな私、いなくなっちゃえばいいんだ。

どうせ両親も姉兄も私がいなくなったって全く関係なく毎日を過ごしてるんだ。

そりゃそうだ。

こんな醜い、そして薄情な私なんていなくなったって誰も困らない。

消えてなくなりたい。

 

そんな超絶ネガティブな時間を経て、また私は何ごともなかったように身支度を整え始める。

 

さっきのお部屋での私は別人だと言い聞かせるように綺麗な服に身を包み、綺麗にばっちりお化粧をして、ピンヒールをコツコツ言わせながらミナミの街にでる。

 

全てが虚無。

全てが嘘。

 

でも私にはミナミの煌びやかなネオンが、私を変身させてくれるように感じていた。

“嘘の自分”をミナミの街が“本当の自分”のように思わせてくれるように感じていた。

夜の間だけ。

 

そんなある日。

 

私は郵便ポストに一通の手紙を見つける。

 

差出人をみて胸がドキリと鳴る。

 

なんで?!

なんで?!

どーして?!

 

 

 

さーてと。

 

手紙は誰から?

気になる?

 

つーづーくー

 

 

よかったらこちらも見て行ってー!

見て損はないよ♡

ほんとだよ♡

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私のコト51

みなさんおはよーございますー!

 

そういえばー

先日開催された『藤山亮一さんと話そうの会』の動画。

 

…まだ編集してません…

 

どーも苦手意識が先にたってしまい、どんどん腰が重くなるんですよねー…

 

やりはじめたらきっと大したことないんだろうなー

いろんな人にりょーちゃんのコトを知って頂きたい!ので、

ほんとに近々アップしますからー!

 

近々アップしなきゃならない理由もありますから( *´艸`)

ふふ( *´艸`)

 

今日は風も強くてしかも雨…

気圧の変化にすこぶる弱いワタクシはなかなかの不調っぷりでございます。('◇')ゞ

はー

この『気圧の変化に弱い女』から脱却するのはいつになることやら~

春がくるのは嬉しいけど、春が一番気候の変化についていくのがいくのがたーいへん。

みなさんもご自愛くださいねー

 

↓これ見るとちょっと楽になるよ。

ほんとだよ。だまされたと思って見てみ。♡

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さて。

本日も続きいきましょー!

 

70代の説教おじいさんのHさんが一人のホステスさんを『りお』のお店に連れてきました。

噂のタヌキなしたたかホステス『麻美さん』。

小娘ゆっきぃ、麻美さんの登場にドキドキワクワクです。

 

「いらっっしゃーい!麻美!久しぶりやないのぉ~!元気なん?」

ママが笑顔で迎えます。

さすがプロ。

 

「りおママ~♪久しぶりですぅ~!会いたかったぁ~♪」

 

おぉっ!

プロのホステス同士が上辺の挨拶をしている!

私も見習おう。

 

「あ!もしかしてゆきえちゃん?Hさんから話しは聞いてるわぁ~

可愛らしい子やないのぉ~♪よろしくね♪」

 

おっぱいの大きいぽっちゃりした体型。

色白で顔がすごく綺麗。

“美人”と“可愛い”がうまく合わさった美形な女性。

そして声がハスキーですごく印象が良い。

 

わー

麻美さん!なんだかすごく魅力的だぞー!

 

「はじめまして!ゆきえです!お会いしたかったんですぅ。よろしくお願いします!!」

 

私は麻美さんと話がしたくてワクワクしながら席に着いた。

 

Hさんはどっかりとボックス席に腰をおろし、両隣に麻美さんと私を座らせた。

りおママはそれを見て少し苦笑いをしながら私に目くばせしていた。

 

『まぁぼちぼちやりやぁ。』

 

そんな感じ。

 

「ゆきえちゃん。Hさん話し長くてうるさいやろぉ?ちゃんと聞いてあげててえらいなぁ♪私なんてもうほとんど聞いてないもんなぁ。そやろ?なぁHさん♪」

 

麻美さんはグッとHさんの腕に自分の腕を絡めて身体を寄せる。

 

「そやでぇ。麻美ちゃんはいつもこうやからなぁ♡でもな、人生はそんなもんやないんやで!

だからな、いつも言ってるように…」

 

麻美さんが身体を密着させてきたことと、『私とHさんはいつもこんな感じです』アピールに気を良くしたHさんはとっても嬉しそうに相変わらずな人生訓をたれはじめた。

 

麻美さんはHさんに密着しながら私の方をみて目くばせをした。

 

『はじまっちゃったね♡まいったね♡』

 

そんな感じ。

 

ほー…

こーゆー感じかぁ…

麻美さんが私に先制攻撃を仕掛けてきてるんだなぁ…

えーと。

私はどう出るかな。

 

「麻美ちゃんもそやし、ゆきえちゃんもそや!人の人生てのはな…」

 

飽きもせず相変わらずのHさんの話しは続く。

 

「もうええって!もうわかったって!Hさんがすごいのはわかってるで。

ゆきえちゃんだってずっとそんな話し聞きたくないとおもうでぇ。なぁ?」

 

おっ!

私に返事を求めてきた!

しかも話しを聞きたくないのは私だと言っている!

どうする?

どんな返事が正解?

えーと…

 

「えー!いつもHさんの話しは為になってますよぉ。ひよっこな私は勉強させてもらってます♡でも…せっかくいらしてくださったんですから、麻美さんのお話しも聞きたいです♡Hさんとはいつからこんなに分かり合えてるんですかぁ?」

 

これ?

正解これ?

合ってる?

 

「えー♪ほんまにゆきえちゃんはええ子やなぁ。分かり合えてるっていうか…なぁ?Hさん♡」

「いやいやぁ~♡麻美は人気者やからなぁ。そんな人気者の麻美がわしとな…

だからなありがたいって思てるんや。」

 

ほー…

『わしとな…ごにょごにょ…』

ほほー…

 

麻美さん…

Hさんと寝てるな。

なるほど。

 

「わー♡Hさんも麻美さんも幸せやなー♡仲良くて羨ましいわぁ~♪」

 

これは?

これも正解?

 

そんな時Hさんがトイレに立つ。

 

お客さんをトイレまでご案内するのはその店の女の子の仕事。

なのでHさんをトイレまで連れて行こうと立とうとすると

麻美さんがそれを制した。

 

「ゆきえちゃん、大丈夫。私が連れていくから♪」

「え?いやいや。麻美さんもお客さまですよ。座っててください。」

「ううん♪Hさんのこと心配やから♡」

 

そういうとHさんをトイレに連れて行った。

 

おぉ…

あくまでも『私のHさん』を貫こうとしている。

 

トイレから戻った麻美さんが席に着く。

私と麻美さんの二人だ。

やった!

なに聞こうか?

褒める?

それとも質問攻めにする?

どうする?

 

「ゆきえちゃん。もう気付いてるとおもうけどな…」

 

迷ってる間に麻美さんのほうから口を開いた。

 

「え?なんですか?」

「もう気付いてるとおもうけどな、私Hさんと寝てんねん。

ゆきえちゃんはHさんと寝る気ある?」

 

おーーーっ!

こんなホステスさんは初めてだ!

 

自分がお客さんと寝てるというコトを絶対に悟られないようにするのが大概のホステス。

寝てお客さんを引っ張ってるのは邪道だと。

枕営業』だとすぐに噂がたつのがこの世界。

 

それが!

初めて会ったぺーぺーホステスの私にぶっちゃけてくるなんて!

 

麻美さん!すげー!

 

「えーと…なんで麻美さんはHさんと寝たんですか?」

 

あえてストレートな質問を投げかけてみた。

 

「引っ張るためやで♪お客さん引っ張るためなら私は寝るでー。まぁ誰彼かまわずちゃうけどな。だからりおママにはいい顔されへんのやー♪あはは!」

 

おー…

なんかすごい。

これもプロなのかなぁ…

 

「Hさんと寝るの、嫌じゃないんですか?私は正直寝たくないですよ。」

 

もうぶっちゃけでいこう。

麻美さんに嘘言ってもしょうがない気がしてきた。

 

「えー、私も嫌やでー♪だからなるべく寝ないようにしてるうやけどな。

でも定期的にその時間とってあげないと拗ねるし離れていってしまうからなぁ。

気持ち悪いけどな♪あはは!ゆきえちゃん、これは内緒やで♪」

 

なんだか憎めない。

私は麻美さんのことが好きになっていた。

どこがタヌキなんだろう?

したたかかもしれないけど、ぜんぜん嫌じゃない。

むしろ可愛い。

私が麻美さんマジックにかかっているだけなんだろうか?

 

Hさんがトイレから出てくると真っ先に麻美さんが迎えに行った。

 

「待ってたでー♡転ばへんかった?だいじょうぶ?」

 

うわうわうわ。

徹底してる。

こりゃHさんもハマるわけだ。

 

「今ゆきえちゃんとHさんのこと話してたんやで♡なかなかこんなお客さんいないって。あ!今度ゆきえちゃんと3人でお食事連れて行ってやー♪」

 

うわー…

もうばっちり麻美さんのペースだ。

麻美さんの徹底ぶりに脱帽した私は“今”はそのペースに乗っかることにした。

 

「わー!3人でお食事楽しそう!ぜひ連れていってくださーい♪」

 

「わかったわかった!じゃ今度行こうな。ところで麻美。お店戻らなくていいんか?

送りにきただけやろ?」

 

麻美さんは近くのラウンジに勤めていて

今日は『りお』に送りに来ただけだった。

 

「あーそうだったー…もっとゆきえちゃんともしゃべりたいわぁ~。それに…

一人で戻るの嫌やわ…Hさんも一緒にもどろ♡」

 

わわわわ。

送りに来たのにまた一緒に自分のお店に連れ戻す?

そんなんありなん?!

 

「りおママー1人でお店戻るの寂しいから、Hさんまた連れ戻してもええやろ?

な?ええやろ?♡」

 

すんごい甘え上手!!

麻美さんブラボー!!

 

「ええよー。まったくあんたわぁ。」

 

りおママも麻美さんの甘えっぷりにやられている。

 

「ゆきえちゃん、Hさん連れて行ってしまうけどごめんやで♡

今度一緒にゴハンたべような♡これからよろしくね♡」

 

Hさんの腕をひっぱりながら麻美さんは自分のお店へと帰っていった。

 

ママがすかさず私のそばに来て、苦笑いしながらこう言った。

「ゆきえちゃん、お疲れさまやったな。大丈夫やった?麻美大変やったやろ?」

「いや~…全然大変じゃなかったですけど…麻美さん、すごい人ですね!」

 

これは本心だ。

 

「まぁなぁ…。すごいいうかなぁ…捕まえたお客さんを絶対離さない!いう根性はすごいわなぁ。やり方はえぐいけどな。私は麻美のやり方は好きやないねん。恰好良くはないからなぁ。」

 

ママはホステス時代麻美さんのしりぬぐい的なことを何度もした経験があるらしく、

未だにあまり良く思っていないと言っていた。

ママのお客さんと寝てしまったこともたくさんあるらしく、それもひっかかってると教えてくれた。

 

「麻美は枕営業しかできひんのや。それでもええけどな!ええねんけどな!どうせやるならもっとスマートにやってほしいわぁ。」

 

ほー…

スマートにできない枕営業

どういう事だ?

それがどういうことかはわからないけれど、さっきの麻美さんは見事にHさんをあやつっていた。

 

麻美さんはHさんを連れてお店に帰っていった。

これは『Hさんは私のいうなりになるのよー』『Hさんは私のお客さんなのよー』

を表した行動だ。

 

いうなれば『ゆきえちゃんは相手にされてないからすっこんでなさい』と言われてるようなもんだ。

『あんたHさんと寝る気あんの?私は寝たけど?だから私の言いなりなのよ!』

と見せつけられたのだ。

 

なすすべもなかった私。

麻美さんに圧倒されてなにもできなかった私。

 

なんだか悔しさが急に襲ってきた。

 

Hさんと寝る気は全然ないし、寝ようとも思わない。

でも寝ないでも

麻美さんより私を優先させるようになんとかできないだろうか。

 

私の闘争本能がいつのまにかメラメラと発動してきていた。

 

『このままじゃ終わらないぞ。』

 

私は心の中でそうつぶやきながらお店に戻った。

 

さーてと。

 

急に悔しさが出て来た小娘ゆっきぃ。

 

どうなる?どうなる?

 

つーづーくー